とある会合で、「現地の状況とかけ離れている設計が多い。なんとかならないか」という意見が。
県庁の職員に宛てて、である。
よく聞く声だし、実際にそのとおり。
多くの施工業者がそう思っていることだろう。
だが、ちょっとだけ私は違うのだ。
現状認識は同じである。
だが私は、それをして「だから施工業者が迷惑なのだ」とは思わない。
いや、まったく思わないではなく、「やれやれどうしようもないな」と徒労感に襲われることもままあるが、
私にとってのそれは、基本的にチャンスなのである。
「私(たち)にまかせてもらえれば上手く行きます」
というビジネスチャンスなのである。
もとより、図面のとおりにならないのが「土木という仕事」。
だとしたら、実施設計に過剰な期待を抱くのは如何なものだろうか。
少なくとも私は、「そこそこ」であればそれでいいと思っている。
細かすぎる詳細設計は、必要ないとさえ思っているのだ。
私たちのような田舎の建設業者(技術者)の強みは何か。
土地を知り人を知り、そこで生活しているということである。
地元業者の技術力というものは、当然それを含んだものでなければならない。
「私(たち)にまかせてもらえれば上手く行きます」
実際のところは、そう言い切ってしまえるほど、おのれに自信があるわけでもないが、
いつもいつでも、そういう気概だけは持っている。
そしてそれを、ストロングポイントにしたいと、そう思っている。
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