しあわせる力~禅的幸福論~ (角川SSC新書) | |
玄侑宗久 | |
KADOKAWA / 角川マガジンズ |
では、日本人がしあわせを感じるのはどんなときか。
少なくとも、予定どおりに物事が進んでいるときではないと、私は思います。思ってもみないことが起こって、その中で自分が揺らぎながら、なんとかやりくりしつつそれを楽しんでいる状況、それがたぶんしあわせなのだと思います。
日本語の本来の意味での「しあわせ」もそうです。他者と仕合うことがうまくいった、そういうことでしあわせを感じる。他者の振る舞いと合わさって、思ってもみないことが起こり、その巡り合わせを楽しいと思った。本来の日本人が感じる「しあわせ」というのは、そういうことだったのではないでしょうか。(位置No.1126)
読了し、やはりKindle版にするのではなかったなと、少しく後悔している。
挿し絵、というかマンガがないのである。
先々週読んだ、そしてこの本を読むきっかけとなった、同じ著者の『日本人の心のかたち』。
ところどころに挿入されているマンガが絶妙なのである。
そしてこの本も、どうやら紙版にはそれがあるようなのだが、
残念ながら電子書籍にはない。
興味があるかたには、ぜひ「紙」を、と薦めるのだな。
日本人の心のかたち (角川SSC新書) | |
玄侑宗久著 | |
KADOKAWA / 角川マガジンズ |
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