団地小説短編集を歩く

団地小説短編集の舞台を歩きながら団地や地域の魅力をお伝えします。

番外編 7 高尾団地・大将軍駅解体 姫路モノレール軌道撤去

2017-03-31 06:47:33 | 日記
   5階から10階の住宅階は防音パネルの中で一層ずつ解体されていましたので外からは全くうかがい知ることが

  出来ませんでしたが1階~4階の低層階は大型ユンボのアームの作業圏となり横からの解体となり一転、解体現場

  の様相を呈して参りましたが、久しぶりに見る建物の姿は文字通り最後の姿となりました。

   また平成29年3月1日から平成29年6月30日の予定で船場川沿いの現在残っているモノレール軌道の最南端

  部分で軌道と支柱の撤去工事が始まりました。

          平成29年3月18日

        

   防音パネルが取り除かれて久しぶりに建物が見えました。

        

   少し傾いたレールが悲しげですが、これはカーブのための傾斜でしょうか。ぽっかり空いた穴は何でしょ

  うか。この穴を利用して瓦礫を落としていたのでしょうか。

        

        ずいぶん低くなってしまいました。      手柄山からも僅かに見える程度です。

        

   船場川の一部を埋立てて足場が組まれています。川面に映る軌道と橋脚はビューポイントで是非モノレール軌道の

  ある遊歩道として整備してほしかった場所ですので残念です。

        

   手柄山から見えるこの風景も見納めです。

          平成29年3月24日

        

   大将軍駅部分の本格的な解体が始まりました。

        

   懐かしい柱列が見えます。駅の中は橋脚と軌道は一体として型枠にコンクリートを流し込んで作られたように見え

  ます。実は「番外編3(2016.12.10)」の広報ひめじ40年11月号と広報ひめじ41年1月号の写真から鉄骨が

  組み上がった後にどのようにして軌道を乗せたのか考えていました。

        

   モノレール姫路駅方面から見た解体中の大将軍駅です。

        

   写真左 地上の下ろされた軌道です。ずいぶん大きなものです。白くなっているのはコンクリートカッターで切った

  切断線です。分割して搬出します。

   写真右 まさか、だるま落とし!?

        

   写真 左 切断された橋脚です。手前が17トン、奥が20トン、頭部を合せて1本が約60トンあります。

   写真 右 橋脚の下に見えている白い部分が橋脚の切断面です。このあたりで橋脚の基礎は約地下10メートル

  有り今回は基礎は撤去されません。おそらく市道なので予算面を考えたのでしょう。

   写真 左 の切断面をご覧下さい。周囲にぎっしりと鉄筋が入っています。また中空では有りません。全く素人です

  が錆も無く良好な状態ではないかと思います。橋脚だけなら長期にわたって保存可能だと思います。

   あまりにも建設のスピードが速いので橋脚の地上部分は完成したものを建てたのかと思いましたが現地でコンクリ

  ートを流し込んで作ったようです。(大将軍駅部分は橋脚の木枠が写真に残っています。)ホノルルのモノレールの

  建設写真を見ると何度も使える鉄製の型枠を使用して現場で作っています。

        

   たまたま軌道を下ろす作業をしていました。両端に二本のロープを付けて調整しながら下ろします。

        

   無事に地上に降りました。

          参考資料

   高層部分は防音パネルの中で一層ずつ解体すると書きましたが、たまたま通りがかりました。スペースさえ有れば

  こんなすごい解体重機があります。

        

   後ろから見ると一見、建設中かと思いますが、神戸ウイングスタジアムの隣の元神戸市営御崎西住宅です。
   
        

   少しの作業スペースさえ有れば街中でも、11階建の住宅を横から一気に解体することが出来ます。鋼鉄製の鋏で

  で鉄筋コンクリートの住宅をドンドン切り刻んでいきます。瓦礫が滝のように降り注ぎます。すごい光景です。  



      番外編 13 高尾団地・姫路モノレール大将軍駅 解体工事完了 まとめ(2018.1.26) があります。