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答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

浜のミサンガ環(たまき) 2024年春

2024年03月11日 | ちょっと考えたこと


「これ、だいじょうぶですか?」
と指先で示したぼくの足首に巻かれているのは、濃茶と黃の糸を編み上げたミサンガ。


「かなり圧迫しますからねぇ・・・でも、切らない方がイイでしょう?」

「・・・ダメなら仕方ないけど・・・」

「でも、なんか願いごとがあって付けてるんでしょ?」

「願いごと、っていうわけでもないがやけどね」


 「浜のミサンガ環」。東日本大震災により仕事を失った漁師の奥さんたちが、魚網を材料としてつくったものだ。ぼくのそれは、2012年の7月に初代を装着して以来、古いものが切れては代えを繰り返し、現在のものになったのは一昨年のこれまた7月。三代目だ。
 とはいえたしかに、特別な願いごとがあって付けているわけではない。忘れないようにしたい。ただそれだけのことである。
 そんなことをごく手短に説明したぼくに、

「それは切らない方がいいわね」

 と担当の看護師さんは言い、手術前の慌ただしい時間にもかかわらず、ふたりがかりで四苦八苦しながらほどいてくれたおかげで、それから数時間が経った術後、そのミサンガは、めでたくぼくの足に復帰した。

 濃茶と黄色の「浜のミサンガ環」。これからも、しばらく付き合ってもらえそうだ。





ちなみに、ぼくと「浜のミサンガ環」のこれまではこちら。

↓↓






【浜のミサンガ環】(Wikipediaより)
浜のミサンガ 環(はまのミサンガ たまき)は、岩手県大船渡市の越喜来をはじめとする三陸地方(岩手県、宮城県)で製作されていたミサンガ。2011年(平成23年)の東日本大震災以来の三陸の雇用創出を目的とする「三陸に仕事を! プロジェクト」の企画によるもので、震災により仕事を失った女性たちの手で、三陸の魚網を材料として製作された。2011年6月の販売開始から2013年(平成25年)のプロジェクト終了まで驚異的な売上を記録したとともに、被災者たちの精神面にも大きな効果をもたらしており、全国的な評価を得た。


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