ポエ活

村田活彦 a.k.a.MC長老のブログ。ポエトリー・スラム・ジャパン代表。ラップスクール2期生。

ポエトリー・スラム・ジャパン2016開幕です!

2016年01月31日 08時01分57秒 | ポエトリーリーディング/詩/朗読

2016年1月31日、ポエトリー・スラム・ジャパン(PSJ)2016名古屋大会当日の朝です。ということで名古屋・栄のマクドナルドにいます。夜行バスで来たのでちょっと眠い。



ポエトリー・スラム・ジャパンはポエトリーリーディング(詩の朗読)の日本選手権大会です。優勝者は、5月末にパリで行なわれるポエトリースラムW杯に日本代表として出場します。

昨年第一回大会を開催し、出場者、観客あわせて100名以上の方にご来場いただきました。今年は東京、大阪、名古屋の3都市で地区予選を開催。そこから勝ち上がった9名が3月6日、日本代表の座をかけて全国大会に結集する、というわけ。

採点をするのは客席から選ばれた審査員。各パフォーマンスの制限時間は3分。音楽、衣装、小道具は使わない。単純といえば単純、ムチャといえばムチャなルールですね。でも、だからこそ「なんでもあり」なところがポエトリースラムの魅力ではないかな、と思うんです。



ポエトリー・スラム・ジャパンはコンテストではありません。専門家やオーソリティーがジャッジをするわけじゃないし。優勝したところで詩集が出せるとか、CDデビューできるとかでもないし(フランスには行けるけど)。言ってみれば賞品は栄誉だけ、なんです。順位も勝敗もつくけど、だからといって優劣を決めたいわけじゃない。順位より勝敗より大事なことがあると思ってます。キレイごとに聞こえますかね。でも、まあ、本心なんですよ。

もちろん、出場者は優勝を目指してエントリーしてくれるでしょう。ただ、たとえばスポーツなら、負けたときでも大切な経験になったりする。自分自身に正面から向き合い、120%のエネルギーで挑んだとき、初めて掴めるものがある。ポエトリー・スラム・ジャパンも、まっすぐな意味でスポーツでありたい。


採点基準は特にありません。ちょっとやりにくい? でもそれがいいところだと思ってます。審査員に選ばれたひとは、どうか自分の感じ方考え方で、自由に点数をつけてください。審査員に選ばれなくても、いいと思ったパフォーマンスにはぜひ盛大な拍手を。優勝じゃなくても準優勝じゃなくても、「私にとってはこの人がチャンピオンだ」と思えるパフォーマンスに出会うかもしれません。そのときは、直接その出場者に思いを伝えてもらえると嬉しいです。いや、スタッフにこそっと耳打ちでもいいですけど。はい。



そして何より大事なこと。ポエトリー・スラム・ジャパンでは、出場者も審査員も客席も、みんなが大事な参加者です。この大会をつくるのは会場に来たあなた、なんです。それぞれ「来て良かった」と思えるような、なにかを感じ取って帰れるような、そんな時間と空間を一緒につくりましょう。スタッフはそのための環境作りに精一杯、力を注ぎます。



ポエトリースラムジャパンは大会を通じて、世の中の言葉や表現がより自由で活発に、互いを尊重しあって発せられることを目指します。


お、もうこんな時間ですね。ぼちぼち参りますか。みなさん、楽しんでいきましょう!