答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

できるのか?

2024年05月15日 | オヤジの生成AI修業
高知県土木施工管理技士会主催の技術者研修会で話しをするようになってから、今年で12年になる。近年は、毎年県内3会場(以前は4会場だった)の日程が終わるたびに、もうこれでお終いかなと思うのだが、翌春になれば、その案に相違してまた声がかかる。声がかかるうちが花だと思い引き受けはするが、何をしゃべるか、これにはいつもアタマを悩ませており、ギリギリまで決まらないこともしばしばだ。最悪の場合はタイトルだけ告げて、締め切り寸前までその内容が決まらないこともある(というかその方が多い)。
それが、いつもになく今年はすんなりと決まった。
お題は、『現場技術者のための生成AI活用術』である。

内容も9割方は固まっている。
なんのことはない。自分自身が使ってきた経緯と活用の仕方を実例を交えながらしゃべればよいだけのことだ。その前段としてAIと生成AIのイロハを添えれば一丁上がりである。

と、これがどっこい、そうは甘くなかったのである。
日進月歩とは、みなさんご存知のように、絶え間なくかつ急速に進歩することをあらわす言葉だが、とはいえそれが文字どおり日進月歩であるような例がそれほどあるわけではない。
ところがどっこい、今という次代の生成AIはまさに日進月歩。きのうもきのうとて、ChatGPTの開発元であるOpenAIが、あたらしいモデル”GPT-4o"(ジーピーティーフォーオー」と読む。oは”omni"「オムニ」、「すべて」をあらわす。「オモニ」ではない)を発表したというニュースが全世界をかけめぐった。

GPT-4oはテキスト、音声、画像のあらゆる組み合わせを入力、生成可能で、音声入力の応答速度232ミリ秒と、人間の会話における応答時間とほぼ同じ。英語のテキストおよびコードではGPT-4 Turboに匹敵するパフォーマンスをもち、英語以外のテキストでもパフォーマンスは大幅に改善されている。英語以外は日本語をはじめ50以上の言語に対応している。また、とくにビジュアルと音声の理解が改良された。たとえば、英語以外の言語で書かれたメニューの写真を撮り、GPT-4oに話しかけて翻訳し、その食べ物の歴史と重要性について学び、おすすめを得ることができるようになった。(gihyo.jpより)

つまりその特徴の最たるものをかいつまんで言うと、音声を理解し音声で答える。そんなおったまげた生成AIを一般ピープルが実用する日が、ほんの数週間後に迫っているという、なんともびっくりポンなニュースなのである。

だがそこで、この辺境の土木屋はアタマを抱える。
この日進月歩に足を踏み入れ、なおかつその活用法を他人さまに伝えるなどという所業を、このオレがしてもよいのかと、ついていけるのかこのオレはと。
と、そこでその前々日の稿がアタマをよぎった。

The die is cast.
Pass the rubicon.
賽は投げられた。
後には引き返せない。

いやあ~私的実際には、そんな大げさなものではなく、この荷物が重たければ肩から降ろしたとしても誰もなんとも言わないのだろうが・・ま、やってみるしかないのだわ。


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