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【31年前の再現も…】党勢拡大で「わが世の春」国民・玉木代表の裏で暗躍する「剛腕議員」の名前

2024年11月04日 10時03分37秒 | 天候のこと


【31年前の再現も…】党勢拡大で「わが世の春」国民・玉木代表の裏で暗躍する「剛腕議員」の名前
11/3(日) 9:00配信


既視感のある政治状況といえよう。11月の特別国会は冒頭から荒れることが予想される。そんな中、暗躍する“剛腕政治家”がいる。それが小沢一郎氏(82)だ。「特別国会に向けて、小沢氏が暗躍していると漏れ聞こえています。特別国会の首相指名選挙で国民民主の党首・玉木氏の名前を野党が一致して記すという策を練っているのだとか……。(立憲民主党中堅議員)


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FRIDAY
玉木氏は「我が世の春」
衆院選投開票日、自らの当確を喜ぶ玉木氏


先の総選挙で自民党は56議席減の191議席と大敗。第一党こそ維持したが、自公で過半数を維持できず、厳しい国会運営が予想されている。自民党内では、これまで法案提出などで協力してきた日本維新の会や国民民主党を連立政権に組み込めないか、新たな枠組みについての議論が日々なされている。


【写真】勢力拡大で上機嫌…!国民・玉木代表の「トラボルタポーズ」


一方、政権交代が視野に入った野党陣営では、最大野党である立憲民主党から維新や国民民主に秋波(しゅうは)が送られている。


維新と国民民主は、多数派工作のために自民、立憲の与野党どちらからもラブコールを送られているという状況だ。自民党のある参院議員が語る。


「国民民主は公示前の4倍となる28議席と躍進。与党側に取り込むことができれば即、過半数超え。玉木雄一郎代表(55)は政策ごとに連携する『パーシャル(部分)連合』の可能性を否定していない。来年の通常国会で国民民主に委員長ポストをチラつかせ交渉を進めているのではないか。


維新は総選挙で議席を減らし、馬場伸幸代表(59)の進退問題に発展しそうで、党内が揺れている。また大阪選挙区で公明党とガチンコ対決して圧勝したことから両党の溝が深まっている。野党から連立政権に組み込むなら国民民主の一択だろう」


玉木代表は「良い政策には協力する」と玉虫色の発言をしており、現時点では連立入りについて態度をはっきりさせていない。国民民主が「自民党政権」か「非自民政権」のどちらにつくかが注視されている。


◆「野党勢力結集」のキーマン


そんな中、10月31日、自民と国民民主は個別法案で協議を進める方針で合意。自民党は国民民主党の協力を得て11月11日召集の特別国会を乗り切ろうと画策している。


少数政党が政権の命運を握る形となっているのだが、実は似た構図が31年前にもあった。1993年8月に自民党からの政権交代を果たした細川連立政権だ。1993年7月の衆議院選挙で自民党は大敗。比較第1党は維持したものの、過半数を割り込んだ。日本新党と新党さきがけがキャスティングボートを握る形となったが、両党とも非自民側に回ったことで8党派による連立政権が樹立され、自民党は結党以来、初めての下野となった。


「細川連立政権の誕生には、1988年のリクルート事件に端を発する『政治とカネ』問題に対する国民の怒りが根底にあった。今回も裏金問題、つまり『政治とカネ』で国民の信頼を失った。ちなみに1993年の政権交代時、石破茂首相(67)と高市早苗前経済安全保障担当相(63)は下野した自民党を離党し、与党に移っている」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)


既視感のある政治状況といえよう。11月の特別国会は冒頭から荒れることが予想される。そんな中、暗躍する“剛腕政治家”がいる。それが小沢一郎氏(82)だ。


「特別国会に向けて、小沢氏が暗躍していると漏れ聞こえています。特別国会の首相指名選挙で国民民主の党首・玉木氏の名前を野党が一致して記すという策を練っているのだとか……。1993年の政権交代時、小沢氏はキャスティングボートを握った日本新党と新党さきがけに働きかけ、日本新党の細川護煕元総理(86)を担ぎ上げて少数政党の党首を代表に据え、政権交代にこぎ着けています。ふたたび、少数政党代表を担ぎ上げて野党勢力を結集しようとしているというのです」(立憲民主党中堅議員)


各野党にそれぞれのお家事情はあるものの、「自民党を下野させる」という一点で結集を呼びかけるわけだ。


机上の計算をすれば、立憲民主党148議席、維新の会38議席、国民民主党28議席、共産党8議席、社民1議席で、223議席となる。過半数は233議席で、残り10議席。れいわの9議席に加え、無所属議員を勧誘すれば実現できない数値ではない。


◆玉木代表を直撃すると……


「31年前の細川政権も8党派が大連立するとは誰も思っていなかったのに、小沢氏が豪腕をふるってまとめ上げ、38年間続いた自民党一党支配の時代を終わらせた。首班指名選をうまく使えば政権交代が起こせる状況なのです」(前出・角谷氏)


特別国会前の「工作」は事実か。小沢事務所に質すと以下のように疑惑を否定した。


「いまの役職の総合選対本部長代行は選挙期間だけのもの。選挙が終われば無役のようなもので、幹事長や代表代行の肩書があればまだしも、いまの小沢には何もない。他党にアプローチなんかできないよ」



また、日本維新の会で国対委員長を担う遠藤敬衆議院議員(56)に「首班指名選挙での野党共闘の可能性」について聞いたところ「そんな話はまったく聞いていない」と否定した。


一番のキーマンとなる人物は、どう答えるのか。10月30日午後、キャスティングボートを握る玉木氏本人を直撃すると、それまでの明るい表情を曇らせて両手の人差し指をバツ印にして、


「お話しできません」


と一蹴。当人の回答が最も意味深だった。立憲民主党選対委員長の大串博志衆議院議員(59)が言う。


「今回の選挙結果を見れば、民意は石破政権に“否”を突きつけた。世論の声を反映するためにも最大野党の野田(佳彦・67)を中心にした野党結集に力を注いでいます。首相指名選挙でも各野党にはそのような形での協力をお願いしているところです」


首相指名選挙まで残りわずかとなったが、水面下の交渉次第で「予想もつかない政権交代」が起こる可能性が十分に秘められている。


取材・文:岩崎大輔



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トランプ氏復権に共和党の重鎮らが警鐘「248年の歴史の中でトランプほど脅威となる人物はいない」

2024年10月31日 12時03分55秒 | 天候のこと

https://news.yahoo.co.jp/articles/0f18dc9ccf91e607987e4297807840c372e39d0e

トランプ氏復権に共和党の重鎮らが警鐘「248年の歴史の中でトランプほど脅威となる人物はいない」

10/31(木) 10:55配信





読売新聞オンライン
 【ニューヨーク=淵上隆悠】アメリカ大統領選で、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領と距離を置く党内の実力者らが、トランプ氏の復権に警鐘を鳴らしている。トランプ氏が返り咲くかどうかは、民主党候補のカマラ・ハリス副大統領も取り込みを図る共和党内の「反トランプ票」の行方もカギになりそうだ。


【写真】トランプ氏の不倫相手とされる元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズさん


「忠臣」だったペンス氏「懸念を抱いている」
29日、米ニューヨーク郊外で、連邦議会占拠事件や大統領選について語るペンス前副大統領=淵上隆悠撮影


 「私は現在の共和党の方向性に懸念を抱いている」


 29日にニューヨーク郊外で開催された企業家らの会合に招かれた共和党のマイク・ペンス前副大統領はこう語り、トランプ氏の主張を念頭に、同盟国を軽視する姿勢や財政赤字を拡大させかねない経済政策に不安をのぞかせた。


 ペンス氏は副大統領当時、トランプ氏を批判しない「忠臣」として知られたが、2021年1月の連邦議会占拠事件を機に決別した。ペンス氏はハリス氏を支持することはないと明言する一方、「これ以上は選挙に関わらない」と述べ、トランプ氏も推していない。


リズ・チェイニー前下院議員、ハリス氏の集会に出席
 共和党内には、ハリス氏への投票を呼びかける有力者もいる。議会占拠事件を巡る下院特別調査委員会で副委員長を務めたリズ・チェイニー前下院議員は、21日にミシガン州で開かれた民主党の集会に出席。ハリス氏と並んで登壇し、投票先を党派ではなく「善か悪か」で判断するよう呼びかけた。共和党穏健派にも支持を広げたいハリス氏は「彼女(リズ・チェイニー氏)には共和党員がこっそりと感謝の気持ちを伝えている。彼女は一人ではない」と強調した。


ジョージ・ブッシュ元大統領らも不支持
(写真:読売新聞)


 トランプ氏を見放した共和党重鎮もいる。リズ・チェイニー氏の父ディック・チェイニー元副大統領は9月、「我が国の248年の歴史の中でトランプ(前大統領)ほど脅威となる人物はいない」との声明を出し、ハリス氏に投票する意向を示した。トランプ氏はSNSで「娘と同じで名前だけの共和党員だ」と反発した。


 このほか、ディック・チェイニー氏を副大統領に起用したジョージ・ブッシュ(子)元大統領も、今回の大統領選でどちらの候補にも支持を示さないことを事務所が米NBCニュースに明らかにしている。


 一方、トランプ氏と最後まで党の候補指名を争ったニッキー・ヘイリー元国連大使は、トランプ氏を支持している。ヘイリー氏は28年の大統領選を見据えているとされ、トランプ氏の支持者を敵に回したくないとの思惑が働いているとみられる。


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東京電力のエリート社員はなぜ路上でカラダを売っていたのか、本当の犯人はどこへ…

2024年10月28日 19時03分04秒 | 天候のこと



東京電力のエリート社員はなぜ路上でカラダを売っていたのか、本当の犯人はどこへ…「東電OL殺人事件」が残した“2つの謎”(1997年の事件)
10/27(日) 17:42配信




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文春オンライン
昼は会社員、夜は娼婦という二重生活をしていた被害者。なぜか彼女の定期券は、巣鴨で発見された ©八木澤高明


 被害者の女性は昼は会社員、夜は娼婦という二重生活、そして未だに捕まらない犯人…。1997年3月に起きた「東電OL殺人事件」に残された謎、その後の社会に与えた影響を、ノンフィクション作家の八木澤高明氏の新刊『 殺め家 』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/ 後編 を読む)


【写真を見る】東電OLがカラダを売っていた「現場のアパート」


◆◆◆


1997年の東電OL殺人事件
 1997年3月、渋谷区円山町にある時代に取り残されたような木造の古ぼけたアパートの一室からひとりの女性の遺体が発見された。遺体には首を絞められたような跡があり、その部屋で殺害されたのだった。


 アパートは京王電鉄井の頭線駅前にあって、人通りが途切れることはない。アパートは、玄関を開けると、台所、その奥に和室が二部屋並んでいる。彼女は、台所に隣接した部屋で発見された。


 その女性は東京電力の会社員だった。なぜそんなところで、彼女は遺体となって発見されたのか。


 彼女は、会社員と娼婦という二つの顔を持っていて、円山町界隈で交渉がまとまった男と、この部屋へ足を運び、何らかのトラブルに巻き込まれ殺害されたのだった。


 大手企業のエリート会社員が、娼婦として体を売っていたという事実は世間に衝撃を与えた。この事件の容疑者として逮捕されたのが、ネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリーさんだった。


 裁判は一審無罪、控訴審無期懲役、最高裁では上告が棄却され、有罪が確定したが、一貫して無実を主張してきたゴビンダさんの再審請求が認められ、2012年に無罪判決が下されたことを記憶している読者も多いことだろう。


 裁判で、被害者の膣内から発見された体液が、ゴビンダさんのものではなく、第三者のものであるということがDNA鑑定によって明らかとなり、無罪が言い渡された決定的な理由となった。部屋に残されていた陰毛や被害者の爪からも、膣内に残されていた体液と同じDNAの皮膚片が発見され、真犯人は被害女性の体内に体液を残した男ということが明白となった。


 果たして、被害女性を殺した真犯人はどこに潜んでいるのか。


 この事件で、犯人と結びつくのは、体液以外に巣鴨で見つかった被害女性の定期券だ。巣鴨は被害女性の通勤経路から外れていて、まったく土地勘の無い場所だ。彼女の定期券が発見されたのは、殺害されてから4日後の3月12日の午前中のことで、とある民家の庭先に落ちていた。

 巣鴨にある定期が発見された民家は、土地勘のある人物でなければ、来ることはない細い路地の奥にある。発見者の女性が貴重な証言をしてくれた。


「朝、花に水やりをしていたら、壁際に、黒い定期入れが落ちていたんだよ。名前を見たらカタカナでワタナベと書いてあったんだ。近所にワタナベなんて名前の人はいないから、警察に届けたんだよね。水やりは毎日の日課でね。前の日は定期券なんてなかったよ。酔っ払いが間違って捨てていったんじゃないかと思っていたら、まさかこんな大きな事件に関係あるとは思わなかったよ」


 この界隈に当時住んでいた人物か、もしくは友人、知人が住んでいた人物が捨てたということが考えられないか。


ゴビンダ犯人説を崩す「定期券」の存在
 地元の住民に話を聞いてみると、事件後警察がこの界隈で聞き込みなど、した形跡はないという。警察にしてみれば、定期券を持った人物の存在は、ゴビンダ犯人説を崩す邪魔でしかなかった。当時、この付近を徹底的に捜査していれば、定期券に関連ある人物を見つけることができたのではないか。


 ちなみに、定期券が発見された場所の周辺には、1997年当時、イラン人やバングラデシュ人などが多く暮らしていた。特にイラン人は、違法テレフォンカードを販売したり、不法滞在をしながら暮らしている者も少なくなかった。


「当時は、ちょっと夜になると物騒なところはあったね。イラン人が店を閉めたあとの夜中に酒を売ってくれって来たんだけど、売らなかったら、自動販売機を壊されたなんてこともあったな」


 今も定期券が発見された現場周辺で酒屋を経営する男性が言う。そうした話がこの事件と結びつくわけではないが、何らかの事件の温床となり得る空気が、この町の周辺には間違いなく漂っていた。


その後のゴビンダさん家族
 現在、ネパールの首都カトマンズで暮らしているゴビンダさんは家族と水入らずの生活を続けている。


 ゴビンダさんが、日本に旅立ったのは、事件を遡ること3年前の1994年のことだった。


 その当時乳飲み子だった娘さんは、すでに結婚し、ネパールから海外に嫁いでいる。2000年に初めて来日したゴビンダさんは、写真を見る限り、心労から解き放たれ、日本に滞在していた時と比べ、ふっくらとし、健康的な表情をしている。


 彼らは冤罪の被害者として失ってしまった時を、日々懸命に取り返している。


 一度は地獄を見て、そこから抜けだすことができたゴビンダさん。その一方で、事件の被害者である女性会社員の魂は、真犯人が捕まらない限り救われることはない。


 果たして、真犯人はどこに消えたのだろうか。


 警察は、今も犯人逮捕のため捜索を続けている。


 私は、日本に暮らして30年以上、日本語も堪能なネパール人の男性から思わぬ話を聞いた。


「日本は好きだが、警察は…」今もネパール人への厳しい視線が止まらない「東電OL殺人事件」“第2の被害者”たちの悲痛(1997年の事件) へ続く








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自民“裏金非公認”は偽装だった!赤旗砲またも炸裂「党本部が非公認の支部に2000万円振り込み」の衝撃

2024年10月26日 22時03分16秒 | 天候のこと

自民“裏金非公認”は偽装だった!赤旗砲またも炸裂「党本部が非公認の支部に2000万円振り込み」の衝撃 



裏金議員の「非公認」は“偽装”だった――。


日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が23日付の紙面でスクープを放った。


同紙は一面で「裏金非公認に2000万円 自民本部が政党助成金」と題した記事を掲載。それによると、自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件に関与したとして、衆院選で石破茂首相(67=党総裁)ら党執行部から「非公認」とされた裏金候補の党支部に対し、森山裕幹事長(79)が2000万円を公示前に振り込んでいたことが分かったというのだ。


カネは税金が原資の政党助成金で、金額は公認候補と「同額」だったという。何のことはない。石破首相は裏金議員に厳しく対応する姿勢を見せながら、水面下では党を挙げて「支援」していたわけで、有権者に対する裏切り行為以外の何物でもないだろう。



■涼しい顔で選挙を戦う裏金候補の謎が解けた


大手紙の政治部記者がこう言う。


「おかしいな、とは思っていました。非公認で党支援がないにもかかわらず、いつも通りの選挙戦を展開していますからね。選挙を手伝うスタッフの費用、街宣車のレンタル代、事務所の費用など、少なくとも数百万円単位でかかっているはず。それなのに裏金候補は皆、涼しい顔していましたから。全額ポケットマネーはあり得ず、一体、どこからカネが出ているのかと話題になっていたんです。まさか党本部から、それも公認候補と同額の資金援助があったとは…」


裏金事件はもともと「しんぶん赤旗」のスクープがきっかけだが、さらなる「赤旗砲」を撃たれた自民党。表向き「反省」を装いながら、本音は全く違うということ。まさに裏金政党の本性見たりだ。


◇ ◇ ◇


裏金選挙の投開票日まで残り4日。●関連記事【もっと読む】『自民裏金「非公認」候補が窮地!頼みの綱の公明党が“石破びいき”シフトで21万票が消える』【さらに読む】『与野党一騎打ち「自公落選危機」は23人!裏金、旧統一教会、高市推しが「凶」に【一覧あり】』などを取り上げている。


関連するビデオ: 自民「裏金問題








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トランプ選挙集会の本当の姿を見た。大手メディアが報じない「動き」は演説が始まる前に起きていた【米大統領選2024

2024年10月16日 10時03分59秒 | 天候のこと



トランプ選挙集会の本当の姿を見た。大手メディアが報じない「動き」は演説が始まる前に起きていた【米大統領選2024】(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース 






トランプ選挙集会の本当の姿を見た。大手メディアが報じない「動き」は演説が始まる前に起きていた【米大統領選2024】
9/25(水) 19:40配信


人気の話題は、トランプ氏が大統領選に勝利した2016年のことです。心の中にあったけれど、口にすることが許されなかったことを大胆に言ってのけるトランプのような大統領が出てくるのを待っていたのだと


ハフポスト日本版
手作りボードを持つ人


この夏、好きなミュージシャンのツアーに行ったり、出会いの場に出かけたり、友情の印のブレスレットを交換したり、それぞれの過ごし方をされたのではないでしょうか。私は、アメリカでフロリダ、ペンシルベニア、ウィスコンシン、イリノイ4州をまわり、ドナルド・トランプ氏の選挙集会でMAGA(アメリカを再び偉大に)信者たちの話に耳を傾けてみました。


【画像】異様な雰囲気が漂うトランプ氏の選挙集会…金ピカのベンツも並ぶ


ジャーナリストとして活動する私は、MAGA運動と極右の心理についての本を執筆中の研究者でもあります。この10年近くは極右のオンラインフォーラムに入り込み、人々がどのように過激化していくかを研究し、暴力が起きそうな時を特定してきました。客観性を保つように訓練されてはいますが、ネット空間で飛び交う狂信や陰謀論、ミソジニー(女性への嫌悪や蔑視)、ヘイトスピーチに圧倒されそうなこともあります。とはいえ、ネット上に吐き捨てられる、乱暴で悪意に満ちた言葉がオフラインの世界の姿を必ずしも反映してはいないとちゃんとわかっています。


トランプ氏の選挙集会を実際に訪れたのは今年が初めてでした。参加者たちがどんなふうに物事を見ているのか、対面して話せばわかるかもしれないと思ったのです。足を向け始めて3カ月ほどですが、すでにトランプの集会が独特だとわかりました。テレビからはほとんど見えてこないものでした。


集会の会場の外に着くと、目がくらくらして倒れてしまいそうで、ディストピア的なカーニバルにいるような気持ちになります。お化けが出るようなテレビゲームの世界のようです。


「トランプ」や「MAGA」と書かれた旗があちこちにはためき、ストリートパフォーマーたちがトランプをテーマにした見せ物を披露しています。ホバーボードに乗った(アメリカ政府を擬人化した)アンクル・サムや、トランプ氏のマスクをつけて、MAGA帽子を被ったブレイクダンサーたちの姿もあります。


参加者たちはおのおのクーラーボックスを持参していて、正午に差し掛かるころには、もう4時間も飲み続けていて足元がおぼつかない男性らと思う存分話をすることができます。ミラーライト(アメリカで人気のビール)の蒸気がこちらに漂ってくるようです。


MAGA帽子やTシャツを扱うお店がたくさんあって、トランプ氏のぬいぐるみやボタン、宝石、靴、小物なども売られています。友人やカップル、親子連れが所狭しと賑やかに立ち話をしています。


ペンシルベニア州ジョンズタウンで一際小さなお店を構えていた人に話を聞いたところ、1回の集会で1万ドル(約140万円)の売り上げになると言っていました。

本当の「動き」があるのは、演説が始まってからではない
本当の「動き」があるのは、演説が始まってからではなく、選挙集会が始まるのを待っている時です。


参加は無料で、誰でも入場券がもらえます。先着順がルールで、入場券が手元にあるからといって席が確保されるわけではありません。会場が満員になれば、入場を断られます。ちなみに、トランプ氏の主張とは異なり、常に満員ということはありません。


開場時間は実際にイベントが始まる何時間も前に設定してあり、席を確保したい人たちが列を作って並びます。ペンシルベニア州ハリスバーグでは、駐車場は朝9時にオープンし、会場の扉が開いたのが午後2時、イベントが始まったのが午後4時、トランプ氏の演説は午後6時でした。


集会の会場の周りでは、あらゆる方向から音楽がガンガン鳴り響いてきます。スピーカーからだったり、生演奏だったり。ジョンズタウンでは独立戦争の服装をしているミュージシャンも見かけました。


パラソルの下で懐かしの名曲やヨットロックを奏でる人もいました。午前中にこの人の前を通りかかった時には、ジミー・バフェットの『マルガリータビル』を歌っていました。「…searching for my lost shaker of salt」という歌詞を口ずさみながらこっちを指差してきたので、私は「Salt! Salt! Salt!」と大声で返しました。ほかの人たちは「トランプ!トランプ!トランプ!」と返していました。


昼過ぎにまたこの歌い手の前を通りかかると、聴衆の好みに寄せたパフォーマンスになっていました。歌詞の大部分をトランプ氏を意識した言葉に変えていました。例えば『ザ・テンプテーションズ』の『マイ・ガール』を『マイ・トランプ』にするといった具合に。前に置かれたコップは投げ銭であふれていました。


選挙集会に漂うムードは、お祭り騒ぎ、コミュニティー、反抗、暗黒が一緒くたに混ざり合っています。参加者たちの間にはコンサートのアリーナでファン同士が抱くのに似た一体感があります。周りは「仲間」ばかりなので、トランプ氏への支援を正当化しなくていいというリラックス感もあります。攻撃的な反抗心がその場の雰囲気に活気を与えます。


女性たちはほとんどの場合、「私はトランプの物。残念でした」というような文句が踊るピンク色のTシャツを着ています。男性は、「トランプが嫌いなら、俺のことも嫌いだろうね。全然平気」と書かれたスポーツウェアを着ています。

自分のリベラルさが目立ってしまわないか心配に
トランプ氏が事あるごとにメディアを嘲笑し、選挙集会で報道機関の話を持ち出すと轟音のようなブーイングが上がることを思うと、私にとって最初の「参戦」となったフロリダ州ドラルの集会に向かいながら、一体何を目の当たりにすることになるか不安でした。このようなイベントでは絶対に中立性を保つと決めていますが、保守系の人たちに混ざると、自分のリベラルさが目立ってしまうのではないかと心配でした。


一部の例外を除いて、みんな礼儀正しく、友好的で、熱心に話しかけてきてくれます。首から記者証とカメラを下げて歩いていると、「写真を撮って」と言われます。リクエストには必ず応じるようにしています。そこで、インタビュー取材を申し込むと、たいていの人が応じてくれます。


トランプ氏の選挙集会でインタビュー取材をするときは、私はひたすら耳を傾けることにしています。取材を始めるにあたって最初は質問を投げかけますが、尋ねる内容は何でもいいのです。私が批判するつもりがないこと、矛盾をつくようなこともしないとわかりさえすれば、前大統領について思っていることを自由に話してくれます。真実だと思い込んでいる陰謀論や偽情報についてもいろいろと語ってくれます。 一生懸命話す人々に「もっと詳しく教えて」と口を挟むことはあっても、ほぼ黙って聞く側に徹します。


人気の話題は、トランプ氏が大統領選に勝利した2016年のことです。心の中にあったけれど、口にすることが許されなかったことを大胆に言ってのけるトランプのような大統領が出てくるのを待っていたのだと。「トランプって嫌なヤツかって?その通りだよ。でも、トランプは『俺らの嫌なヤツ』なんだ」とそこにいた男性の1人に言われました。すると、周りに人たちも一斉に頷き、この男性に賛同しました。


自分たちの気持ちを話せる空間をトランプ氏が作ってくれたと称賛します。自分たちの気持ちというのは、トランプ氏が現れる前までは公共の場で口にすることが憚られた人種差別的で性差別的なヘイトスピーチのことを指しています。


集会に参加している人たちは、トランプ氏の下品で攻撃的で失礼極まりない話し方を積極的に受け入れ、真似するのです。大手メディアはこうした集会の卑猥さや口汚い罵りをほぼ報じません。無視することができないほどに、トランプ氏の選挙集会の特徴なのにもかかわらずです。


ほとんどの出店がまだ「FUCK BIDEN」(くたばれバイデン)の旗を売っています。バイデン大統領が大統領選から撤退を表明した後でも、です。 会場近くの駐車場を見渡すと、多くの車に「くたばれバイデン」の旗がはためいています。「The Hoe is worse than Joe」(あばずれはバイデンより最悪)と書かれたおそろいのTシャツを着た家族連れたち、「たわごとはもううんざり」と書かれたトランプの髪型になるサンバイザーをかぶった子どもたち、車のバンパーには「大きなおっぱいと小さな政府が好き」とか、硬くなった女性の乳首に銃が置かれた画像と一緒に「銃とおっぱいとウイスキーが好き」と書かれているのも見かけました。


7月の暗殺未遂後は、「You missed, BITCHES」(外したね、クソ野郎)という文言とともに両手の中指を立てたトランプの画像が付いたさまざまな商品が売り出されるようになりました。


私が話した人たちは会話の中に中傷や侮辱の言葉を織り交ぜてきます。10代が親の許容度を測るかのような行動です。


カマラ・ハリス氏が民主党候補者に選ばれてからというもの、私が取材する男性たちはハリス氏が一生懸命お願いして今いる地位を築いたと言ってきます。こう話す時、彼らは自分たちが侮辱的なことを言っているとわかっているので居心地が悪そうな態度になりながら、私がどんな反応を示すかうかがいます。


私は仕事をするうえで女性蔑視とセクハラに耐えてきたので、彼らの言葉を聞くたびに怒りを感じ、うんざりします。しかし、それは隠し、目を瞬かせ、無表情のまま、彼らが話し続けるのを待ちます。


取材で話した人たちとの会話すべてに陰謀論と偽情報が登場しました


暗殺未遂は内部の犯行だった


オバマが今でも政府を動かしている


違法にこの国に滞在している人たちは、多額のお金、恩恵、住む家、無料の教育を与えられている


犯罪発生数が過去最高を記録している


反ファシストの集団「アンティファ」がアメリカの主要都市を焼き払った


世界を一体化させようとするグローバリストの陰謀団がすべてをコントロールしている


2020年の選挙でトランプは負けたのかという質問を投げかけることにしています。すると、1人を除き、即座にまったく同じ返事が戻ってきました。「あの選挙は盗まれたものだ」。そう口にしなかった1人も肩をすくめたため、「ひょっとするとそうかもしれない」と思っていると受け取りました。


取材で耳した会話は、人間性を奪うような言葉で埋め尽くされています。彼らの攻撃の主たる対象は移民です。移民の配偶者を持つ身としては、反論しないように文字通り舌をかんで自分を抑えることもあります。


トランプ氏の選挙集会に集う人たちは「国境侵入」を嘆き、もし「正当のやり方」で入国すれば歓迎すると口をそろえて主張します。白人のトランプ支持者たちは会話の中でマイノリティーをこき下ろしますが、集会にやってくる非白人の参加者たちのことは称賛します。


トランプ支持者たちはここぞとばかりに「多様性」を持ち上げ、「トランプ支持の韓国系」のグループとイタい自撮りを撮ることもあります。この韓国系を名乗るトランプ支持者たちは、私が訪れたすべての集会に来ていました。

大統領選はアメリカの生死を決めるイベントとみている
取材相手はすべて、トランプ氏がもし11月の大統領選で負けた場合、平和的な力の移行はありえないと考える人ばかりでした。多くが口にしたのは「市民戦争」(自ら戦いに出るという人はゼロ)、「内乱」、「我々の知っているアメリカの滅亡」、「アメリカ帝国の没落」でした。政治に携わる人々同様に、トランプ支持者たちも今回の大統領選をアメリカという国の生死を決めるイベントと見ているのです。 


取材相手がもうこれ以上話すことはないと切り上げようしたら、取材を終えるようにしています。取材中、ほとんど口を挟むことのない私に「一緒に話せてとても楽しかった」と感謝する人たちもいます。


集会で出会ったトランプ支持者たちは話を聞いてもらえない、無視されていると感じていて、自分たちが受けている不当な扱いへの腹立ちに耳を傾けてもらえる機会に心から感謝しています。この人たちは毎日の支払い、医療機関にかかること、フェアな扱いを受けることといった、自分自身や隣近所の人たちが直面している困難を知ってもらいたいのです。


話には共感するところもあります。私もトウモロコシ畑に囲まれたアメリカ中部の小さな町で生まれ育ったため、全国的な話題から文化的にも政治的にも排除されていると感じる気持ちがわかります。しかし、同時に、これらの憂いに対する反応は偏っていて、冷酷で、欺くようで、憎しみに満ちています。子ども時代や父親がやっていた労組の仕事を懐かしそうに振り返り、古くから言い伝えられている「偉大なる豊かさ」があった時代のアメリカのことを話題にしながら、自分たちが変化してゆくアメリカで不当に苦しんでいると感じています。


本来は自分たちが享受すべき国家の繁栄の割り当て分を、何の貢献もしていない部外者だったり、他人を食い物にする怠け者だったりといった恩恵を受ける資格のない人たちが手にしていると考えて、憤っているのです。


トランプ氏はまさにお手本通りのファシストの手法を使って、この怒りを正当化し、激昂するよう焚き付けます。トランプは過去を美化し、女性を軽んじ、社会を「我々」と「彼ら」に分断し、犠牲者意識や罪の転嫁、理想化された白人ナショナリストの社会階層という共有観念を生み出し、支持者たちはそれを鵜呑みにしてしまうのです。


参加者たちが集会の席についたあたりで、取材を切り上げるようにしています。集会が始まると、参加者たちは似た考えを持つ者同士なことに安心してディープなMAGAイデオロギーの話を始めます。


会場の外では、グッズなどを売っていた人たちが店じまいを始めます。私は車に乗り込み、会場を後にします。車のバックミラー越しに「くたばれバイデン」の旗がだんだん小さくなっていくの見ながら、悲しみと深い懸念が心に垂れ込めます。


この3カ月の取材を通して、アメリカにおける民主主義を破壊しようとする、巨大で一丸となった動きが存在することがはっきりとしました。このキャンペーンは偉大さを取り戻し、私たちの国を救うためのものだという主張の下に行われいますが、実際やっていることは真逆のことなのです。


トランプ氏の選挙集会への参加者たちはまじめな顔で自らを「愛国者」と名乗りますが、真の愛国主義はヘイトや独裁や反体制的なものが土台にはなっていません。トランプ支持者の多くがこのことを理解せず、自分たちが利用されているということにも気づいていないのでしょう。


私が取材した人たちに限った話ではありません。確かに選挙集会で出会った人たちはみなさんが思い浮かべる平均的な共和党支持者よりも極端な考えを持っていますが、世論調査の結果に目を向けると、「今よりも良かった過去」に戻れるのであればトランプ的なファシズムを信じてみるのも悪くないと思っている人たちが多いことがわかります。非常に恐ろしいことです。


トランプ氏のキャンペーンに人はなぜ賛同するのか、つまりその人たちが抱える問題や不安、欲しい物、必要な物を知ることができれば、本当に起こるべき変化が何かわかるのです。考えや生き方がまったく違う人たちと会話し、訴えにじっくり耳を傾けるだけで魔法のように何もかもがただちに改善されるわけではありませんが、始めるにあたっての第一歩としてはいいのではないでしょうか


◇     ◇     ◇


筆者のジェン・ゴルベック氏はメリーランド大学の教授で、専門分野は過激主義、ソーシャルメディア、悪意のあるネット上の振る舞い、人工知能です。極右の動向などについて伝えるニュースレター「MAGAReport 」を執筆しています。


ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。















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