いのりむし日記

いのりむしの備忘録です。

Nakajima Hisae

壺井栄『大根の葉』(1938年)

2017-06-07 | 本と雑誌
目の見えない幼い娘の治療に奔走する母と、周囲の反応が描かれていて、しみじみ考えさせられる。貧しい暮らしの中でも、できることはしてやりたいと医者の勧める手術のために力を尽くす母。妹のために留守番で淋しい思いをしながらも少し成長していく兄。金のかかる医者より金のかからない信心に頼ろうとする祖母。それぞれの思いが交差する。

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