今年よくあるような土砂降りではなく、最近では珍しいシトシトとした小雨。
強い雨でないことに、胸をなで下ろした日だった。
そういえば、20代後半から30すぎまでを過ごした仙台では(というか東北では)、ここ高知で降るような猛烈な雨はあまりない。
たとえば彼の地の梅雨は、じとじと細かい雨が降り続くし寒くてコタツがいるしで、気が滅入ってしようがないという記憶がある。
(仙台時代後半、私の景気が悪かったので、そこから来たイメージだとしたらごめんなさい。基本的にはファンですよ今でも。仙台ファンであり東北ファン)
「雨降りってやつはこんなもんじゃない。どうせ降るんだったらもっと男らしく降ったらどうだ」と、そう思っていた。
時は経ち今、2011年の私は、これでもかと雨に打たれ叩かれて、いささか食傷気味である。
「雨降りってやつはこんなもんじゃない。東北の雨はどうだ。上品なことこのうえないぞ」と、真面目にそう思っているのだから、まったくもって得手勝手。