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35歳を過ぎると妊娠が難しくなる」はウソ?新たな研究結果が明らかに>この数字は300年以上前のデータによる

2025年05月20日 03時03分24秒 | 医学と生物学の研究のこと
>35歳から39歳の女性の3分の1が、1年以上も妊娠できずに悩んでいる」という統計。
 
しかしこの統計はなんと、300年以上前にフランスで収集されたデータに基づいている
 
 
4/14/2020
 
ヘルスケアにもジェンダーギャップがあることは明らかであり、女性が抱える問題においては、研究のための資金と時間が不足している。しかし新たな研究により、女性の生殖能力に関してよく言われる「35歳を過ぎると生殖能力が落ちる」という“事実”は、神話のようなものであることが明らかになった。 
 
In vitro fertilization
 
 
Embryo transfer in utero
 
学術雑誌『Journal of the American Medical Association』が発表した研究結果(および『ザ・ガーディアン』による興味深い調査)によると、多くの女性とそのパートナーに多大なプレッシャーを与えてきた「35歳を過ぎると妊娠するのが劇的に難しくなる」という長年の言い伝えは、実は誤りであるかもしれないとのこと。 
 
また、アメリカでは現代女性の生殖年齢が35歳から37.1歳に上がり、更年期を迎える年齢も上昇しているという調査結果が出ている。
 
 よかったと思う人もいれば、遅過ぎると感じたり、パニックやプレッシャーが再び襲ってきたりするまでの「たった2年間の息抜きにすぎない」と思う人もいるかもしれないが、それだけではない。 
 
 
よく例に挙げられるのは、「35歳から39歳の女性の3分の1が、1年以上も妊娠できずに悩んでいる」という統計。しかしこの統計はなんと、300年以上前にフランスで収集されたデータに基づいているそう。 
 
当時は「社会人になって仕事をするようになると子宮が乾燥する」と信じられていたり、医師が健康のためにタバコを吸っていたりしたような時代。その後、このオリジナルの統計を裏付けるような研究も出ているが、とはいえ考えさせられてしまうもの。
Getty Images
 
 
年齢を重ねるごとに体に変化が生じ、それが妊娠に影響を与えるのは確かだけれど(例えば、卵子の質は年齢を重ねるごとに低下する)、ヨーロッパの女性770人を対象とした別の調査では、週に2回以上子作りをした場合、35~40歳の女性の78%が1年以内に妊娠したという結果が出ている。
 
 
いっぽう、20~34歳の女性の妊娠率は84%だった。 
 
英国政府の最新の統計によると、女性が第1子を産む年齢の平均は29歳6カ月だが、子どもが2人いる家庭は依然として最も多い。これは、女性が子を産む年齢が上がっていることを示しており、個人差はあるものの、全体的には妊娠にそれほど問題がないことを示唆している。
 
 それではなぜ私たちは、こうした最新のより安心感のある研究結果を耳にしないのだろうか。健康に関することを調べる際は、さまざまな情報源や研究結果を確実に網羅し、心配なことがあれば専門家やかかりつけ医に相談することも重要。 女性の妊娠(および、加齢プロセス全体)にまつわる話がそれほど暗いものではないとしたら、素晴らしいことなのではないだろうか。こうした研究結果も、思考の糧にしてみてほしい。 
 
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
 
 
 
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「ヒトらしさを決める遺伝子」はいつ生まれたのか?その突然変異はヒトの誕生より70万年も前になる!?

2025年05月19日 23時03分17秒 | 医学と生物学の研究のこと
 
>FOXP2は、言語と関係していることが明らかになった最初の遺伝子である。FOXP2に突然変異が起きた人は、話したり、文法を理解したりすることが困難になることが知られている。
 
 
 
 
ヒトだけ違う、言語をつかさどるFOXP2遺伝子
 
 
FOXP2の機能ドメイン
 
 
「ヒトらしさを決める遺伝子」はいつ生まれたのか?その突然変異はヒトの誕生より70万年も前になる!?
2/6(木) 7:01配信


現代ビジネス
gettyimages


「生物は進化することによって進歩していく」「進化には長大な時間がかかるので、進化を目の当たりにすることは不可能である」……とかく誤解されやすい「進化論」について、楽しく、わかりやすく語り尽くした話題の新刊『世界一シンプルな進化論講義 生命・ヒト・生物――進化をめぐる6つの問い』。この本の中から、今回は遺伝子にスポットを当て「ヒトらしさを決める遺伝子」について考えていくことにします。


【写真】「ヒトらしさを決める遺伝子」はいつ生まれたのか?


*本記事は『世界一シンプルな進化論講義』(ブルーバックス)を再編集したものです。


「FOXP2遺伝子」がヒトをヒトらしくしている!?
gettyimages


私たちヒト(学名はホモ・サピエンス)は、人類の一種である。人類は約700万年前に現れ、進化の結果、数十種に分岐した。しかし、その多くは絶滅してしまい、現在生き残っているのは、私たちヒト1種だけである。


ヒトは、他のほとんどの人類種とは異なり、いわゆるヒトらしい行動をすると考えられている。洗練された言語を話したり、芸術的な活動をしたりするのは、その例だ(ヒト以外でそういう行動をした可能性のある種は、ネアンデルタール人などごく限られている)。


このように、ヒトをヒトらしくした原因には、おそらく遺伝子も関係しているだろう。そんな可能性のある遺伝子の一つが、FOXP2(フォックスピーツー)だ。


FOXP2は、言語と関係していることが明らかになった最初の遺伝子である。FOXP2に突然変異が起きた人は、話したり、文法を理解したりすることが困難になることが知られている。


このFOXP2遺伝子をもとにして、FOXP2タンパク質が作られる。ヒト以外のほとんどの哺乳類では、数千万年もの間、FOXP2タンパク質のアミノ酸配列は変化していない。


ところがヒトでは、FOXP2タンパク質のアミノ酸が2個も変化している。他の哺乳類でほとんど変化がないことを考えると、この変化が洗練された言語の誕生に、つまりヒトらしい行動の一端に、関係しているのかもしれない。

<>
 
ヒトらしい行動が進化した原因は?
ラスコー洞窟の壁画(gettyimages)


でも実際には、ヒトらしい行動は、数万年前に急速に進化している。


これは、1つあるいは少数の遺伝子の突然変異では説明しにくい現象だ(ほとんどの遺伝子の共通祖先は10万年以上前に存在していたと推定されている)。


では、ヒトらしい行動が進化した原因は何なのだろうか。はっきりとはわからないが、遺伝子の組み合わせが大きな役割を果たした可能性はある。ヒトらしい行動に必要な遺伝子(の変異)はすでに存在していて、それらがうまく組み合わせられた遺伝子セットが、自然淘汰によって急速に増加した場合などだ。


あるいは、必要な遺伝子セットはずっと前から存在していて、ヒトらしい行動が進化した引き金は環境的なものだったのかもしれない。


ヒトの行動が1つあるいは少数の遺伝子によって決定されているという話は魅力的だ。つい飛びついてしまいたくなる。でも、そういう話には慎重になったほうがよい。皆無ではないかもしれないが、あったとしても非常に稀な現象だろう。
 
 
以下はリンクで、
 
 
 
 
 
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ヒトの脳を進化させた「知恵の実」遺伝子が、サルの脳を巨大化させると判明

2025年05月14日 03時02分11秒 | 医学と生物学の研究のこと
ヒトの脳を進化させた「知恵の実」遺伝子が、サルの脳を巨大化させると判明
 
7/22/2021
 
 
 
→ヒトだけに存在する遺伝子をサル受精卵に組み込んだ結果、サル胎児の脳が肥大しヒト化した
→ARHGAP11B遺伝子は「知恵の実の遺伝子」である可能性がある
→人類の先祖もARHGAP11B遺伝子を得たことで、ヒトへの進化がはじまった

■なぜヒトは巨大な脳を持っているのか?

研究者たちは、この脳進化における疑問に長年取り組んできました。

チンパンジーの遺伝子は人間と99%一致していることが知られていますが、ヒトの脳はチンパンジーよりも3倍大きく、構造にもかなりの違いがあります。

そのためドイツと日本の研究者は、ヒトとサルを分けた因子が互いに一致していない、残り1%の遺伝子の中にあるのではないかと考え、その中でも有力視されているARHGAP11B遺伝子をサルの受精卵に組み込みました。

まさしく知恵の実とも言える遺伝子を組み込んだ結果、サル胎児の大脳新皮質の厚さは2倍になり、人間と同じような脳のシワが生まれました。

なかでも、人間とサルの脳で最も違いが大きかった脳上層部の脳細胞数の増加が著しく、サルの脳は完全にヒト化を始めていたそうです。

しかし、このままでは倫理的な問題が生じると考えた研究者によって、出産予定日の50日前に中絶が行われ、ヒト化した脳をもったサル胎児はこの世に産まれてはこれませんでした。

科学の力によって発見された「知恵の実(ARHGAP11B遺伝子)」とはどんな遺伝子なのでしょうか?


■最後の1%に含まれた「知恵の実の遺伝子」

近年の急速なバイオテクノロジーの進歩により、研究者は脳の発達に必要な数多くの遺伝子を発見してきました。

しかし、発見された遺伝子の多くはサルにもみられる遺伝子でした。

そのため研究者は、ヒトとサルを隔てている原因は特定の遺伝子にあるのではなく、遺伝子の働きかたの強弱の違いによるものだ、と考えるようになりました。

すなわち、サルからヒトへの進化は決定的な変異が原因ではなく、多くの遺伝子が少しずつ変化した結果であるとの見解です。

ですが、この説には唯一の例外、いや弱点がありました。

ARHGAP11Bと呼ばれる遺伝子だけは、どのサルにもなく、ヒトのみにあったのです。

そこで日本とドイツの研究者は、この異端であるARHGAP11B遺伝子こそがサルとヒトを隔てる決定的な違いであると考え、この「知恵の実」とも言うべき遺伝子を、サルの受精卵に組み込み、どんな脳を持つサルが生まれてくるかを待ちました。

結果は……研究者たちの予想を超えたものになりました。

受精から100日が経過したサル胎児の脳は、通常の胎児に比べて大脳新皮質が2倍の厚さになり、脳細胞を生成する幹細胞の数も大幅に増加したのです。

さらに変化は単純な大きさや細胞数の増量に留まりませんでした。

この時期のサル胎児にはみられないシワ構造が現れはじめ、増加した細胞をヒトの脳のように効率的に折りたたんで収納しようとしはじめたのです。

また脳のミクロな構造を調べた結果、上層部の細胞数が劇的に増加しており、脳の細かな部分もヒト化していることが判明。

受精から100日後「知恵の実の遺伝子」を組み込んだサル胎児は、最もヒトに近い生物になりはじめていました。

このとき研究者は「このまま子供を出産させるか、中絶させるか」の決断に迫られました。

研究者は、産まれてきたサルにどのような行動の変化が起こるかわからず、責任を持てないと考え、中絶せざるを得なかったようです。
 
 
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脳でトラウマがつくられる仕組みの解明へ>心的外傷後ストレス障害(PTSD)治療法の可能性が

2025年05月13日 21時03分57秒 | 医学と生物学の研究のこと
 
 
脳でトラウマ記憶がつくられる仕組みの一端分かった 生理学研究所などマウス実験で解明
 
 
 
 
 

10/17(火) 16:55配信2024


Science Portal
 強い恐怖の体験をいつまでも忘れられない「トラウマ記憶」が脳でつくられる仕組みの一端を解明したと、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)などの共同研究グループが発表した。マウスの動物実験で、恐怖の体験をすると脳の「前頭前野」に新しい神経細胞ネットワークができることを確認。研究成果は心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの難治性精神疾患の治療法研究につながる可能性もあるという。


 トラウマ記憶は突然呼び起こされ、フラッシュバックとも呼ばれる。実生活にさまざまな不自由を強いることがある。これまでの研究で大脳皮質の前頭前野が関わり、多くの神経細胞の集団によって保持されていることなどは分かってきた。しかし、脳神経細胞の情報処理ネットワークの構造は複雑でトラウマ記憶ができる詳しいメカニズムは解明されていなかった。


 生理学研究所の揚妻正和准教授、鍋倉淳一所長や大阪大学産業科学研究所の永井健治教授のほか、東京大学、玉川大学、メキシコ自治大学、名古屋大学も参加する共同研究グループは、トラウマ記憶がつくられる前と後とで同一の神経細胞集団の活動がどのように異なるかを比較することが重要と考えた。


トラウマ記憶がつくられる仕組みの一端を解明した一連の研究の概念図(生理学研究所提供)


 そこで、光学を応用して生きた動物の脳を長期的に計測できる手法や、人工知能(AI)の機械学習解析に着目してトラウマ記憶に関わる神経細胞集団の活動を高精度に選別する手法を開発。最新の数理解析技術も使い、マウスでトラウマ記憶の実体を解明する研究を続けた。


 研究の中心となるマウスの実験では、マウスに無害な音を聞かせながら微弱な電気を流すとこの電気刺激がトラウマの引き金となり、その後は同じ音を聞かせるだけで恐怖反応の「すくみ行動」を示すことを利用。恐怖反応を手掛かりに、新たに開発した手法や技術を駆使してトラウマの基になる体験(トラウマ体験)ができる前後の脳の神経細胞集団の活動変化を調べた。


トラウマ体験の後は特定の神経細胞集団の結合が増加することを示す概念図(生理学研究所提供)


 その結果、トラウマ体験をすると前頭前野に新たにトラウマ記憶の神経細胞の情報処理ネットワークができることを確認。ネットワークは恐怖を感じる体験によって特定の神経細胞集団の内部結合が増加することによりできることが判明した。この内部結合は「トラウマ体験(弱い電気刺激)」に強く活動する神経細胞集団に、トラウマ体験に無関係だったはずの音に反応する神経細胞集団が結び付いてできることが分かった。つまり、トラウマ記憶は、この2つの神経細胞集団の結合により新たな情報処理ネットワーク(経験依存的ハブネットワーク)が形成されて生じるという仕組みが明らかになった。
 
 研究グループは、今後トラウマ記憶に関わる一連の細胞集団の働きを抑える技術ができれば、PTSDなどトラウマ記憶による弊害を緩和することができる可能性があるとしている。


 一連の研究は科学技術振興機構(JST)、日本学術振興会、日本医療研究開発機構(AMED)などの研究支援を受けて進められた。
 


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iPS細胞移植後に2人の運動機能が改善、脊髄損傷患者が自分で食事をとれるように…世界初

2025年05月09日 23時03分20秒 | 医学と生物学の研究のこと

 

 

iPS細胞移植後に2人の運動機能が改善、脊髄損傷患者が自分で食事をとれるように…世界初
3/21(金) 17:05配信

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/d0ee22b11e96202f5213bda4bf59c71cc2220bf4

 

 


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コメント313件

 


読売新聞オンライン
 慶応大などの研究チームは21日、脊髄損傷で体がまひした患者4人にiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した細胞を移植した世界初の臨床研究で、2人の運動機能が改善したと発表した。2人は食事を自分でとれるようになり、うち1人は立つことができたという。チームは「移植した細胞が損傷を修復した可能性がある」とみている。

【図解】脊髄損傷を治療する慶応大の臨床研究

 臨床研究を行ったのは慶大の中村雅也教授(整形外科)、岡野栄之(ひでゆき)教授(生理学)らのチーム。横浜市で開かれている日本再生医療学会で結果を報告した。

慶応大病院

 発表によると、患者は受傷後2~4週間の18歳以上の4人で、受傷した首や胸から下の運動機能や感覚が完全にまひした。チームは健康な人のiPS細胞から神経のもとになる細胞を作り、2021~23年、患者1人あたり約200万個の細胞を傷ついた脊髄に移植。患者は機能回復を促す通常のリハビリなどを続けた。

 移植の約1年後に有効性を検証した結果、運動機能の5段階のスコアが1人は3段階、1人は2段階改善した。残る2人は治療前と同じスコアだったが、改善はみられたという。

 今回の臨床研究は安全性を確認するのが主な目的で、重い健康被害は確認されなかった。有効性はさらに精査する。チームはまひが固定した慢性期患者を対象にした治験を27年に行う方針を明らかにした。脊髄損傷は交通事故などが原因で、国内の新規患者は年間約6000人。慢性期の患者は10万人以上とされる。

 

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