飛行機に乗りまくる「マイル修行」そのメリットと失敗しない方法は?
マイル修行」というワードを耳にしたことはあるだろうか? 1年間に航空会社を利用した実績に応じて、翌年にサービスを受けられるステイタスを得るために、無理矢理、飛行機に乗りまくる行為のことだ。時々テレビでも芸能人がマイル修行をする様子が紹介されるなどして、認知度が広がりつつある。そこで今回は、筆者が2019年に修行にチャレンジした結果を紹介したい。
ステイタスを得るには金銭だけでなく、実際に搭乗する必要があり、数をこなさなければならないので修行と呼ばれている
そもそもマイル修行のメリットは何か?
例えば、JALのJMBサファイアというミドルレンジのステイタスを獲得した場合でも、多岐にわたるサービスや特典を受けられる。 なかでも筆者が魅力を感じたのは、並ばなくてもよくなる点。乗客が集中する便のエコノミークラスだと、ちょっと遅れると、空港では長蛇の列に巻き込まれる。とは言え、早く着きすぎると時間を潰すのが苦しくなる。
しかし、ステイタスを持っていれば、JGC専用カウンターやファーストクラスやビジネスクラスでチェックインできるのだ。保安検査場に入る際も、専用のエントランスで並ぶ必要なし。飛行機に乗る際も、エコノミーよりも先に搭乗でき、荷物を収納したりフライトの準備をしたりできる。 預ける手荷物に関しても特典がある。国内線ならプラス20kgまでOKで、国際線なら32kgまでの1個をプラスできる。預けた手荷物は到着してからレーンに流れてくるが、その時も優先的に流してくれるので、待たなくて済むのがうれしい。
登場する航空会社のステイタスを持っていれば、チェックインや保安検査、搭乗などを優先して受けられる
ほかには、空港のラウンジが使えるというのもポイント。ステイタスに応じたラウンジを同行者1名と無料で利用できる。お酒を含む飲み物に加え、おつまみも用意されている。国際線なら、和食や洋食なども食べられるうえ、シャワーも利用可能。長時間フライトの前にさっぱりできるのはありがたい。電源もあるので、仕事をすることも可能だ。
サクララウンジでビールや美味しいカレーをただで楽しみながら待機できる
キャンセル待ちは通常より優先されるし、前方の席を指定して予約したり、予約の際に専用デスクを利用できるというサービスもある。さらに、加盟しているワンワールドアライアンスでもサファイアステイタスとしてサービスを受けられる。JAL便でなくても、海外のビジネスクラスのチェックインカウンターやラウンジを利用できるのは大きなメリットと言えるだろう。
もちろん、手荷物許容量の優待や優先キャンセル待ち、優先搭乗などのサービスもある。 このようなステイタスは、ANAやJALなら3種類用意されている。ANAならブロンズ/プラチナ/ダイヤモンド、JALならクリスタル/サファイア/ダイヤモンドとなっている。もちろん、サファイヤやプラチナより、ダイヤモンドのほうがサービスが上となっている。
ただし、ステイタスを取得した翌年もしくは翌年度しか利用できない。獲得ポイントは毎年リセットされてしまうのだ。 これだけであれば、企業の出張族でもない限り利用する機会はほぼないだろうが、実は毎年飛行機に乗りまくらなくても、ステイタスを維持する方法がある。ANAならSFC(Super Flyers Card)、JALならJGC(JAL GLOBAL CLUB)に入会すればいいのだ。そうすれば、カードの年会費を支払っている限り、ステイタスを維持できる。
JALの場合はクリスタル、サファイア、ダイヤモンドの3ステイタス。それぞれ3万、5万、10万のプレミアムポイントが必要となる
問題は、入会に条件があるということ。一生に一度でいいから、ANAならプラチナ、JALならサファイアのステイタスを取得するというものだ。要は1年間乗りまくって、5万ポイントを貯めて、上位のカードを取得すればいいというわけ。 この5万ポイント、というのは年に1回海外旅行、年に数回国内旅行、という程度では到底達成できない。積極的に、無理にでも飛行機に乗りまくる必要があるのだ。
マイル修行を実践!効率がいいのは……
筆者も、いつか取りたいな~でもそんなに飛行機乗らないしな~、でも空港行くと行列とか居づらいカフェとかで苦痛の時間を過ごすの嫌だな~いつか取りたいな~、というスパイラルに陥って、はや10年。友人はどんどんステイタスを取得していく……。
そんななか、2019年1月にモンゴルとラスベガスに出張が決まった。ありがたいことに経費で行ける。勿論これだけでは足りないが、後は自腹でどこかに行くなどすればなんとかなるか、とマイル修行を行うことにした。ANAとJALのどちらにするかは悩んだのだが、親しい知人がJALだったので、JALにした。 最初に、JAL CLUB-Aカードに申し込む。ステイタスを取得した後に、クレジットカード審査に落ちたら目も当てられない。無事カードが届いたら、後はJAL便に乗りまくるだけ。
ちなみに、マイル修行、となっているが実際に溜めるのはFOP(FLY ON POINT)となる。ANAならプレミアムポイントと呼ばれている。マイルとは別計算のポイントで、ショッピングなどでは貯まらない。また、マイルのように使うこともできない。あくまで、1年間に利用した実績の目安となる。
2月と3月に札幌と福岡に出張で飛行機に乗ってみた。JALのサイトで最安値のチケットを買い、マイルとFOPを溜め始めたのだ。明確に航空会社を意識して選んだことはなかったので、ちょっと面白い。初回フライトの後、キャンペーンで5000FOPもらえたのはよかった。
JALカードを作ったなら、初回搭乗時に5000FOPがもらえるキャンペーンを行っていた。2020年も実施されている
このころ、マイル修行をした人のブログなどを読みあさっていたのだが、1日に6便乗ったり、東京から海外に行くのに一度沖縄に行くといった技が紹介されていた。ネタでチャレンジしようと思ったが、そのような旅行プランがあるわけもなく、当然すべて自分でチケットを取らなければならない。そうすると、うまく接続する安いチケットが見つからないのだ。JALの国内線は330日前、国際線は360日前から予約できるのに、1か月くらい前に急遽予約するようでは間に合わない。仕方なく、普通に旅行するだけで貯めることにした。
海外旅行でJAL以外の航空会社を利用する場合でも、アライアンスを組んでいる会社同士ならマイルが付与されるという。JALならワンワールド、ANAならスターアライアンス、といった具合だ。しかし、唯一直行便のあるMIATモンゴル航空はどちらにも参加していないとのこと。当然、FOPも付かない。慌てて、ラスベガス出張の航空会社を確認したところ、ワンワールドに加盟しているアメリカン航空だったのでOKだった。帰国してからJALのウェブサイトから、「フライトマイル積算手続き」を行い、5000FOP以上をゲットする。
JALの公式アプリで獲得したマイルやFOPを確認できる
帰国後、沖縄2連発と松山へ取材出張。もちろん、すべてJALでチケットを取った。獲得したFOPはJALのアプリやウェブサイトから確認できる。そこで気がついたのだが、同じ距離を飛んでも取得できるFOPに差があるのだ。例えば、沖縄の行きは1672FOPなのに、帰りに2072FOPが付いたりしているのだ。調べたところ、購入するチケットの種類で「搭乗ボーナス FLY ON ポイント」の400FOPが得られるというのだ。そして、筆者が安かろうと選んでいた「先特割引き」や「ウルトラ先特」ではボーナスが付かないのだ。
この時点で8回のフライトで各400FOPを逃してしまった。6月上旬の時点で2万3000FOPということは、まだ目標の半分にも達していない。頼みの綱だった2回の海外旅行もたいして加算されなかった。ここは一発大きく稼がなければならないという言い訳で、夢だったスコットランドのウイスキー蒸留所巡りの旅に出る。FOPがたくさんもらえるプレミアムエコノミーを選択し、6月9日に出発した。往復40万円だったが、一発で1万3000以上のFOPを獲得できた。
「搭乗ボーナス FLY ON ポイント」が付かないチケットを買いまくっていた!
とは言えまだまだ足りず。
しかし、1人だけ旅行しまくっていたので家族の攻撃を受け、台湾旅行へ。それでも、台湾では沖縄往復よりもFOPが少ない。そこで10月にはシンガポールのカジノへ1人で突撃。FOPを稼ぐために、プレミアムエコノミーを利用する。予定を空けるために仕事を詰め込んだため、ホテルやチケットを買うのに時間がかけられず、JALのツアーで申し込んだ。 実は、ここでもミスをやらかしていた。帰国後に確認すると、片道分のFOPしか加算されていない。実は、ツアーで申し込むと獲得マイルは半分になってしまうそうで、それに合わせてFOPも半分になってしまうとのこと。
シンガポールでクリアしたかったのに当てが外れ、11月下旬。焦ってきたのでまずは札幌の余市蒸留所に行き、大阪取材も編集部に頼んで飛行機で行く。どの便も400FOPの搭乗ボーナスをゲットできるチケットを選んだ。それでもごくわずか足りなかったので、なんと12月25日クリスマスに1人で鹿児島のウイスキー蒸留所へ向かった。 これでなんとか5万FOPをクリア。年が明けて、サファイアのカードが届いた。JGCカードへの切り替えを申請し、今後は各種サービスを満喫できるようになった。
2020年に入り、サファイアステイタスが付与された
獲得FOPでチケット代を割ったものをFOP単価と呼ぶようなので、計算したところ19.5円だった。世の中の修行僧は半分の10円どころか8円とか7円でクリアしているそう。FOPを稼ぎつつ、少しでも安いチケットを探す、という手間を惜しんだばかりに、馬鹿みたいに高いコストをかけてしまった。これから修行する人は、数か月先の予定をあらかじめ組み、お得なチケットを確保することをオススメする。
まあ、紆余曲折はあったものの、これから1年間はサファイア、その後もサファイア相当のサービスを受けられるのだから大満足だ。今後は、行きたいと思ったところには躊躇なく旅行しようと思う。
GoTo合宿免許、一転「対象外」で注文殺到 代理店が観光庁に抗議文
観光支援事業「Go To トラベル」を利用した自動車運転免許取得プランについて、国が11月以降の申し込みを対象外と決めたことを受け、旅行代理店には締め切り間際の注文が殺到している。販売側も突然の方針転換に困惑しており、「アドツーリスト」(福岡市)は28日、観光庁に抗議の文書を送った。
運転免許取得と宿泊をセットにした「合宿免許プラン」を販売する同社には、国が対象外とする発表をした23日以降、200件以上の申し込みがあった。「駆け込み需要で対応が追いつかないが、一人でも多く活用してほしい」と担当者。
プランについて、観光庁は当初、問題ないとの見解を示していた。実質最大半額程度で免許が取得できるとしてインターネット上で話題となり、大学生らの人気を集めた。ただ、事業の事務局は「(代金の)大部分を免許講習が占めると推察される」などとして11月1日から対象外にした。
同社は「何度も観光庁と協議し販売に至った。半ばで変更するなら最初からそう言えば良かった。すでに11月以降の広告費も支払っている」とし、観光庁に対して「今更の取り扱い変更は承服できない」などとする文書をファクスで送った。 (井崎圭)
〔東京外為〕ドル、一時110円台=米国の金利上昇や回復期待で(30日午後3時)
>3・30・2021
30日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米国の金利上昇や経済回復への期待を背景に堅調に推移し、午後3時すぎには一時1ドル=110円台に乗せた。2020年3月26日以来、約1年ぶりのドル高水準。午後3時現在は109円98~110円02銭と前日(午後5時、109円65~69銭)比33銭のドル高・円安だった。
ドル円は早朝、109円80銭台で取引された。午前9時以降、米長期金利の上昇や米国のインフラ投資による景気回復観測から仲値過ぎに109円90銭台に浮上。午後も買い優勢で推移している。
110円前後での攻防について、市場関係者からは「110円のオプションストライクは多くはなく、押し戻す動きがそれほど厚いわけではないようだ」(国内証券)などの声が聞かれる。ただ、事前に「節目の110円に達すれば達成感からいったん調整に入るだろう」(銀行系証券)と指摘されており、110円台に乗せた後は弱含んでいる。
ユーロは正午と比べ、対円は横ばい圏、対ドルは軟調。午後3時現在、1ユーロ=129円35~35銭(前日午後5時、129円23~30銭)、対ドルでは1.1760~1761ドル(同1.1784~1788ドル)。
2021・1・4
中韓を含む11カ国・地域からビジネス関係者などの入国を認めている仕組みについて、政府は一転、継続することを決めた。
緊急事態宣言の期間中も、外国人の新規入国は止めないことになる。背景には経済を重視する菅義偉首相の意向があるとされるが、与野党の双方から即時停止を求める声が出ている。
新型コロナの変異ウイルス拡大を受け、政府は昨年12月28日に全世界を対象にした入国緩和策を停止。一方で中韓やベトナムなど11カ国・地域から一定の条件下で、短期の出張者や技能実習生、留学生らを受け入れる仕組みは維持した。
その後、緊急事態宣言を出す方針となったことを受け、内閣官房と関係省庁は1月4日、例外扱いしてきた11カ国・地域も含め、外国人の新規入国を全面的に止める方向で検討に入った。変異ウイルスが確認されたかどうかに関わらず、緊急事態宣言中は11カ国・地域からの入国を停止する――との方針だった。
ところが政府・与党関係者によると、5日に首相のもとで検討した結果、「変異ウイルスの市中感染が確認された国・地域ごとに停止」との対応になったという。昨年末、緊急事態宣言を前提とせずに決まっていた方針に逆戻りした形だった。自民党関係者は「首相官邸の幹部は理解を示していたが、首相が固かった」「首相は入国継続に強い思いがある」と話した。
新型コロナの変異ウイルス拡大を受け、政府は昨年12月28日に全世界を対象にした入国緩和策を停止。一方で中韓やベトナムなど11カ国・地域から一定の条件下で、短期の出張者や技能実習生、留学生らを受け入れる仕組みは維持した。
その後、緊急事態宣言を出す方針となったことを受け、内閣官房と関係省庁は1月4日、例外扱いしてきた11カ国・地域も含め、外国人の新規入国を全面的に止める方向で検討に入った。変異ウイルスが確認されたかどうかに関わらず、緊急事態宣言中は11カ国・地域からの入国を停止する――との方針だった。
ところが政府・与党関係者によると、5日に首相のもとで検討した結果、「変異ウイルスの市中感染が確認された国・地域ごとに停止」との対応になったという。昨年末、緊急事態宣言を前提とせずに決まっていた方針に逆戻りした形だった。自民党関係者は「首相官邸の幹部は理解を示していたが、首相が固かった」「首相は入国継続に強い思いがある」と話した。
中韓を含む11カ国・地域からビジネス関係者などの入国を認めている仕組みについて、政府は一転、継続することを決めた。緊急事態宣言の期間中も、外国人の新規入国は止めないことになる。背景には経済を重視する菅義偉首相の意向があるとされるが、与野党の双方から即時停止を求める声が出ている。
新型コロナの変異ウイルス拡大を受け、政府は昨年12月28日に全世界を対象にした入国緩和策を停止。一方で中韓やベトナムなど11カ国・地域から一定の条件下で、短期の出張者や技能実習生、留学生らを受け入れる仕組みは維持した。
その後、緊急事態宣言を出す方針となったことを受け、内閣官房と関係省庁は1月4日、例外扱いしてきた11カ国・地域も含め、外国人の新規入国を全面的に止める方向で検討に入った。変異ウイルスが確認されたかどうかに関わらだった。
ところが政府・与党関係者によると、5日に首相のもとで検討した結果、「ず、緊急事態宣言中は11カ国・地域からの入国を停止する――との方針変異ウイルスの市中感染が確認された国・地域ごとに停止」との対応になったという。昨年末、緊急事態宣言を前提とせずに決まっていた方針に逆戻りした形だった。自民党関係者は「首相官邸の幹部は理解を示していたが、首相が固かった」「首相は入国継続に強い思いがある」と話した。
新型コロナの変異ウイルス拡大を受け、政府は昨年12月28日に全世界を対象にした入国緩和策を停止。一方で中韓やベトナムなど11カ国・地域から一定の条件下で、短期の出張者や技能実習生、留学生らを受け入れる仕組みは維持した。
その後、緊急事態宣言を出す方針となったことを受け、内閣官房と関係省庁は1月4日、例外扱いしてきた11カ国・地域も含め、外国人の新規入国を全面的に止める方向で検討に入った。変異ウイルスが確認されたかどうかに関わらだった。
ところが政府・与党関係者によると、5日に首相のもとで検討した結果、「ず、緊急事態宣言中は11カ国・地域からの入国を停止する――との方針変異ウイルスの市中感染が確認された国・地域ごとに停止」との対応になったという。昨年末、緊急事態宣言を前提とせずに決まっていた方針に逆戻りした形だった。自民党関係者は「首相官邸の幹部は理解を示していたが、首相が固かった」「首相は入国継続に強い思いがある」と話した。