台風6号が通過してすぐ、国道493号緊急工事の打ち合わせで役所へ。
「持っている資料はあるだけ用意して来てネ」との要請である。
得てこいとばかりに、「あいぱっど」に写真やら何やらを取り込み、意気揚々と乗り込んだ。
会議が始まってすぐ、私の自慢のプレゼンテーションツールの上には図面やら写真やらの紙データが幾重にも積み重ねられ、哀れ「あいぱっど」君は、ほとんど出番がないままで終わってしまった。
要はどちらがコミュニケーションをとりやすいかという、それだけのことであって、人それぞれで異なる、いわば感覚の部分なのだろう。何でもかんでも新しいツールが良いとは限らない、これ当たり前のことである。それに、かくいう当の本人が「紙」大好き人間ではある。
しかし、紙に埋もれた我が「あいぱっど」はなんだかやけに哀しそうで、喧々ガクガクと盛り上がる会議のさなか、すごすごとケースをたたむ私だったのだ。