毒を放出!

日々生活のストレスを放出し、スッキリノビノビやっていこう!

今年も黒部五郎岳を目指す 後編

2013-05-09 22:50:58 | お山歩き
朝は4時に目覚ましを掛け4時15分に起床。
隣のぼんさんに声をかけると既に起きていて、次に外の様子を見るためにテントのドアを開けてみる。

ガスが出て真っ白な世界だった・・・

昨晩の満天の星空を見てからはガスが出るなんてこれっぽっちも思っていなかったので完全な肩透かしにあった状態。
そしてテントのファスナーに吊るしておいた温度計をチェック。
-8度だった。
もっと冷え込み二桁いくと思っていたがそうでもなかった。
次に朝飯の準備。


(左)とりあえず凍結対策でシュラフの中に仕舞い込んでいた水筒を取り出し湯を沸かし、お餅を茹でおしるこを作り食べた。
冷え込んだ山の朝飯は温かいものに限るな。
しかしそれでも空腹感があったのでインスタントのトマトスウプを作り、それにクルトンを入れて食う。
腹ごしらえは十分だ。
そしてウェアを着替え出発の準備。
(右)気温低い早朝、足元にはハナからクランポンを装着。
ちなみにブーツはビニール袋に入れテント内に持ち込んでいたが、見事に凍ったような状態になってカチコチに冷たかった。
ブーツもシュラフの中に仕舞い込むかと考えていたが、ちょっとスペース的に厳しかったのでやめていた。
やっぱり入れといたほうが良いのかな。


5時過ぎに準備完了!
ご覧のとおりガスで真っ白な世界。
御来光を拝みながら歩き出すつもりをしていたが、こんな状態なのでゆっくりめに準備、出発。
ウェアは上半身に前日より余分にマイクロフリースを着ている。
そしてアタックザックにはペットボトル1本、スペアグローブ、インサレーションジャケットを入れ、フロントバッグにお菓子とカメラを入れた。
またグローブは保温材の入った完全冬仕様のものを。

そんなガスの中を歩き出し暫く、風が当たり雪がつかない岩場が出てきた。
そこで変わった鳴き声を聞きそちらを見ると、

雷鳥が2羽いた!
番でしょうか?茶色いのと白いのが逃げる様子もなくすぐ近くを歩いてます。
これは珍しい!ラッキーだと写真におさめます。
暗いので鮮明ではありませんが、写真中央に1匹とその左に白いのがいます。

これは幸先良いに違いないと暫し観察した後、再び歩き出す。
しかしガスで正直方向感覚が狂います。
時折、ぼんさんのGPSで進路チェックをしながら進む。


そして陽が高くなるにしたがって(と言うても5時50分頃ですけど)時折ガスが薄くなり黒部五郎がその姿を見せ始める。
幻想的だ。

いつしかガスが切れ太陽が見えた。

こんな写真を撮ってみる。
雪面はアイスバーンだが、カチンコチンではなくクランポンの爪が程よく刺さるので歩くのが怖いということはない。
しかしアックスの石突きを刺すと深くは刺さらないし、動かすと「ギギギ」と金属同士が擦れ合うような音を発する。


(左)斜度がきつくなるところの前で2本持って来てたポールの1本をそこに放置し、アックスに持ち替えた。
ちなみに私のアタックザックにはアックスホルダーがないのでそれまではぼんさんのザックにつけさせてもらった。
重たいものをごめんなさい。
(右)二人ともフードを被っているのは寒いから。
フードがこれほどありがたいと思うことはそうそうない。


所々に残る前日につけたと思われる足跡を辿り上っていく。

時間が経つにつれガスがなくなり青空が広がり爽快な景色に。

緩めの斜面を上ったり下りたりを繰り返し歩いてきた。

そしていよいよ山頂直下の斜面に取り付く。

ぼんさんに撮ってもらった私の写真。
もう1本のポールも斜面下で放置し、アックス片手に石突きを雪面に刺しながら行く。


私が撮ったぼんさんの写真。
高度感あるな。


最後の斜面を上るぼんさん。
かっちょええ画だ。


7時30分、標高2840Mの黒部五郎岳山頂着!


眼下に歩いてきた尾根を見る。
写真を見て気付いたが、右は雪庇になっている。
結構怖い。


カッコつけて記念写真を一枚。

そしてそこからの北アルプスのスンバラシイ景色を堪能した後は下山開始。

薬師岳がカッコええ。

写真を整理してて気付いたが、山頂からの双六岳や槍ヶ岳方面の写真がない。
どうやら景色に見とれて写真撮るの忘れたようだ(笑)

この後は長い長い長~い、帰り道を歩く。
幕営地に戻ったのが9時過ぎ、テント等々を撤収し、登山口に下山したのが15時、クルマに戻ったのが15時25分。
ホントに長かった、疲れた。
未だかつてなく疲れた。

お疲れさま。

コメント (12)
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