いのりむし日記

いのりむしの備忘録です。

Nakajima Hisae

博物館展示と”匂い”

2011-12-09 | 博物館

 Seisi

 四日市市立博物館サルビアギャラリーで、学習支援展示”明治の四日市を知ろう 製糸のまち”開催。今月11日まで。
 大日本内国勧業博覧会製糸器械之図、三重県下室山菰野製糸場人名表(明治)、伊藤製糸場生糸仕切書并繰糸図、衡器并ニ生糸器械定価表、伊藤製糸場絹糸見本、伊藤小左衛門製糸場人名総一覧、商標登録証、小左衛門の業績が掲載された戦前の修身教科書、明治ラベル貼込帖、第三回内国勧業博覧会名誉賞金牌受領扁額、セントルイス万国博覧会賞状、リエージュ万国博覧会賞状、独立150周年記念博覧会賞状、伊藤製糸場全景図、そして1995年亀山製糸室山工場停止時の生糸(製品)と繭(原料)も展示されている。
 資料を見ながら、かつての製糸産業について考えていたら、補助解説として掲示されていた『写真でみる日本生活図引①たがやす』(株式会社 弘文堂)の「座繰り」の写真と説明の中に匂いの言及があり、なるほどと思う。糸がほぐれやすくなるよう、繭を鍋で煮るのだが「異様な匂いがする」との指摘。
 そう、匂い、特に嬉しくない匂いというのは歓迎されないが、匂いの存在を思い出させてくれる工夫も大切かもしれない。音の再現は時々経験するが、匂いはやっかいだ。四日市公害の展示で当時の匂いを、どう伝えるかが話題になったことがある。実際体験させるかどうかはともかく、匂いも、モノやコトに付随していることを忘れないようにしよう。

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