アファメーションを教えました 【辰巳ジャンプ】

来週の東京都交流大会に向けて練習中の辰巳ジャンプですが、体力面の成長を感じながら指導をしています。

今年のチームは体が小さくて、他チームから6年生はいないと思われていたくらいでした。当然、体力面でのハンディを常に感じながら、これまでの大会を戦ってきました。それは例えると、幼稚園で4月生まれの子と3月生まれの子の間に大きな成長差があるのと似たような感じでしょうか。

ここへきて6年生の体力が伸び、サーブやスパイクの強さがこれまでとは違ってきました。来週の試合は期待して良いと思います。


その試合・・・東京都交流大会に向けて、メンタルトレーニングを30分しました。

「アファメーション」について教えたのです。
アファメーションとは自分自身を肯定することです。
ここで文章にするのが大変なので、詳細は子ども達にお聞き下さい。

なお、チームの大人向け講座をご希望であれば、練習ができない2週間に行います。お申し出下さいませ。

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選手のスイッチを切り替える方法

12月の「東京都小学生バレーボール交流大会」の優勝を目標に練習に励んでいる辰巳ジャンプです。東京第3支部の代表として出場するからには、優勝すること以外に目標はありません。


大会での試合が5試合目スタートなので、午後になります。間が空きすぎて少し不利な条件。そこで子どもたちの頭の中のモードをすばやく試合モードに切り替える方法を試しています。

「練習の第一球目からノーミスでランニングパスを100回つなぐ」

実は低学年でもできる大した練習ではありませんが、経験の浅い子がレギュラーにいる今の辰巳ジャンプでは、これまでなかなかできなかった課題なのです。
この3連休中に取り組みましたが、かなり良い成果が上がりました。
子どもたちの自信につながっています。

「ノーミス」というキーワードに焦点化させて、雑念を払わせたつもりです。

なので、練習スタートの空気=精神状態が、これならば課題達成できるという空気になるまで練習をストップもさせました。


第一球目をノーミスで練習することで、集中力を一気に高める効果があります。
ミスをしないことで、練習のスタートから成功感や達成感が生まれます。
みんなの力を合わせて課題を達成することで一体感が生まれます。

この練習内容は試合に直接関係ないものですが、いきなり「試合モード」を作っていく、こどもたちのスイッチを試合に切り替えていくきっかけにはなると思って「ノーミス」を合い言葉に集中させました。

見ていた方は、練習の雰囲気が良かったことを感じたことでしょう。

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マインドマップとは恐ろしいものだ・・・ 【かなりの長文になります。携帯の方はご注意】

題名に意味深なことを書きました。
昨日ほどその力を思い知った日はないからです。

昨日の試合に、自分の思いを強く込めてマインドマップを描いてきた子とそうではなかった子に真っ二つに分かれたため、プラスマイナス両面の効果がはっきり表れた一日となりました。“マインドマップフェロー(研究者)”としてはこれほど有用な実践事例はないのですが、“監督”としては反省しきりでもあります。


辰巳ジャンプが今年の最大目標にしてきた東京新聞杯での都大会出場をかけた東京3支部決勝大会1日目を戦いました。16チームがABCDの4リーグに分かれて初日を行い、2日目の順位決定リーグで上位6チームだけが出場権を得る大会。辰巳ジャンプの結果は残念ながら1勝2敗でDリーグ3位となり、出場権の獲得はならず、9~12位決定戦に回ることとなりました。

しかし、この順位決定戦も12月に行われる「東京都交流大会」の出場権がかかっているので全勝しなくてはなりません。辰巳ジャンプの秋はまだまだ終わりません。


さて、昨日は本当に大事な試合であったので、当然ゲームプランのマインドマップを描いてくるように、1週間前に指示を出してありました。結果から指導者としての反省をすると、練習会場がないならないで工夫の余地があったと感じました。子ども達の自主性に任せるのではなく、平日の夜に1日でも集めて、私の指導の元、みんなでマインドマップを描けば良かったのではないかと。
この詰めの甘さが2点差にあらわれてしまいました。



まずこの2枚のマインドマップを見てください。全然ちがう雰囲気のマップですが、同じ子が描いたものです。



上は家で一人で描いてきたもの。
セントラルイメージが非常に弱いのです。このイメージから簡単に想像できるのは、マインドマップをかいてこないと井上に怒られるという「やらされ感」と、この試合の意味を心の奥から感じてはいなかったということです。きっと時間がなくて早く描いてしまおうと、チャッチャッチャッとやったことでしょう。残念ながら、これでは力を発揮することができません。
この子は1週間前までにスパイク技術がどんどん良くなり、これならば点を取れるというレベルまで行っていたのですが、今日は朝一番からボロボロでした。身につけつつあったスパイク技術をすべて失ってしまったほどに・・・。

そこで描かせたのが2枚目のマインドマップでした。2試合目が終わって、空き時間が生まれたので、
「こんな大切な試合に、これほどいいかげんなものを描いてくるとは・・・全然分かっていない。自分の試合と思っていない。書き直せ。」
と私に言われて描いたものです。

どうでしょう。別人が描いたとしか思えないくらい違いますよね。自分自身をしっかり追い込んで見つめていけば、これだけのものが出てくるのです。セントラルイメージが良くなりましたし、文字を書く筆づかいといい、字の力強さといい、1枚目とは比べようもないほど強さを感じます。本人の言葉を借りれば、「これでサーブが立ち直りました。」ということでした。



次はエースアタッカー(キャプテン)が描いてきたものです。

実は指導者として細かく見れば見るほど、ドラマ性のあるマップなのです。
これまで私に「お前は全くキャプテンシーを発揮できないのか!」と怒られ続けてきた子です。しかし、とうとう殻を破りました。赤丸をつけてあるイラストに「笑顔」のイメージが描かれています。「決めてもミスしても“笑顔”」とかかれているのです。私はこれを求めてきたのです。さらにその行動がチームメイトをも「オロオロさせない」ということにつながると気づいています。
いよいよ信頼できるエースアタッカーの誕生ですよ!

スパイクもよく決めてくれた。
スパイクのブランチには「うつしゅんかん・0.1秒・相手のコートを見る」とかいてあります。自分よりも10センチ以上背が高いブロックを相手に、本当によく打っていきました。
どんなに劣勢になっても、みんなの元気がなくなっても、エースとセッターの二人で最後の最後までバレーボールをやり抜いていました。あきらめないで点を取りにいっていました。

これこそ私が彼女に求めてきた姿だったのです!


4枚目のマインドマップは「マインドマップ大賞受賞者」であるセッターのものです。

この子がここ一番という試合を前に描くマインドマップは本当にすごいです。なんなんでしょう?この明るいセントラルイメージは。実はこのイメージに出ている子ども達の配置にも重大な意味があるんです。辰巳ジャンプ関係者にしか分からないことです。セッターとして考えに考えた深みのあるセントラルイメージなんですよ。チームの監督の立場から見たら、涙もののセントラルイメージなのです。

ブランチにもたくさんのイメージで強調をかけ、自分のパフォーマンスを最高に発揮できるようにしてあります。

この子がこういうマップを描いてきた時には、一切を任せて大丈夫です。いつもはミスが続いて、私に一番怒られている子ですが、この日セッターに何か言った記憶が私の記憶にはありません。まさに描いてあるとおりに試合をしていました。



次はレシーバー(副キャプテン)のマインドマップ。

この子はレシーバーの要として懸命に強打拾い上げてくれる子です。本人の試合後の反省を聞いてみても、「レシーブは自分でもよく頑張ってセッターに返していけた。」と答えています。
確かにマインドマップはパッと見ると、右上のレシーブのブランチだけが目につくんですね。

実はクラスの勉強を指導するときにも言っていることなのですが、「ペンの色は目立つ色と字、見やすい色と字で描くように」というポイントがあります。自分の描いたことすべてが一目で脳に刻み込まれていくようにするのがマインドマップ効果を大きく引き出すコツなのです。

それからセントラルイメージが弱いことが残念なところです。このイメージでは勝負の時に叶わないのです。もっともっと強いイメージで自分自身のことを描かなくてはなりません。
私からは、
「これ以上ないくらいに勝って喜んでいるセントラルイメージを描きなさい」
と指示が出ていたわけですから、忘れないでほしいと思いました。


次は非常に興味深い分析をしたいと思います。

このマップはイメージで描かれているところが多く、一見すると良いのではないかと思われるものなのですが、○でかこって説明を入れてあるとおり、「目標意識の分散」が見られるのです。少なくとも4分割されている目標。脳科学的視点で見ると、これではいけないのです。ど真ん中にひとまとまりのイメージで目標を描いていくことが大事なのです。その時に「文字」を使うよりも「絵」で描いて方が良いのです。絵がブランチの伸びを止めていて、自分の発想を止めてしまう事例です。

本来であれば試合の合間に描き直させたかったのですが、いかんせんチームの人数が6人。試合間もラインジャッジや得点係、記録係と役目がある。残念ながら描き直しをさせている時間はなくなりました。この子も描き直しをさせてあげられたら、最後の1試合の動き方が良く変われたと思われるだけに可愛そうなことをしました。


最後にもう一人、マップが激変した子を紹介します。



この子は1週間前の練習を都合で休んでいたので、この日の大会の重要性についてはまだまだ理解できていませんでした。しかもバレー経験が10ヶ月。まだまだ初心者の段階を脱してはいません。車の運転と同じで「若葉マーク」つき試合参加です。
家で描いてきたマインドマップが1枚目ですが、このセントラルイメージなら10秒で描けるでしょう。マインドマップの場合、それではルール違反です。7つのルールのひとつ、「時間をかけてていねいに描く」を守っていないので、パッと見ても力のないマップになっています。

そこで描き直しをさせたのが2枚目のマップ。
まず、仲間のユニホームが描かれ、みんなで頑張りたいというイメージができあがっています。
次に、自分が果たすべき役割(レシーブ)をイメージで描くことができています。特に、相手がスパイクやサーブで攻めてきた時の「イン・アウトのジャッジ」をしっかりやって、1点につなげようという意識が強く表れています。
さらに、ブランチの端々に「走る」「動く」「逃げない」という言葉が必ず出ています。

これだけ描ききれば、プレーに影響がないわけありません。

全ての試合が終わった後にベンチに帰ってきたこの子の表情からは、負けたことは悔しいけれど自分の力は精一杯出したというさわやかさが感じられました。
「自分の力を全部出し切れたと思う人?」という私の問いかけに、自信を持って手をあげていた姿が忘れられません。

********************

辰巳ジャンプの今年のチームは、極端に少ない練習時間の中で何とかして最大限の成果をあげたいと「メンタルトレーニング」に最先端の脳科学を取り入れてきました。「ホールブレインバレーボール」と名付けた五感をフル活用する感性バレーボール、「マインドマップを使ったゲームプラニング」、「アファメーションを使った強い目標意識」、「視野を360度に近づけるための練習」など、監督にこれほど勉強をさせてくれた子ども達はいません。
私の指導の引き出しを確実に向上させてくれた子ども達でした。

少ない人数で一生懸命頑張ってきたからこそ、12月の「東京都交流大会」には必ず出場させてあげたいと思います。

最後にアファメーションを書き残しておきます。

「辰巳ジャンプは2008年10月13日の試合で全力を出し尽くすチームである。」
「辰巳ジャンプは2008年12月の東京都交流大会に出場する。」


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脳を開発するバレーボール指導法

9月20日(土)、東京新聞杯江東予選1日目が行われた。

辰巳ジャンプは実力からして4チーム中3位が順当と思われた。120%の力を出してもやはり3位だと思われた。何しろ4チーム中2チームは都大会に出場して、ベスト16とかベスト32とか、勝利しているチームだから。

しかし今、そんな状況を素直に受け入れるほど私のモチベーションは低くない。

この日の前日に「ルー・タイス氏の来日記念講演会」に参加して、スコトーマ(盲点)を外すことがいかに大事かを記憶に刻んだばかり。さらに、目標設定の重要性について「なるほど!なるほど!」と納得してきたばかり。人間が脳のパワーを100%使ったら、そのエネルギーは原子力発電所1基分に匹敵するほどすごいことも教えていただき、そんなにすごいならば試してみましょうか!といろいろやらせてもらいました。

その結果、相手チームの不調もあったのですが、なんとなんと2位になってしまい、江東区1~4位決定戦という上位リーグに進むことになりました。


さあ、ここからは20日に私がやってみた手法を公開しましょう。
簡単に公開してしまうわけは、今のところ“私にしかできない”手法だから真似できない。ということで公開してもOKでしょう。


まずは当然のごとく「マインドマップをかかせてゲームプランを立てる」ということ。これは宿題でやらせた。「30分くらいで簡単にかいてきていいよ」と伝えてあったので、当日は必要最低限のマインドマップが提出される。

マインドマップを提出させると、子どもたちが何を考えているかがよくわかるということに今さらながら気がついた。子どもたちのモチベーションからその日のねらい、どんな動きをしそうなのかということを、試合前にすべて把握することができた。

試合間に書き足しをさせたのはこれまでと同じだ。特にこの日一番大事な試合だった2試合目の前には入念にかかせた。すると子どもたちはたちまち完全にフロー状態(集中状態)に入り、マインドマップをかくことに熱中してしまった。学校の教室で机間巡視をするかのように、子どもたちのマップを見ていると、声を出すことや強気で試合をすることなどがかかれていた。

例えば、エースアタッカーは文字を書き足したのではなく、「絵」を書き足した(写真参照)。意識することなく「イメージの力」を活用していたわけである。このアイデアは私にも思いつかなかったものだったので、コーチとしてすかさず茂木健一郎先生に教えてもらった「褒めのアスリート」を実行した。

「おっ!絵で描いたんだね!この絵で描いているのが一番いいんだよ!よく思いついたね!きっと試合中にこの絵が頭の中に浮かんで強気の試合をすることになるよ!」

試合は相手チームのアクシデントもあって、こちらの思い通りの内容で進み快勝。マップに絵を描いたエースも頼りになる活躍をしましたし、チームで一番経験が浅いバレーを始めて8ヶ月の6年生もサーブにレシーブに大活躍。マネージャー役でベンチに入ってくださった保護者の方からはこんな感想をいただく。

「子どもたちはどうしちゃったんですか?どうしてこんな短期間に上手になったんですか?2週間見ていなかっただけなのに、まるで別人です。Y.Nちゃんなんかはサーブはいいし、全然できなかったレシーブはほとんどセッターに返しているし。みんなすごいですね。先生、何をやったんですか?」

何もしていません。良いイメージをふくらませるコーチングをしてみただけです。(笑)


試合終了後には「目標設定」という意味について教えました。

まず子どもたちには「設定」という意味が分かりません。これを体育館内にいる大人に聞いてくる活動をしました。教えられるのではなく、自分で調べることを習慣づけたいからです。これで「目標を立てること」を目標設定ということを知る。

次に江東区順位決定戦の目標設定に入りました。子どもたちに考えを聞くと「しっかり走ってレシーブをあげます」「サーブを決めます」「みんなで声を出して頑張ります」という目標イメージしかありませんでした。この目標だと試合の結果につながっていきません。点数を取られても、レシーブをあげてラリーになっていれば目標達成していることになるからです。負けても声を出して頑張っていれば目標達成です。だから良くない目標なのですね。

ではどうしたら良いかというと、「ありえないほど高い目標設定」をすれば良いのです。

「次の試合で最高レベルの目標を考えてごらん。」と問いかけました。子どもたちは一生懸命考えます。
「ミスをしないことです。」
「いや、まだまだ低いよ。」
「試合で勝つことです。」
「それでもかなり低い。」
「あっ!江東区1位になることです。」
「そう!それだよ!でもまだ最高レベルじゃないよ。」
これ以上は子どものイメージでは出てこないと思いましたので、答えを教えました。
「3試合とも勝つこと。しかもセットカウント2-0で勝つ方がレベルが高い。さらに全部のセットを21-0で勝つこと。これが最高レベルですよ。こんなこと考えたことないでしょ!」

保護者の皆さん、この時確かに子どもたちの表情が変わりましたよね!
頭の中で自分自身のセルフイメージが変わった瞬間です。目標が高ければ高いほど、そのギャップを脳が必死に埋めようとしてくれるのです。ゲシュタルトの働きです。どんな結果になるかはやってみないとわかりませんが、持てる力の100%を引き出すための手法を試みてみました。


笑えたのがこのあと。

子どもたちが相手チームの監督さんのところに試合をしてくれたお礼の挨拶をしにいった際、監督さんから、
「次の試合も頑張れば1回くらい勝てるよ。」
と言われたそうなのですが、それに対して子どもたちはポカ~ンとしていた。そこで監督さんが「あ~そうか!」と気づく、
「あ~、そうか!君たちは全部勝つつもりなんだね。すまんすまん。そうだ、そうだ、そういう目標がいいよ。」
すると子どもたち、ニコッと微笑んだそうで。

いやいや目標設定というのは人間のマインドを変えてくれますね!

********************************

で、今日(9月23日)は江東区1~4位決定戦でした。
実力差がありすぎるので、今日はメンタル強化だけではどうにもなりませんでした。でもでも、エースの「りもさん」だけは一皮向けましたね。本当に頼もしくなってきました。孤軍奮闘。よくスパイクを決めて立ち向かいましたよ!

【江東区順位】
1位:ジュニアファイターズ 2位:三大小 3位:三砂ジュニア 4位:辰巳ジャンプ
5位:東雲ドルフィンズ 6位:二砂小VC 7位:数矢小同好会 8位:五大小ロビンズ

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月刊アスキーで紹介されました

本日発売の月刊アスキーの中で、辰巳ジャンプの「ホールブレインバレーボール」が見開き2ページ(p126~127)で紹介されました。

脳力開花宣言!放射思考の現場から
「連敗続きのチームが1日で変わった!マインドマップがもたらした“奇跡”」
という題名です。

月刊 ascii (アスキー) 2008年 10月号 [雑誌]

角川グループパブリッシング

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本屋さんで手にとってくださいませ!
駅の売店でも置いてあることを確認しましたので、コンビニにもあるかもしれませんね。

よく「月刊アスキー」と「週刊アスキー」を間違える方が多いので、お気をつけください。



雑誌の記事なので、少々大げさな部分もあり、辰巳ジャンプを知っている小学生バレーボール関係者の方々には「本当なの?」と言われそうですね(苦笑)

しかし、バレーボールのレベルが高いにせよ低いにせよ、メンタル面を高める必要性はあるはずです。私としては、そのひとつの試みが成功した事例として世の中に足あとを残したつもりです。


マインドマップをかかせたら毎回毎回すごいことが起こるなんてわけではありません。そんな魔法みたいなことが続いたら、練習することがアホらしくなってしまうではないですか。
この記事になった試合は、子どもたちが完全にZONEに入ったということです。少ない練習時間の中でなんとか身につけたもの以上の何かが、この日に限っては出たということです。
あくまでも練習の積み上げがあった上での「マインドマップ」なのです。

ただし、メンタルトレーニングでマインドマップを活用すると、そうなる可能性は間違いなく高まるとは感じています。

(関連記事)
マインドマップでゲームプラニング
教育大会



8月にあった試合では、「マインドマップ+アファメーション(肯定的自己宣言)」という手法を使って試合に臨みました。

この日は決して良いコンディションで臨んだ試合ではなく、1試合目はこの子たちは寝ているんじゃないか?と思うほど、あたふたあたふたしている状態だったので、普通の監督と同じように喝も入れました。しかし、上位に勝ち進むと、今の辰巳ジャンプではどうにもならない他チームとの能力の差が感じられました。そこでメンタル強化バレーに切り替えて、ZONEに入れる工夫をしたわけです。
見事にはまりましたね!!!
3位決定戦で勝った試合などは明らかに集中力の勝利でした。

その証拠に、時間が余ったので大会終了後すぐに同じ相手と練習試合をしたら、6-21という大差で負けましたから(爆笑)

この日も試合の後で、応援に来ていた保護者の皆さんから、「先生、今日はいったいどんなことを指導したんですか?チームがいつもと全然違うんでビックリしました。」という質問を受けました。


何回も書いたように、練習もしないのにマインドマップだけで勝つなんてこともあり得ません。勉強でも同じです。知識を身につける努力もしないのにマインドマップを使ったら成績が上がるなんてこと絶対にありません。大量の知識のインプット、アウトプット、再構成するためにはすごい効果はありますけどね。

マインドマップの使い手は、誰よりも練習し、誰よりも学ぶという人材でないとなりません。

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浦安市招待バレーボール大会に出場

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東京ディズニーランドの隣にある「浦安市運動公園総合体育館」。
周りのホテルからはミッキーマウスのバスが次々に行き来する中、チームの車を走らせてバレーボールの大会に参加しました。

交流のある浦安市のチームが主催する「浦安市近隣小学生バレーボール大会」に招待されたのです。

冷房もきき、コートは4面取れる立派な体育館。ここで試合をさせてもらえるだけでもありがたいと感謝しなくてはなりません。


大会は、女子10チームによる変則的リーグ戦形式。前半で5チームごと2つのリーグに分かれて、各チーム2試合ずつ予選を戦い、1位同士で決勝戦を行うという競技方法でした。


辰巳ジャンプは運が良かったのか、なんと前半のリーグ戦で2連勝。特に2試合目は2セットとも終盤に逆転してのミラクル勝利。

いつものように「マインドマップ」を使ったメンタルトレーニングをして自分の意思でバレーボールをしたわけで、この流れにカチッとはまった時にはいつも何かが起こりますね!



予選全勝でしたが、同じく全勝した江戸川区の南葛西さんに得点率で及ばず、3位決定戦に回りました。


決定戦では体力的にはどう見ても負けていましたが、試合前に、
「勝って表彰状をもらうのは私たちです!」
とアファメーションしたことで、試合運びは辰巳ジャンプの思った通りの流れに。

途中、劣勢になるたびに“なんとなく”点を取れたのは、子どもたちの脳が自動操縦をしたのだと私には見えました。



今日は良い経験を積めましたね!



ところで、相手のスパイクを次々と拾い上げ、逆に相手コートにポトリポトリと落として点を重ねていく辰巳っ子の姿を見て、ひとつのイメージが浮かびました。

クモの糸のようなレシーブの網で、飛んでくるボールを全てつかまえるというところから、
「スパイダーマンレシーブ」
と名づけたいと思います。
スパイダーマンをイメージして、さらに粘り強いレシーブを作り上げていきましょう。
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元全日本女子監督 小島先生の言葉

今日も暑かった。

体育館に1日中いると倒れそうになる。
球出しをしていて、目の前が見えなくなる一瞬があった。寝不足の身体に暑さが応えたのかもしれない。

それはそれとして、なかなか上手くならないなぁと思っていた辰巳ジャンプも、このところだいぶ良くなってきた。
何よりも、一人一人の意識が高まっている。
それを感じたので、今日はこれまでやってきたキャプテン中心の精神力アップから脱皮し、一人一人のメンタルを強める指導に切り替えることができた。

バレーボール経験半年の子が一番厳しい指導を受けた訳だが、それに耐えられるだけの気持ちがあると思えるし、そう信じているからこそ厳しくした。


何を伝えたかったのかというと、ひとつは自分の意思で練習するのと、やらされて練習するのでは大きな違いがあるということだ。

そして次に繰り返し言い続けたのは「最後まであきらめるな!」である。

スポーツの練習は自分の生活の中に習慣化される。例えば、運動会でよく行われる短距離走で、少し遅いからと言って走る前からあきらめている子がたくさんいる。どんな状況の中でもベストを尽くすという練習を小学校の6年間続けるのと、手抜きをすることを覚えて全力を出さない練習を6年間続けるのとでは、まったくちがう人格形成がされるだろう。

「あきらめる」ことを練習中に繰り返したら、それが日常生活の中にも定着してしまう。そういう人は、勉強や仕事でも苦しくなったら手を抜く習慣がついて損をする。想像してみてほしい。何百本というレシーブ練習をしているのだ。その1本1本で「あきらめ」の気持ちを持って練習していたら、それが強化されて苦しくなったら逃げる人間になってしまうではないか。

それは悲しいことだ。

せっかく私の指導を受けているのだから、
「できなくてもチャレンジ!それでできなくても、できるまで何度でもチャレンジ!」
こういう習慣を心に刻み付けてほしい。


最後に、元全日本女子監督・小島先生の言葉が辰巳の体育館には掲示してある。それを暗記することを宿題としたい。

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小島 元全日本女子監督の「基礎・基本マスター度をはかる基準」
長い間悩んだ末に、私が到達した基礎・基本のマスター度をはかる基準は次のようなものになった。

①「おはよう」「こんにちは」が大声でいえる。
②きちんと返事ができる。
③注意されるとき相手の目を見ている。
④コートの中で大声が出せる。
⑤人の言葉を素直に聞ける。
⑥構えているとき口を真一文字につむれる。
⑦コートの上以外で指導者を非難しない。
⑧練習が終わったら「お疲れさま」の一声がかけられる。

つまり、私たちが人間として、またチームの一員としてしなければならない最低の礼儀である。すべて小学生でも知っていることである。しかし、知っていることと「できる」ということは別物だ。もし、疑うのなら自分の周辺にいる人をチェックしてみたらいい。
 基礎・基本だって誰もが知っている。しかしできない。私は、この“差”こそが、選手の価値を決めているのではないかと考えたのである。

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ホールブレインバレーボールについて

ゴールデンウィーク。
辰巳ジャンプがたくさん練習できて嬉しい!
子ども達も保護者の皆さんも同じ気持ちであろう。

思う存分練習できる楽しさを感じることのできた連休。貴重な体験ではないだろうか。遊んでいても時間は過ぎる。辰巳っ子たちは自分の課題に挑戦する連休にした。同じ時間でも中身が違う。大人になってから壁にぶつかっても乗り越える「生きる力」をつけるための努力だ。
そう信じて指導を続けてきた。


さて、「ホールブレインバレーボール」と名付けた指導方法。
日本語で「全脳思考バレーボール」という。

五感をフルに使ってバレーボールをしていくことを目指している。
そのひとつが「足音を聞く」という指導である。

レシーブの動き、スパイクの動き、トスの動き、それぞれ足音が違う。
うまい子、そうでない子、これまた足音が違う。
それを聞きながらプレーするのではない。その足音を“感じながら”プレーするのである。

つまり『感覚の鋭い選手』を育てている。

足音はホールブレインバレーボール指導の氷山の一角でしかない。

「眼耳鼻舌身意」という五感+心でバレーをしていくことを目指している。

さらにメンタルトレーニングでマインドマップを活用し、バレーボール理解・自己理解を急激に進めている。

開花目標は9月。
2月に6時間のマインドマップトレーニングをしてから半年という目標地点である。

5月の大会はその通過地点。
大会での試合ぶりを分析して、さらに効果を上げる練習方法を開拓するつもりである。
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セッターのマインドマップ

1枚目のマインドマップ「ゲームプラン」がかなり話題になった辰巳ジャンプのセッターが、4月19日の練習前にかいていたマインドマップです。

1枚目にくらべたらかなり整理されてきたので紹介しました。

「これまでにどのくらいかいたの?」
と尋ねると、
「10枚以上はかきました。」
ということ。

ブランチのかき方がずいぶん良くなりました。

書いてある言葉も不必要な物がなくなり、ポイントが記憶に残るように書かれています。

さらに「記憶のフック」をかけていけると、脳に強く意識化されて、練習効果があがってくることでしょう。
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マインドマップでゲームプラニング

マインドマップを小学生チームに使わせた監督は、もしかしたら史上初かも???
本当にそうだったら、今日は歴史の一歩を踏み出したということになるぞ!
(違っていたらご指摘ください。)


まずは写真を見てもらいたい。

これは辰巳ジャンプのセッターの子どもが、昨日の夜にかいたものである。昨日の夕方、私から出された宿題を忠実にやってきたわけである。

「明日までに試合についてのマインドマップをかいてくることを宿題とする。テレビなど見ないで、今日はマインドマップをかきなさい。そして明日の朝一番に提出すること!」

これが昨日の私の指示である。

セッターがこのマップに何を書いたかというと、今日の大会の「ゲームプラン」である。

小学生がここまでゲームプランを考えるということがはたしてあるだろうか?私は今朝、これを受け取った時点で感動し、今日の試合がどうなるか楽しみでならなかった。

案の定、この子は今までと別人のように適切な判断力でトスをあげ続けた。私から見れば、目の前で奇跡が起こっているような感じだった。しかも本人がそれを感じていなかった。自分にはまだまだできるという感覚を持っていたらしい。きっとZONEに入る手前くらいの感覚で動いていたのだろう。


今日はこの子以外も考えられないような力を発揮した。
これまで見たこともない強烈なサーブが入り続けた。
いつもなら落としてしまうボールを拾い続けた。

逆に、宿題を忘れた子は、ゲームイメージができていなくて不思議とミスを連発した。しかしセット間にマップをかかせて立ち直った。

間違ったことをかいてしまった子は、不思議なことにその技術が改善されなかった。

すべてが子ども達一人一人の「マインドマップ」にかかれている通りであった。


そんな子ども達の姿を見て、保護者の応援団もマインドマップの力を実感していた。



子ども達が、これだけしっかりしたゲームプランを心に秘めて試合をしているので、監督の私はベンチで黙って見ているだけ。子ども達のかいたマップを見ながら、書いてあることは本当にできていて、書き忘れていることで失点していることを発見し、驚愕していたわけである。

「いったい何なんだ?マインドマップって?!書いたとおりになっているじゃん!!!」

試合が進めば進むほどシナリオ通りになっていくので、私は「これはすごいぞ!」とほくそ笑んでいた。


相手がタイムを取ったら、こちらは子ども達にマップを手渡し、各自の書いてきたことを確認するだけ。

セット間、試合間は、前セットで良かったこと、できなかったこと、次セットの目標などを書き加えさせる。黙々と変わった絵をかいているチームを見て、他チームの人たちが「いったい何をやらせているのか?」とのぞきに来る。
それほど今日の辰巳ジャンプは雰囲気が違っていた。


マインドマップでバレーボールをすること。
きっと最高のメンタルトレーニングになっているのだろう。

今日、私はそのことを確信した。
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