腐った林檎の匂いのする異星人と一緒
３４ ゲーム（STAGE２８ 河川敷）
地上は荒廃している。建物は壊れ、あちこちで煙が上がっている。近づいては遠のく警報。さまよう人々。犬の遠吠え。空には円盤が何枚も浮かんでいる。
街の通りは危険なので、河川敷に下りる。焼け爛れた地面。壊れた何かが散乱している。それらが邪魔で走れない。飛び越すのは危険だ。
さらに邪魔するみたいに、何者かが後ろから歌いかけてくる。
（続）
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- 志村太郎 (しむらたろう）
著書『いろはきいろ』(自費出版)『「こころ」の読めない部分』(文芸社）『「こころ」の意味は朦朧として』(文芸社) HP「ミットソン」
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- ミットソン
- ミットソンとは、「見ると損、見えないものが見えないのなら」 といったような意味だったのかもしれません。 あるいは、それは、夕暮に飛ぶという、幻の鳥の名前なのかもしれません。 ミットソンには、詩歌、物語、評論など、 海藻のように気ままで薄っぺらなものが群生しています。
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