答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

なぜ、理解されないのかー「伝わらない」と悩むすべての技術者へ ~『土木の広報』を読む

2014年05月26日 | 読む(たまに)観る

 

土木の広報

「対話」でよみがえる誇りとやりがい

西村隆司、三上美絵ほか著

日経コンストラクション編

日経BP社

 

高知県土木施工管理技士会のCPDSセミナーが、例年どおり県内各地で開かれる。

かくいう私も講師とやらを仰せつかって今年で3年目。

今年のお題は『情報発信ノススメ』とさせていただいた。

が、そう言う私自身、「現場からの情報発信」の必要性を痛いほど感じつつも、

はてさてそれができているかどうか?

と自らに問いなおすと、いやいやまだまだ。

「やってますよアタシゃあ」

という、半ばアリバイづくりのようなものになっているような気がしてならぬことも、ままあるのだ。

そんな近ごろの私が読む『土木の広報』(西村隆司、三上美絵ほか著、日経コンストラクション編、日経BP社)。

いきおい耳の痛い言葉が頭に残ってしまうのはいたしかたがないのである。

 

広報に取り組む当事者は意識していなくても、「広報したつもり」で終わっているケースが多く、期待したほどの効果は得られていない。(P.9)

「誰もが理解し、共感できるように工夫して伝えるべき」ところを、「難しいことは省く」と履き違えているようにも思える。(P.10)

情報の受け手のことをあまり考えず、自分たちの言いたいことを一方的に伝えているからだ。(P.12)

知らせたいことをどのように説明するかに終始し、相手の話に十分に耳を傾けていないケースが多い。(P.12)

単に自分たちはこんなに重要な仕事をしていると一方的にアピールするだけでは、自己満足に終わるでしょう。(P.37)

情報発信に力を入れ始めたとはいえ、自分たちが出したいイメージの良い情報だけを一方的に発信していては、一般の人の不信感は拭えない。(P.43)

 

挙句の果てに、「土木のオジさんみんな大好き!」な『プロジェクトX』をしてこうだ。

 

土木技術者はNHKの「プロジェクトX」の上っ面だけをなでたような自己満足にからめ取られてはいけない。(P.184)

 

念のため言っておくが、かの日経コンストラクション編であるからして、そんな文章ばかりが並んでいるわけではなく、

基本的なスタンスは「土木技術者の応援」なのだが、

今の私は、どうしてもそんなところに反応してしまう心持ちから離れられずにいる。

そしてそれは、たぶんこの先、余計にそうなっていくのかもしれんなと思いつつ、

 

なぜ理解されないのかー「伝わらない」と悩むすべての技術者へ

 

と帯に書かれた、『土木の広報』を読んだ。

しかし、たぶん現実は、

「なぜ理解されないのか」

「伝わらないと悩む」

ことすら考えていないという人たちも多くいて、

そこからがまずスタートだというレベルではあるけれど、

他人さまのことをとやかく言ってみても始まらない。

先ず隗より始めよ」。

私自身の結論は、結局そこへ落ち着いてしまうのである。

 

 

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