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星野源>歌うことは人生最大の恐怖だった」 怖さを乗り越え自己肯定力を手にした星野源の決断

2023年11月18日 23時03分06秒 | 文化と芸能



これまでに何度も恐怖を味わってきた。歌を歌いはじめた時や、突然の病に見舞われた時など。けれども、そのたびに星野源は音楽とともに恐怖を乗り越えてきた。昨年、ソロデビュー10周年を迎えた彼が、そのキャリアやコロナ禍の現状に見る怖さとは。(取材・文:門間雄介/撮影:伊藤圭/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)


救急車で運ばれる時、異世界に入っていく感じがした



撮影:伊藤圭
2020年にソロデビュー10周年を迎えた。キャリアを振り返り、節目になるタイミングごとに怖さを感じてきたと星野源は言う。

 「歌を歌いはじめて、最初のソロアルバムを出す時に、とても怖かったのを覚えています。それまでインストゥルメンタルバンドのSAKEROCKで活動していて、歌いたい気持ちはあったけど、バカにされるかもしれないし、暗い曲ばかりできるタイプだったので、この暗いものを世の中に出していいのかなって。そしたら役者として所属する大人計画事務所の社長に、『その暗いところを一回全部出してみちゃえばいいじゃない』って言われたんです」 「ずっと憧れていた細野晴臣さんに『歌のアルバムを』とレーベルに誘っていただいたことがきっかけでした。

人生で絶対に逃したらいけないものが、目の前に現れた瞬間だったと思うんですよね。でもそれをつかむには、自分が丸裸にならないといけない恐怖があった。そこで決断できたのは、おふたりの言葉があったから。あとはそれ以前に、恐怖を感じるような決断を何度かしてきたからだと思います」


撮影:伊藤圭
それはまだ高校生だった頃にさかのぼる。演劇に魅了されていた星野は、学内で演劇の自主公演をおこなった。お前になんかできるはずがないと、周囲に引き留められたにもかかわらず。 

「ところがまわりの声をスルーして、好きなようにやったら客席が満員になったんです。それで周囲の人たちの見る目が、オセロみたいにパタパタと変わっていきました。同じようなことが、ライブをはじめる時とか、自主制作でCDを出す時とか、人生の中で何度かあったと思います。考えてみると、褒められて育ってこなかったので、無条件の自信や自己肯定感みたいなものがないんです。だから新たに何かをやりたいと思うと、毎回恐怖が襲ってくる。でもやりたいことと恐怖がセットになった時は、踏み込んだほうが面白いという経験値が生まれたんでしょうね。自分の力で自己肯定力を手に入れた。歌うことは人生最大の恐怖だったけど、そのおかげでやろうという決断ができたんです」


 2012年にくも膜下出血を発症した時も、星野を恐怖が襲った。レコーディングを終えた瞬間、目の前の風景が90度回転し、スタジオの床に倒れた彼は、激痛とともに救急車で運ばれた。 

救急車の外側しか見たことがない人って多いと思うんです。救急車の内側と外側は、薄い壁を隔てただけなのに、まるっきり違う世界でした。何て言うんだろう、救急車で運ばれる時、異世界に入っていく感じがして。集中治療室や手術室もそうでした。異世界に行ったまま、もう二度と戻れないんじゃないかという、そんな恐怖がありましたね」 集中治療室で天井を見ながら過ごす、ひとりきりの眠れない夜は、特に恐ろしい時間だった。しかし2度の手術を挟むその入院生活で、はっきりとわかったことがある。

 「激痛と吐き気と不快感全部盛りの中で、体は動かせなくて、とにかくおかしくなりそうなのをギリギリで耐え続ける集中治療室の3日間というのがあって。そこで希望とかポジティブとか、そういう感情は全部なくなりました。心が完全に折れて。でも、3日間終えて一般病棟に移された時に、ふと『そうか、治そうとしてるからこんなにつらいんだな』って思ったんです。身体が苦痛を訴えるのは、細胞を復活させようとしているからだし、戻れないかもしれないって恐怖を抱くのは、戻りたいと感じているから。そう考えると、恐怖は人間にとって必要な感情なんだろうなと思います」


療養中、SNSに救われた

撮影:伊藤圭

パンデミックとともに、恐怖や不安が社会には広がっている。SNSを通じたコミュニケーションは、コロナ禍でネガティブな側面をあらわにしたかもしれない。そんな中、SNSによって救われた過去を持つ星野は、SNSをめぐる現在の状況に怖さを感じている。 

「病気で療養していて誰にも会えなかった頃、コミュニケーションする相手を作ろうと、違う名前でツイッターをやってみたことがあるんです。自分のことをただつぶやいても、フォロワーはいないし反応もない。ところがハッシュタグを利用して、特定の何かに対して意見や感想をつぶやくと、いいねが付いたり、リツイートされたりする。だからもっと欲しくなって、さらに反応がくるにはどうしたらいいかと傾向と対策を自然と考えはじめそうになって、嫌だなと思ってすぐにやめました」 


「ツイッターをしていた時、『おはよう』ってつぶやくと『おはよう』って返してくれる人がいて、その存在に本当に救われました。いまはアカウントを消してしまったので、その人には一生会うことができないけど、そういう素敵な部分もあると思います。

でもSNSはやはり怖いですよね。例えば僕が文章を世に出す時は、その前に必ず編集者さんやマネージャーさんが目を通して、間違いや不適切な部分がないかチェックしてくれる。一方で、ネットニュースや各メディアの中にだって傷つくような言葉があるのに、指摘したり、止めてくれたりする人が誰もいないまま、ものすごくたくさんの人たちがSNSで発信していると思うと、それはこうなってしまうよなって思います」


邪魔する人たちは音でぶっ飛ばしていきたい


撮影:伊藤圭
コロナ禍を生きるいま、さまざまな考えが脳裏をよぎる。実際にさまざまなことを経験した。嫌なこと、うんざりすること……頭に浮かぶその考えや感情を、これまでよりもっとはっきりと伝えていきたい。曲作りのスタイルは、社会のあり方に応じて変わろうとしている。 

「シンガーソングライターとして音を作り、歌詞を紡ぐ作業の中で、これまでは風景や感覚を言葉にすることが面白くて、そういう歌を作ることが多かったんですが、いまは自分の考えていることを割とはっきり歌詞に込めるのが面白いと思うようになりました。それは世の中が変わってきたことも大きいです」

 「2019年に書いた曲『私』の中に〈あの人を殺すより/面白いことをしよう〉〈あの人を殴るより/イチャついて側にいよう〉という歌詞があるんです。でも新曲の『Cube』では〈殴らせろ〉って歌ってるんですね。だからその前に〈前言を撤回し〉という一言が付いています。もちろん僕は音楽で表現するから、

〈音でやつを/殴らせろ〉という歌詞になった。そういう感覚の変化は常にありますね」

以下はリンクで>




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マタイ受難曲、紀尾井ホール, いってきました☆

2023年11月18日 21時03分04秒 | 歴史的なできごと

四ッ谷駅から、上智大学の脇を通って紀尾井ホール、いってきました。

11/13/2022

曲目は、『マタイ受難曲』、キリスト教の教義の本質にかかる重いテーマですね。ローマとユダヤ教の旧勢力の弾圧で殺害されたキリストを、教祖 に昇華させる見事なストーリーだと感じました。布教の展開の巧みさが、キリスト教の興隆を可能にしたのですね!

紀尾井ホールはクラッシック音楽主体のコンサートホールです。今回で2回目ですが、すてきな場所ですね。
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茜色の雲に

2023年11月18日 17時19分22秒 | 日々の出来事


夕焼け雲ですね⭐
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夕陽の前の川面ですね!

2023年11月18日 17時03分59秒 | 日々の出来事
秋の夕暮れ、河原は冷気です⭐





10/30/2022
コメント (2)
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「証拠を見せてほしい」で批判殺到 宝塚歌劇団の「醜悪会見」巡って渦巻く強烈な”嫌悪”の正体

2023年11月18日 15時03分41秒 | 事件と事故
「証拠を見せてほしい」で批判殺到 宝塚歌劇団の「醜悪会見」巡って渦巻く強烈な”嫌悪”の正体(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

 




「証拠を見せてほしい」で批判殺到 宝塚歌劇団の「醜悪会見」巡って渦巻く強烈な”嫌悪”の正体
11/18(土) 10:02配信

劇団の記者会見で私を含む、多くの人が感じた「嫌なもの」の正体。それは「大企業のエリート社員が組織と自己の保身にひた走る姿


東洋経済オンライン
宝塚歌劇団の男性幹部による会見は「華やかさ」とは正反対の、何か「嫌なもの」を感じさせるものだった(写真:PIXSTAR/PIXTA)


俳優の女性(25)が9月に急死した問題で、14日に記者会見を開いた宝塚歌劇団。 PR戦略コンサルタントの下矢一良さんは、「日本の旧態依然とした伝統的大企業の今を象徴するかのような会見だった」と評すると同時に、「謝罪会見には2つの目的があるが、宝塚歌劇団の親会社である阪急電鉄の役員たちは、そこをまったく理解していなかった」と指摘します。
『タダで、何度も、テレビに出る!  小さな会社のPR戦略』などの著作を持つ、下矢一良さんによる不定期連載「広報・危機対応のプロは見た! ピンチを乗り切る企業・人の発想」。著者フォローをすると、下矢さんの新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます(著者フォローはプロフィールページか、記事最後のボタンからできます)。


【写真】親会社はスルー


■記者会見で感じた「嫌なもの」の正体


 久々に「嫌なもの」を見た気がした。「嫌なもの」とは、宝塚歌劇団所属の女性がマンションから転落死した問題で劇団が開いた記者会見だ。


 私も東京で宝塚歌劇団の公演を見たことがあるが、若い女優が華麗に舞い、歌う姿は実に華やかだった。しかし今回の宝塚歌劇団の初老の男性幹部による会見は「華やかさ」とは正反対の、何か「嫌なもの」を感じさせるものだった


 宝塚歌劇団は言うまでもなく、関西を代表する名門企業・阪急電鉄の傘下にある。会見に登壇したのは、阪急電鉄の役員たちだ。


 劇団の記者会見で私を含む、多くの人が感じた「嫌なもの」の正体。それは「大企業のエリート社員が組織と自己の保身にひた走る姿」だったのではないか。


 加えて「周到な準備を重ねた跡がうかがえるにもかかわらず、狙いがことごとく失敗している」ことも、いかにも「日本の旧態依然とした伝統的大企業の今」を象徴しているようで、どこか哀しさを感じさせる。


 劇団が記者会見で犯した「エリートゆえの過ち」とは何だったのか。そして不祥事による会見で、企業が意識すべき「最も大切なこと」は何なのか。



以下はリンクで
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