ニュースなはなし

気になるニュースをとりあげます

「他人に屈辱感を与える」ハラスメントが蔓延する社会 暴力性を抑制する“たった一つの方法”とは?

2023年12月13日 22時03分29秒 | メンタルヘルスのこと>心の健康
「他人に屈辱感を与える」ハラスメントが蔓延する社会 暴力性を抑制する“たった一つの方法”とは?(文春オンライン) - Yahoo!ニュース 





「他人に屈辱感を与える」ハラスメントが蔓延する社会 暴力性を抑制する“たった一つの方法”とは?
12/9(土) 11:12配信




3
コメント3件




文春オンライン
写真:©AFLO


〈「強硬派に対しても“境界線”を引かないほうがいい」イスラエル・ハマス戦争をめぐって内田樹が考える“暴力を制御する知恵”〉 から続く


【写真】この記事の写真を見る(6枚)


「ハラスメント」を理由とした離職は年間約87万人(2021年、パーソル総合研究所調査)とも言われるなか、会社組織から政界まで、日本社会にはびこる「他者に屈辱感を与える」病理の本質とは何か? 『 街場の成熟論 』が話題の思想家・内田樹が斬る。


◆◆◆


「屈辱感を与える」暴力性に対する警戒心が足りない社会
――最近でも、自見英子・万博担当相のパワハラや三宅伸吾・防衛政務官のセクハラ報道など、政治家の不祥事が相次いでいます。某パワハラ大臣の“対策マニュアル”の流出も近年話題になっていましたが、なぜこうした人権侵害が権力者のあいだでたびたび起こっているのでしょうか。


内田 「人に屈辱感を与えることをおのれの『得点』にカウントする習慣が日本社会に瀰漫した」ということだと思います。


 キーワードは「屈辱感」です。ご質問は「人権侵害」についてですけれども、実際に例示として挙げられていたのは、不当逮捕とか令状なしの拘禁とか拷問とかいう人間の身体や市民的自由に対する侵害ではありません(さいわい、日本はまだそこまで未開国になっていません)。そうではなく、どれも相手に不要の屈辱感を与える行為です。


 見た目には身体に傷がついているわけではないし、何か財貨を奪われたわけでもないし、市民的自由が侵害されたわけではない。でも、あきらかに自尊感情を損なわれ、生きる意欲を奪われている。人によってはそれが原因で精神的に病み、職場に行けなくなり、自殺する人さえいます。


 今の日本社会は「屈辱感を与える」というふるまいが含むシリアスな暴力性に対する警戒心が足りないと僕は思います。


 メディアに登場するコメンテイターたちの中には、あらゆる討論で「相手に屈辱感を与えることだけ」を目標にして発言する人たちがいます(誰とはいいませんが、わかりますよね)。この人たちの目標は「議論に勝つ」ことではありません。公開の席で「議論に敗けた」人を屈辱感のうちに追い込むことです。議論の中味なんか、ある意味どうでもいいのです。だから、このタイプの人たちは平気で食言します。虚偽を述べることも厭わない。別に面と向かっている相手と知的誠実さを競っているわけではないからです。彼らは自分に反対する人間には必ず屈辱感を与えるという断固たる決意によって論争に勝ち抜き、「メディアの寵児」となっている。


 そういうことが可能になったのは、「他人に与えた屈辱感・敗北感」は与えた側の「得点」になるという思想が広く日本社会に根づいたからです。これがあらゆる「ハラスメント」の生まれる土壌をかたちづくっています。


 政治家たちが「人に屈辱感を与えるテクニック」に長じるようになったのも、このような風潮のせいです。


「お前は私の前ではまったく無力なのだ」というメッセージ
――確かに屈辱を与えた側が「格上」に見えてしまう風潮があります。


内田 歴代の官房長官はある時期から記者会見で政府にとって不都合な質問には決して答えないようになりました。「それは当たらない」とか「個別の事案についてはお答えを差し控える」とかいう定型句を駆使する人間を一部のジャーナリストは「鉄壁」と称賛しさえしました。


 でも、彼らはただ質問に答えていないだけではありません。同時に、質問した記者に屈辱感を与えてもいるのです。彼らは無言のうちに「お前が何を質問しようと、私は自分の言いたいことしか言わない。お前は私を論難することも、絶句させることもできない。お前は私の前ではまったく無力なのだ」というメッセージを発信しているからです。


 そして、このメッセージを10年間にわたって浴び続けているうちに、政治記者たちは「生きる知恵と力」を深く傷つけられて、いつの間にか死んだようになってしまいました。


 ですから、政治記者たちの「不甲斐なさ」「腰砕け」はもちろん彼ら自身の責任もあるのですが、日常的に彼らに浴びせかけられた「呪詛」の効果でもあると僕は思います。


――パワハラを生みやすい組織にはどんな特徴があると思われますか?


内田 パワハラを生み出しやすい組織の典型は、一言で言えばトップダウンの組織です。というのは、トップダウンの組織の多くでは、「どうやって組織のパフォーマンスを上げるか」よりも「どうやって組織をマネジメントするか」の方が優先されるからです。


 組織が何を生み出すかよりも、組織がどう管理されているかが優先的な問いであるような組織では、上位者の命令が遅滞なく末端まで示達されることが重視されます。上位者のいかなる命令にも「イエス」と即答する忠誠心が最も高く評価されます。能力よりも忠誠心が優先的に評価されます。構成員全員に「イエスマンシップ」が求められます。あらゆる指示が途中でまったく抵抗に遭わずに現場まで届き、ただちに物質化する組織が「よい組織」だということになる。


 そういうふうに言うと、なんだかすごく効率的な組織のように思えますけれど、そうでもありません。


 なによりも、上意下達的組織では、すべての職位のすべてのメンバーが「上にはおもねり、下には威圧的」という人間に造形されてしまうからです。個人の資質とはかかわりなく、そういう「鋳型」にはめられてしまう。仕方がありません。上位者に「忠誠心」を誇示することが能力を発揮することよりも勤務考課上優先するんですから。


 上司は、自分が上にへつらっている以上、下に対しても同じ態度を要求します。「私にへつらうこと」を当然の権利として求めるようになる。その結果、上司に阿諛追従し、下僚に阿諛追従を求めることがこの組織では「デフォルト」となる。かつての日本の軍隊と同じです。


 繰り返し言いますけれど、これは個人の責任ではありません。組織原理がそう命じるのです。その「鋳型」にはまり切らなければ、「異物」としてはじき出されてしまう。


――なるほど。

「どちらがボスか」を部下に思い知らせる行為
内田 パワーハラスメントというのは、この定型化したふるまいのうちの「上司が部下に向かって、当然の権利として、自分にへつらうことを求める」ことで下僚が受ける精神的な傷のことだと僕は思います。


 上司としては、当然の権利を行使しているつもりでいるわけですから容赦がない。単にきちんと挨拶をするとか、敬語を使って話すくらいでは物足りない。すり寄り、おもねり、へつらい、尻尾を振って来ることを求める。それができないという人間は「この組織のルールがわかっていない人間」ですから教化しなければならない。「どちらがボスか」ということをきっちり教え込まなければならない。


 そして、今の日本社会では(もう軍隊じゃないので)殴りつけたり、外に立たせたり、営倉に放り込んだりという直接的な暴力は禁じられていますから、できることは限られている。だから「屈辱感を与えること」が拷問の代わりに採用される。


 上司から理不尽なことを言われても、意味のないタスクを命じられても、部下は抗命できません。抗命すれば「業務命令違反」「就業規則違反」として咎められる。だから、黙って従うしかない。その屈辱の経験を通じて「どちらがボスか」を部下に思い知らせる。


 そういうやり方が上意下達的組織では日常的に行われるようになります。パワーハラスメントがこれだけ横行するのは、別に日本人が全体として意地悪になったわけではありません。そうではなく、「組織はトップダウンで編制されなければならない」という信憑が広まったせいです。その方が効率的で、生産的だと誰かが言い出した。でも、それは端的に嘘ですよ。


「やまとことば」にない3つの言葉
――確かにトップダウンの組織は生産性が高いと広く信じられています。


内田 歪んだトップダウンの組織というのは、「やりたくないことをやらせる」ための組織です。上位者の命令に対して「それ、ちょっとおかしくないですか」とか「悪いけど、その指示まったく無意味です」とか言って「常識的に抗命する人間」を一人も存在させない組織です。「私はそれをやりたくない」という個人的反抗を決して許さない組織です。


 でも、そういう組織ではトップが誤った指示を出した場合に、誰もそれを止めることができません。トップが致命的な誤りを犯した場合に、誰もそれを途中で補正できない。だから、壊滅するときは一気に壊滅します。「フェイルセーフ」も「リスクヘッジ」も「レジリエンス」もそういう組織には存在しない。


 現に、僕が今挙げた三つの単語はどれも日本語訳がありません。それぞれ「装置が正しく作動しなくても安全を保障する機構」、「すべてを失わないように両方に賭けること」、「一度崩れた機構を復元する力」という意味です。どれも「プランAがうまくゆかなかった場合に最悪の事態を回避するためにプランBを用意しておく」というふるまいにかかわる言葉です。これに対応する「やまとことば」がないのはもちろんですが、「略語」さえありません。


以下はリンクで

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕闇の寒さの境内です

2023年12月13日 20時03分20秒 | 日々の出来事
冷気を感じるお参りですね⭐


11・19・2023
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

傷つきすぎた宝塚歌劇団「宙組」のブランド名 報道された〝ドン〟〝女帝〟の存在「一度解体、再出発を図るしかない」

2023年12月13日 18時03分53秒 | 事件と事故
傷つきすぎた宝塚歌劇団「宙組」のブランド名 報道された〝ドン〟〝女帝〟の存在「一度解体、再出発を図るしかない」(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース 




傷つきすぎた宝塚歌劇団「宙組」のブランド名 報道された〝ドン〟〝女帝〟の存在「一度解体、再出発を図るしかない」
12/12(火) 17:00配信


夕刊フジ
宝塚歌劇団が公演を再開した宝塚大劇場(渡辺恭晃撮影)


旧ジャニーズ事務所の性加害問題は被害者への補償が始まり、事態は解決に向かいつつあるが、一方で宝塚歌劇団の問題は波紋を広げ続けている。


【画像】急死した宝塚歌劇団員と遺族のSNSでのやり取り


「今週発売の週刊誌が〝ドン〟〝女帝〟の存在を伝えています。ジャニーズや日大にも〝ドン〟や〝女帝〟の存在がありました。だから問題が起きたのかは分かりませんが、被害者を出してしまったことの原因をきちんと見いだして反省しないと、すっきりした解決はできないでしょうね」と女性誌記者は見通す。さらにこう続ける。


「12月14日までの中止が発表されていた宙組の東京公演は、24日の千秋楽まですべて中止になった。とても舞台に立ってファンに夢を売ることができないという内部の声を受け、中止を決断したようです。問題はこの先です。ご遺族が納得する形で、宝塚歌劇団のうみを出せればいいのですが、宙組というブランドは傷つきすぎた。一度解体し、新しい組名の元で再出発を図るしかないと思いますよ」


ジャニーズが旧ジャニーズになったように、宙組が旧宙組になる日は来るのか。(業界ウォッチャーX)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

〈裏金問題・迫る特捜部〉会長も不在、ポストもなしで安倍派は崩壊へ…”裏ボス”森喜朗元首相は「介護施設に入るので」と雲隠れ? 疑心暗鬼の最大派閥内では黒幕探しもはじまって

2023年12月13日 10時03分22秒 | 事件と事故
〈裏金問題・迫る特捜部〉会長も不在、ポストもなしで安倍派は崩壊へ…”裏ボス”森喜朗元首相は「介護施設に入るので」と雲隠れ? 疑心暗鬼の最大派閥内では黒幕探しもはじまって…(集英社オンライン) - Yahoo!ニュース 

>大混乱に陥る安倍派の「裏切り者」「黒幕」とみられ始めているのが、安倍派の新体制で森氏や5人衆によって外された形となった、
下村博文元文科相だ。


〈裏金問題・迫る特捜部〉会長も不在、ポストもなしで安倍派は崩壊へ…”裏ボス”森喜朗元首相は「介護施設に入るので」と雲隠れ? 疑心暗鬼の最大派閥内では黒幕探しもはじまって…
12/13(水) 7:01配信


集英社オンライン


政治資金パーティをめぐる一連の問題を受け、岸田文雄首相は大臣や、党役員などから安倍派議員を外す人事を行う考えだ。これまで99人の最大派閥として自民党内で大きな影響力をもってきた安倍派だが、会長も不在で、ポストも失うとなれば、派閥としての求心力を失うことは必至。さらに、ここに来て安倍派のオーナー的存在である森喜朗元首相の「雲隠れ」情報や、「黒幕」による裏切りの噂も派内の混乱に拍車をかけている。


〈画像〉大混乱に陥る安倍派で「裏切り者」として名前があがり、キックバック報道がされていない議員といえば、かつて森氏に土下座をしたあの人


「もはや安倍派にいる意味がない」急速に落ちる求心力
「政治の信頼回復と国政の停滞回避のため、しかるべきタイミングに適切な対応をとる」


12月11日、国会でそう語った岸田首相は、国会閉会後の14日という「しかるべきタイミング」に「安倍派の大臣らの交代」という「適切な対応」をとることを決めた。


「首相は、週末に麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らと相次いで会談しました。こうした他派閥の党幹部の助言も受け、安倍派議員を早期に交代させる方針を決めました」(全国紙政治部記者)


99人を擁する最大派閥の安倍派には激震が走っている。


「ただでさえ安倍派は、松野博一官房長官、西村康稔経産相ら『5人衆』が重要ポストを確保していたので、中堅以下にポストが回って来るのが遅かった。そのうえ『安倍派』というだけでポストからはがされては、たまったものではない。


もっとも、今は無派閥議員も『今、入閣要請されても泥船の岸田政権には入りたくないから断る』という状況で、ポストを求めたいわけではないが……。それでも、安倍派というだけで疑いの目を向けられるし、安倍さんももういないし、もはや安倍派に所属する意味がなくなる」(安倍派議員)


「キックバック額が最大規模だと報じられたある議員は、事務所も閉め、記者にも最低限の対応しかせず、なんとかやり過ごそうとしていますが、安倍派に狙いを定めた検察は本気です。これまで安倍政権は検察の人事に介入するなどして検察を抑え込んできましたが、今回は完全に反撃をくらっている形です」(自民党関係者)


森氏が先手を打って「逃亡」したのでは
安倍派が大混乱に陥るなか、動向が注目されているのが、派閥に大きな影響力を持つ森喜朗元首相だ。


森氏は安倍氏の死去以降、安倍派会長人事をめぐって「官房長官の松野さんは、今は自分のことで精いっぱい」「萩生田さんは総合力は最も高い」などと口を挟んできた。


そんな森氏の発言の機会となっていたのが、森氏の地元・石川県の北國新聞の連載『総理が語る』だった。ここで森氏は、15人の集団指導体制となった安倍派について「下村博文さんを外すことが狙い」「下村さんは私に土下座するくらい、命懸けで会長を狙っていますが、残念ながら派内に期待する声はない」などと赤裸々に語っていた。


隔週1回、永田町で大きな話題となってきたこの連載が突如終了したのが、11月26日。低支持率に苦しむ岸田政権を「今こそ清和政策研究会(安倍派)が岸田さんをしっかり支えないといけない」などと語ったが、北國新聞の「この連載は今回で終了します」との一文で、24回の連載はあっけなく幕切れとなった。


「折しも、安倍派のパーティ券問題が大きく炎上する直前で連載が終了し、森氏が先手を打って『逃亡』したのではないかと話題になりました。森氏は安倍派の組織的な裏金づくり疑惑が連日報じられている渦中の12月5日夜に、安倍派の西村康稔経済産業相や世耕弘成参院幹事長と都内で会食。一連の問題への対応を協議したとみられますが、その前後には森氏が『介護施設に入るので、外部との連絡がとれなくなる』と友人に連絡したとの情報も駆け巡りました。


安倍派の組織的な裏金作りは20年ほど続いてきた慣習ともいわれており、森氏の関与や認識が問われるのは必至。それだけに森氏は検察の動きを見越して、先回りして動いているのでは、とみられています」(自民党関係者)


森氏と5人衆に反撃したいあの人は…
一方、大混乱に陥る安倍派の「裏切り者」「黒幕」とみられ始めているのが、安倍派の新体制で森氏や5人衆によって外された形となった、下村博文元文科相だ。


「5人衆や塩谷立座長の側が受け取ったキックバック額が具体的に報じられるなか、2018年に事務総長も務めた下村氏側のキックバックが報じられていないことで『安倍派の運営から外された下村氏が検察の捜査に協力し、キックバックによる裏金づくりの仕組みを伝えている』との見方が強まっています」(全国紙政治部記者)


その背景には、下村氏をめぐる現状がある。


「下村氏は、集団指導体制の15人からは外されたうえに、自身が安倍派会長に就任するために2000万円を森氏に渡そうとしたことを森氏に暴露されました(※下村氏は否定)。森氏や5人衆に反撃するため、自身に火の粉が降りかかるのも覚悟の上で、検察に裏金づくりの実態を暴露し、そのことを察知した安倍派幹部も、すでに森氏には下村氏の『裏切り』を報告したのでは、との話が永田町では出回っています。


連日、安倍派のキックバックの実態が報道され、安倍派議員は『次は自分の名前が出るのでは』とおびえ、『誰が裏切ってリークするのか』と疑心暗鬼になっているのです」(同)


過去に分裂を繰り返してきた歴史をもつ安倍派。分裂どころではなく、跡形もなくなってしまうのか……。


※「集英社オンライン」では、今回の事件について情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。


メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com


X(Twitter)
@shuon_news  


取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅葉もピークです

2023年12月13日 09時03分09秒 | 日々の出来事
紅葉も終盤を迎えますね❗



12・3・2023
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする