答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

得手勝手

2011年09月30日 | 土木の仕事

 

 

今年よくあるような土砂降りではなく、最近では珍しいシトシトとした小雨。

強い雨でないことに、胸をなで下ろした日だった。

そういえば、20代後半から30すぎまでを過ごした仙台では(というか東北では)、ここ高知で降るような猛烈な雨はあまりない。

たとえば彼の地の梅雨は、じとじと細かい雨が降り続くし寒くてコタツがいるしで、気が滅入ってしようがないという記憶がある。

(仙台時代後半、私の景気が悪かったので、そこから来たイメージだとしたらごめんなさい。基本的にはファンですよ今でも。仙台ファンであり東北ファン)

「雨降りってやつはこんなもんじゃない。どうせ降るんだったらもっと男らしく降ったらどうだ」と、そう思っていた。

時は経ち今、2011年の私は、これでもかと雨に打たれ叩かれて、いささか食傷気味である。

「雨降りってやつはこんなもんじゃない。東北の雨はどうだ。上品なことこのうえないぞ」と、真面目にそう思っているのだから、まったくもって得手勝手。

 

 

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瀬戸際の魔術師

2011年09月29日 | ちょっと考えたこと(仕事編)

きのうの夕方近く、急ぎの仕事が一つ入ったのだが、「明日やっても大丈夫」だとばかりに余裕をかまして、早々と帰宅。

晩酌をしながら気がついた。「工事だより、つくってないやんか!」なのである。

北川村全域への回覧は15日と月末に回る。そのためそれまでに村役場に回覧してほしい資料を持参しなければ、次の回へと持ち越しになってしまうのだ。

国道493号緊急工事の進捗状況を、村民にお知らせするための「工事だより」。誰に頼まれたわけでもないが、月2回発行することに決め今回がその第4号、不覚にも度忘れしてしまっていた。

そんな時には他の仕事も舞い込むもので、全件が特急指定なのだが、「悪いマルチタスキング」となってはいけないのはいつものこと。

優先順位をつけて一つずつかたづけ、「ふ~、オレって瀬戸際の魔術師やんか」とひと息ついた、とこういうことなのだが、よくよく考えてみたら一つの度忘れが招いたことである。

「ワルイノワオマエダ」と別の私が、責めるわ責めるわ。

 

 

                   

 

 

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乱戦模様

2011年09月28日 | ちょっと考えたこと(仕事編)

久しぶりに奈半利町車瀬の現場へ行く。

そういえば去年の今頃は、乱戦模様で日々過ごしていたなと思い起こすのだが、

考えるまでもなく、今もまたしかりであって、まことに世の中というやつは面白い。

それこそきのう紹介した徳久造船所「仕事十訓」の4番目にいわく、

「難しい仕事をねらへ、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある」

なのであるが、私の場合、狙っているわけでもなんでもなく、たいてい向こうからやって来てくれる。

考えてみればそれこそが、「正しいときに正しい場所にいる幸運」というやつなのだ。ということなら感謝なのである。

(と思うようにしよう、ムリヤリ)

 

 

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正しい言葉

2011年09月27日 | ちょっと考えたこと(仕事編)

 

Facebookで知り合いが紹介していた言葉。

徳久造船所「仕事十訓」。

 

1.仕事は自らつくるべきで与えられるべきではない

2.仕事とは先手先手と働きかけていくことで受け身でやるものではない

3.大きな仕事と取りくめ、小さな仕事は・・・おのれを小さくする

4.難しい仕事をねらへ、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある

5.取り組んだら放すな、殺されても放すな・・・。目的完遂までは。

6.周囲を引きずり回せ、引きずられるのと引きずるのとでは、永い間に、天と地とのひらきができる。

7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫、そして正しい努力と希望が生まれる。

8.自信を持て、自信がないから君の仕事には努力も粘りそして厚みすらがない。

9.頭は常に全回転、八方に気を配れ、一分のスキも与えてはならぬ。

10.まさつを恐れるな、まさつは進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈、未練になる。

                    徳久亀三郎 昭和60年3月吉日

 

「おお素晴らしいじゃないか」と読み進むうちに、段々と過激になってくるこの十訓。

たしかに仰ることは至極ごもっともで、なるほどと頷かさせられることが多いのだが、齢(よわい)50を3つも過ぎたというのに、自信をなくすことも多く、スキだらけで、いつまでたっても未練な自分から脱しきれない私は、「そりゃそうやけんどねえ」とうなだれる。

 

 

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救出

2011年09月26日 | 土木の仕事

 

 

崩壊土砂に埋もれてしまった機材の救出作業中。

 

 

 

これが自分だったらと思うとゾッとするのだが、なにぶん人間は鉄の塊ではない。

 

 

 

破断された支持杭のH型鋼。

なかなかこうはならないものだ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「もう終わったと聞いて来た」とトンチンカンなことをいう御一行3名様が現場へ御来場。態度はあまり良くない。

何様だか知ってるが武士の情け、ここでは書かないでおく。

「なにいってやんでえ、おとといきやがれ」、てなもんである。

 

 

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夜空と陸との隙間にもぐりこんで(山之口貘)

2011年09月25日 | ちょっと考えたこと

調子にのって、本日も高田渡である。

「夜空と陸との隙間にもぐりこんで」(山之口貘)という、このフレーズが大好きで、

18のころ、10時門限の下宿のその門限が過ぎてしまったあと、塀を登って2階の自分の部屋に行きたいのだが、あたりの家にまだ灯りがついていて登れないとき、そのへんの田んぼで夜空を眺め歌いながら寝そべっていた1976年夏、大阪八尾市。

 

生活の柄 1995年

 

我ながら「変なやつ」だったなと可笑しくなったりしていたのだが、

今も「変なやつ」だということにあらためて気がつくと、もっと可笑しい2011年秋、高知県安芸郡北川村大字長山字田上(たあのうえ)。

 

 

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酒が飲みたい夜は(高田渡)

2011年09月24日 | ちょっと考えたこと

酒が飲みたい夜は (高田渡)

 

酒が飲みたい夜は?

はい毎日です、とキッパリ言える私。

いやあ最近、酒量が増えていかんのだよ。とない頭をかきつつまた今宵も飲むな、きっと。

 

 

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そしてまたつえた

2011年09月23日 | 土木の仕事

また、つえた(崩れた)。

16日崩壊時の写真。

 

 

今朝の小島緊急工事現場。

 

 

違うのは、上部でひび割れを発見したあと、それを観測しながら崩壊に備えての対処を施し、危険が近いと判断したところで作業を中止したこと。おかげで、人間にも架設済みの橋にも機械にも被害がなかった。注文どおりである。

とかなんとかエラそうなことを言うと、山の神様に叱られるかもしれない。

今回もまた人間に被害がないことを感謝して、明日からまた、謙虚にいくとしよう。

 

 

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なかなか思いどおりにはならんね

2011年09月22日 | 土木の仕事

「山と山とは会えないけれど、人と人とはまた会える。袖触れ合うも多少の縁、人生なんだかんだ言いますが、やっぱり縁(えにし)なのでございますよ」。

私にこの言葉を教えてくれたのは、浅草の桃知さんなのだが、まことに山というやつは人間の思うようになってはくれぬのだ。

じゃあ人はどうなんだいというと、これもまた思うようになってはくれないのだから、だったらそもそも、「思いどおり」という「思い」が諸悪の根源で、つまりそれは「思いあがり」ではないかいなとかなんとか思うのだが、「思いどおり」を目指さずして、「好奇心」「向上心」「行動力」の3Kをモットー(最後のは願いだが)とする私という生き物は、存在すら成り立たない。

 

 

そんなことを考えながら、山をかけずり回る一日でした。

 

 

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My Blue Heaven

2011年09月21日 | ちょっと考えたこと(仕事編)

 

「使命感」を仕事のモティベーションとする。私たちが生業(なりわい)とする「土木のしごと」では特に重要なことである。

現に私は、多くの場合そうやって仕事をしてきた。

しかし人間は、「使命感」や「倫理観」をのみ指標として仕事をしていけるわけではない(多くの人間といったほうが適切かね)。

突如として、恐ろしくモティベーションが下がっていた今朝の私にヤル気を起こさせてくれたのは、色んな人との会話のなかで再確認した自分自身の考え方と、そんなこんなするうちに出現した青空だった。

 

 

「まい、ぶるーへぶん」である。

 

 

高田渡  私の青空

 

 

 

 

 

ときにこの自分もやる気が減ってしまうことがあってもOK。

いつなんどきも、ずっとやる気満々というのはむずかしい(そんなことしたら倒れてしまう)。

ちょっとやる気が下がったというのなら、それを受け止めて、

また、やる気を高めることができればいい。

           (『働くみんなのモティベーション論』金井壽宏、NTT出版、P.338より)

 

働くみんなのモティベーション論 (NTT出版ライブラリーレゾナント)
金井 壽宏
NTT出版

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