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答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

トップランナー

2022年12月06日 | オヤジのICT修業

 

ICTトップランナー意見交換会というやつに参加させてもらった。といっても、その模様をオンライン配信するために意見を開陳した6社6名とは異なり、ただの見学者としてである。

だが、そんなわたしの想いを知ってか知らずか、司会者がわたしを指名し意見を求めた。話題がiPhone LiDARの活用法について移ってからである。たぶん、その場に参加していた半数ほどがまったく試していない未知の分野だったゆえの見学者登場だったのだろう。わたしの意思はどうあれ、ライブ配信のビデオが流れている最中だ。断るわけにはいかない。あくまでも現時点でとことわって、私見とわずかばかりの実例を披瀝させてもらった。

そんなこんなもありつつ、会のさなかにトップランナーという位置づけについて考えてみた。

そもそもわたしとわが組織が、その道のトップランナーという呼称に相応しいかどうかは疑問である。数年前なら、いやいやそれに値するほどのことはしていませんよ、とアタマから否定していたはずだ。だが今はちがう。ひょっとしたらそうなのかもね、などという感覚ではいる。ほんの少しばかり先を走っているようだ、と感じることが多々あるし、そう評されることも多いからだ。

「とりあえずは大きな流れの中で流れ、それ以上のスピードで流れることで独自性を保つ」(川俣正)

桃知さんに教わったその言葉を戦略として採用してから15年近い歳月が流れた。

というと体裁はよいが、そのじつは、いち早く大きな流れを察知するように努め、その流れの中で足掻くことで、そこで泳ぐノウハウを身につけていくというスタイルをとりつづけてきたに過ぎない。その意味から言えば、「それ以上のスピードで流れ」たことがどれほどあるか。「独自性を保つ」に至っては言うもおこがまし。

もしもトップランナーであるとしたら、それはスピードランナーであるがゆえにそこに在るというポジションではなく、いつも早く走りはじめているがゆえにそうなっているに過ぎない。しかもそれはロケットスタートなど夢のまた夢、先ゆく人からはかなり後方というポジションである。それでもなおその後ろには大多数がいるゆえにトップランナーと呼ばれているに過ぎない。

となるとやはり、わたしとわたしの組織はトップランナーという呼称に相応しくはないという結論にならざるを得ない。

もっとも、大切なのは何のために何をやっているのか、また何をやろうとしているのかなのであって、トップランナーであるかないかなど、そもそもどちらでもよいことなのではあるが。

 

 


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