志を立てること

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の中で、吉田松蔭が弟子たちに「きみの志は何ですか?」とたびたび聞きます。教育界の指導者の中には、このドラマの言葉をスピーチに活用して「志」にスポットを当てている方も多くいます。ここで、志について昭和11年から13年にかけて、教育哲学者の森信三先生が講義した内容を紹介します。

「諸君らは、もし真に志を立てたならば、いかに微々たりとはいえ、その人が一生をかければ、多少は国家社会のために貢献し得るほどのことは、必ずできるはずであります。かくして人生の根本は、何よりもまず真の志を打ち立てるところに始まるわけであります。」

「人間の活動を大体60歳頃までと考えますと、そのうち20歳までは志を立てる時代と言ってよく、すなわち将来国家社会のために役立つ人間になろうという志は、15歳頃から、遅くとも20歳までには確率せねばならぬのです。そしてそれから以後の20年は、いわば準備期と言ってもよいでしょう。」


まったくその通りだと実感します。私も18歳から20歳の間に立てた志のままに、教育こそが未来をつくる聖業であるとして生きてきましたし、そこから今までの期間で自ら修行をし、自分なりの授業、指導方法を作り上げてきたつもりです。また、その修行があってこそ、これからの新しい時代にあった教育方法にも抵抗なく取り組める気がします。

バレーボールの子どもたちにも、現場の教員にも、この「志」を考えさせるようにしたいと思っています。
バレーボールだったら、「チームのために貢献するために、自分が努力して成長するための志」を、自分の力で立ててほしい。

さあ、あなたの志は何ですか?

森信三一日一語
クリエーター情報なし
致知出版社
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