きのうのつづき。
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“スマホ首”があらゆる不調を引き起こす! 30秒ストレッチで簡単改善 (講談社の実用BOOK) |
鄭信義 | |
講談社 |
著者が書くところの「スマホ首は胸鎖乳突筋がポイント」という説には納得した。
とは言いつつも、当のわたしは胸鎖乳突筋自体に特段の違和感はなく、自覚症状としてコッていたり痛かったりするのは首のうしろや背中なのだ。当然のことながら、「じゃあうしろはどうなのよ」との思いを引きずったままつづきを読んでいた。
と、すぐにあった。
「首の後ろ側の板状筋群と僧帽筋をほぐそう」という項だ。
まず板状筋(ばんじょうきん)群。
『rehatora.net』より
鄭さんいわく、「板状筋群の気持ち」とはこうだ。
本来はやりたくない仕事をいつも任されているため、この部分に不調が生じやすく、とくに首こりの自覚が一番現れやすいのが特徴です。いつも機嫌が悪くブツブツ不満をいっています。(P.91)
この気持ち、なんだか身につまされる。
つづいて僧帽筋。
太鼓打ちたるわたしにとって、これは身近な筋肉だ。
『肉体改造研究所』より
僧帽筋の気持ちも聞いてみよう。
スマホ首の姿勢では、首や肩甲骨がこれ以上前傾しないように、この筋肉がグイグイ引っ張って頑張っています。
もういい加減にしてくれと、いつも不満タラタラなので、肩や背中のこりが出やすい部分です。(P.95)
これもまた身につまされて、なんだか泣けてきそうだ。
で、胸鎖乳突筋を伸ばすストレッチにつづいて、板状筋群と僧帽筋をほぐすストレッチのやり方、そしてこれを一連の流れとして1日3回やれがよいのだという旨が書いてある。じつに簡単な方法で、時間もそれほどかからない。
だからといって、「楽勝!」「これならオレでもできそうだ」なんていうのは早合点。実際のところはそんな甘いもんじゃない。
「3ヶ月は継続してほしい」
そう、ここがポイントだ。
つまるところ、そうなのだ。
結局のところ、そこがもっとも難しい。
つづけることができなければ効果はない。
継続できなければ成果はあがらない。
世の中のすべからくにつきまとってくるソイツが当然のように眼前に現れて、「そうだよなあ」と苦笑いするわたし。そこで、もうひとつの根本的な問題に気づく。いや、首肩背中がガチガチになった年末に端から気づいていたことを、別のわたしが「どうだ!」とあらためて眼前に突きつけたのである。
そもそも、シロウトなりとはいえど「太鼓打ちでござい」と広言する人間が、「首が固まった」とか「肩がこった」とか「背中が痛い」とか言う時点で失格なのだ。筋肉痛で身体の背後が痛くなることはあったにしても、「太鼓打ちに肩こりはない」というのが持論のわたしが、なんという体たらくか。しかもそれを臆面もなくネットで晒すなど、だらしないにもほどがある。
結局は稽古不足。
否、もっと平たく言って運動不足。
「IT猫背」や「スマホ首」はもちろん大きな要因だろうが、それは今に始まったことではない。まがりなりにも、「走る」「筋トレをする」「太鼓を打つ」(前2つはもともと「太鼓を打つ」ために始めたこと)を繰り返すことによって、日常の仕事で痛めつけられた身体とのバランスを保っていた。それが目的ではなかったにせよ、それによって無意識のうちに身体のバランスがとれていたのだと今さらながらに気づく。
さて、書いてるうちに結論が出たようだ。
♪ 目は眩み歯は疼き耳鳴りしようとも ♪ 自分自身が選んだ道だ。PCに向かう日常を否定することは仕事を止めるというに等しい。であればこれからは、身体のバランスを保つことを目的として太鼓を打とう。健康を保つことを目的としてトレーニングをしよう。けっして激しい運動はしない。無理やり追い込んで、激しい太鼓を打とうともしない。もちろん、「IT猫背」や「スマホ首」にならぬよう、日々常に正しい姿勢を保つ意識があっての上で、オフジョブでさらに身体のバランスを意識する。
そうしたうえで、胸鎖乳突筋や板状筋群や僧帽筋の気持ちを聞いてみる。
機嫌が悪いだろうか。
不満たらたらだろうか。
はてさて、この先いかが相成りますやら。
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