「団地小説短編集」には紅葉の多聞寺から始まる物語が2つあります。
一つは「もう一つの多聞小唄(六甲山多聞寺)古多聞寺異聞(2016.12.1)」であり、
もう一つは今回の舞台となった神戸市垂水区の吉祥山多聞寺です。お寺の紹介を兼ねて物語の始まりです。
「あれ、なんでここにいるの?」二人は同時に声を上げた。
ここは、神戸市垂水区にある吉祥山多聞寺である。5月中旬には、池一面がカキツバタの紫色の花におおい尽くされる。
神戸市の花50選にも選ばれ見物客も多いが、今は秋、境内のもみじは美しく紅葉しているが訪れる人もまばら、時折熱心
に手を会わせる参拝者がいるぐらいである。
多聞寺は平安時代、清和天皇の勅願により慈覚大師の創建になる古刹である。後鳥羽院をはじめ源頼朝、源義経等朝野の
崇敬が厚く鎌倉時代に最も隆英をきわめた。羽柴秀吉の三木城攻めに際して戦火を被り、多聞寺と西方院を残して大部分を
焼失した。大門橋バス停付近に仁王門がありかっての寺の入口であったが荒廃のため昭和10年現在の地に移転再興された。
多聞台・新多聞・舞多聞の名はすべてこの寺の名に由来するものであるものである。
参詣者もまれなこの境内で二人が出会ったのは、ルミナリエの雑踏の中で出会う確率よりも低いかもしれない。
彼は山田稔。彼女は村田早苗であった。
続きは「団地小説短編集」小説多聞小唄をご覧下さい。
そして今日が池一面がカキツバタの紫色の花におおい尽くされる観華會です。
天台聲明のコンサートの後、落語会があります。
安楽行品・十法念仏・後唄・三礼・七仏通戒偈 はおそらく会席料理のお品書きのようなものでしょうが分かりません。
池一面のカキツバタです。池は一心池と言うそうできっと心字池なのでしょう。熊本城の復旧工事現場ではありません。
本物にこだわる住職の強い意思で野面積みによる石垣の工事が数年来行われてます。
多くの参詣者が花を楽しんでおられます。境内にはお茶席も用意されています。
お坊様が次々と本堂に入って行かれます。天台聲明の始まりです。
あれ!本堂の中はムカデでいっぱい。多聞寺のご本尊は毘沙門天様ですが毘沙門天のお使いがムカデなのです。毘沙門天様
は元々インド神話の財宝神ヴァイシュラヴァナ。そのまま漢字に音写したのが毘沙門天。「よく聞く者」との意味もあるので
意訳したのが多聞天。多聞天は仏の住む世界の守護神、四天王の一人として武の神様でもあります。
ムカデは百足と書くように足がいっぱい。つまり「お足」がいっぱいで福徳増進の神様、七福神一人の毘沙門天のお使い。
かつ、ムカデは退くことを知らない(本当は退くことが出来ない?)勇敢さから武の神様、多聞天のお使いとなったようです
が、「お使い」に行くにも靴を履くのに時間がかかりそうですね。(この部分はかなりざっくまとめました。。余り正確ではあ
りませんので人に話さないで下さいね)
またムカデは常にオスとメスがつがいでいると言われており二匹の向かいムカデは夫婦和合のシンボルでもあります。
聲明セン(すみません漢字が変換できませんでした)法 呂曲の説明がありました。呂曲は優に半日はかかる長い曲で今、
日本で詠われているのは三千院とここ多聞寺ぐらいだそうです。三千院は省略形ですが、多聞寺では本物にこだわる住職の
強い意思で省略せずに分割して詠われているそうで今年で3・4年目になるそうです。信者の皆様によるご詠歌の後、始まり
ましたが、音声は有りませんので漢字ばかりですが楽譜?をご覧下さい。
天台聲明はムカデの幕の中の内陣で行われましたので残念ながら写真もありません。
落語会の会場設定です。聲明を上げられていたたくさんのお坊様が出て来て、屏風を立てて高座を作ります。これだけ
お坊様が集まればまぶしい。
桂 あおば 桂 ひろば
すごいオーラではなくてただの逆光です。でも凄く面白かったですよ。
面白かったよ。プロみたい。もうちょっと練習したらすぐプロになれるから頑張り! 落語のネタそのままでした。
今年は少し空席もありました。来年は皆様も是非お参り下さい。5月の第2日曜日の頃です。
最後に多聞小唄のご紹介です。小説多聞小唄も小説君影小唄と同じように歌が小説化されたものです。
参照 小説君影小唄 3 鈴蘭台ダンスホール跡(追記) 君影団地(鈴蘭台第5)の電車? 君影小唄の話(2017.2.17)
多聞小唄
聞いておかえり 多聞の寺は 義経様も 参られた
水と緑の 花咲く町は 大橋望む 多聞台
七堂伽藍の 栄えし土地に そびえ建つのは 新多聞
楽しいお店と 緑の街は 私の街です 舞(My)多聞
例によって楽譜は表示の仕方が分かりません。「団地小説短編集」をご覧下さい。
新多聞団地・多聞台団地のご案内は新多聞現地案内所に加えて平成29年3月から多聞台現地案内所が開設されました。
団地の詳細・現地案内所ついて詳しくはUR都市機構のホームページをご覧下さい。
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神戸市松が丘2丁目3-7
明石舞子団地 明舞センター 松が丘ビル2階
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一つは「もう一つの多聞小唄(六甲山多聞寺)古多聞寺異聞(2016.12.1)」であり、
もう一つは今回の舞台となった神戸市垂水区の吉祥山多聞寺です。お寺の紹介を兼ねて物語の始まりです。
「あれ、なんでここにいるの?」二人は同時に声を上げた。
ここは、神戸市垂水区にある吉祥山多聞寺である。5月中旬には、池一面がカキツバタの紫色の花におおい尽くされる。
神戸市の花50選にも選ばれ見物客も多いが、今は秋、境内のもみじは美しく紅葉しているが訪れる人もまばら、時折熱心
に手を会わせる参拝者がいるぐらいである。
多聞寺は平安時代、清和天皇の勅願により慈覚大師の創建になる古刹である。後鳥羽院をはじめ源頼朝、源義経等朝野の
崇敬が厚く鎌倉時代に最も隆英をきわめた。羽柴秀吉の三木城攻めに際して戦火を被り、多聞寺と西方院を残して大部分を
焼失した。大門橋バス停付近に仁王門がありかっての寺の入口であったが荒廃のため昭和10年現在の地に移転再興された。
多聞台・新多聞・舞多聞の名はすべてこの寺の名に由来するものであるものである。
参詣者もまれなこの境内で二人が出会ったのは、ルミナリエの雑踏の中で出会う確率よりも低いかもしれない。
彼は山田稔。彼女は村田早苗であった。
続きは「団地小説短編集」小説多聞小唄をご覧下さい。
そして今日が池一面がカキツバタの紫色の花におおい尽くされる観華會です。
天台聲明のコンサートの後、落語会があります。
安楽行品・十法念仏・後唄・三礼・七仏通戒偈 はおそらく会席料理のお品書きのようなものでしょうが分かりません。
池一面のカキツバタです。池は一心池と言うそうできっと心字池なのでしょう。熊本城の復旧工事現場ではありません。
本物にこだわる住職の強い意思で野面積みによる石垣の工事が数年来行われてます。
多くの参詣者が花を楽しんでおられます。境内にはお茶席も用意されています。
お坊様が次々と本堂に入って行かれます。天台聲明の始まりです。
あれ!本堂の中はムカデでいっぱい。多聞寺のご本尊は毘沙門天様ですが毘沙門天のお使いがムカデなのです。毘沙門天様
は元々インド神話の財宝神ヴァイシュラヴァナ。そのまま漢字に音写したのが毘沙門天。「よく聞く者」との意味もあるので
意訳したのが多聞天。多聞天は仏の住む世界の守護神、四天王の一人として武の神様でもあります。
ムカデは百足と書くように足がいっぱい。つまり「お足」がいっぱいで福徳増進の神様、七福神一人の毘沙門天のお使い。
かつ、ムカデは退くことを知らない(本当は退くことが出来ない?)勇敢さから武の神様、多聞天のお使いとなったようです
が、「お使い」に行くにも靴を履くのに時間がかかりそうですね。(この部分はかなりざっくまとめました。。余り正確ではあ
りませんので人に話さないで下さいね)
またムカデは常にオスとメスがつがいでいると言われており二匹の向かいムカデは夫婦和合のシンボルでもあります。
聲明セン(すみません漢字が変換できませんでした)法 呂曲の説明がありました。呂曲は優に半日はかかる長い曲で今、
日本で詠われているのは三千院とここ多聞寺ぐらいだそうです。三千院は省略形ですが、多聞寺では本物にこだわる住職の
強い意思で省略せずに分割して詠われているそうで今年で3・4年目になるそうです。信者の皆様によるご詠歌の後、始まり
ましたが、音声は有りませんので漢字ばかりですが楽譜?をご覧下さい。
天台聲明はムカデの幕の中の内陣で行われましたので残念ながら写真もありません。
落語会の会場設定です。聲明を上げられていたたくさんのお坊様が出て来て、屏風を立てて高座を作ります。これだけ
お坊様が集まればまぶしい。
桂 あおば 桂 ひろば
すごいオーラではなくてただの逆光です。でも凄く面白かったですよ。
面白かったよ。プロみたい。もうちょっと練習したらすぐプロになれるから頑張り! 落語のネタそのままでした。
今年は少し空席もありました。来年は皆様も是非お参り下さい。5月の第2日曜日の頃です。
最後に多聞小唄のご紹介です。小説多聞小唄も小説君影小唄と同じように歌が小説化されたものです。
参照 小説君影小唄 3 鈴蘭台ダンスホール跡(追記) 君影団地(鈴蘭台第5)の電車? 君影小唄の話(2017.2.17)
多聞小唄
聞いておかえり 多聞の寺は 義経様も 参られた
水と緑の 花咲く町は 大橋望む 多聞台
七堂伽藍の 栄えし土地に そびえ建つのは 新多聞
楽しいお店と 緑の街は 私の街です 舞(My)多聞
例によって楽譜は表示の仕方が分かりません。「団地小説短編集」をご覧下さい。
新多聞団地・多聞台団地のご案内は新多聞現地案内所に加えて平成29年3月から多聞台現地案内所が開設されました。
団地の詳細・現地案内所ついて詳しくはUR都市機構のホームページをご覧下さい。
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