鉢呂経産大臣の辞任に至る理由は不可解だ。
文脈を無視し、次々と一部の表現だけを取り出して「失言」を煽るのはなぜか?
そもそも「死の町」という表現についても、発言の全文を読めば、人が立ち入ることができない地域がある今の福島の深刻な状況を解決しなければならないという趣旨であったことは明らかである。「死」という表現が適正さを欠いたかどうかということを問題にするくらいなら、そのように表現されるような事態を招いたものが何かを追及する方が重要だ。
その上、「許しがたい」の大合唱を浴びた「放射×、×××××」とかいう発言についても、実際どういう発言であったのか、マスコミ各社が伝えるニュアンスがバラバラ、曖昧で、「放射能」という言葉を実際に使ったのかどうかさえ、はっきりしない。
しかも、こちらも、どのような文脈の話であったか全く問題にされていないのである。にも関わらず、マスコミも政治家も、雪崩を打って鉢呂たたきに奔走した。これは、はなはだ奇妙、いや恐ろしいほどだ。
原発推進に疑問を示す人物が、どのように表舞台から退場させられるのか、今度こそは見逃さないようにしたい。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/19475
当事者が初めて語った「放射能失言」の裏側!鉢呂経産大臣は原発村を揺るがす 「原発エネルギー政策見直し人事」 の発表寸前だった | 長谷川幸洋「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社] (via 3tristes3tigres)