「アファメーション」を身につけつつある子どもたち

辰巳ジャンプでは6月以来、徹底した「メンタルトレーニング」をくり返してきました。

(1)「マインドマップ」を学び、文章力を鍛え、文字による自己分析やゲームプランができるようにする。

(2)スポーツ選手の「名言」を学び、自分なりの考えを持つ。

(3)「アファメーション」の活用法を学び、夢実現の方法を体得する。

(4)この指導過程を踏み、自ら学び、自ら考え、自ら行動する子どもたちに育ててきた。

考える内容がバレーボールに限定されているため、子どもたちの思考は「焦点化」されるので、自分なりの意見を持ちやすいはずです。小学生の子どもですから、教えたらすぐにできるということはありません。3カ月単位で指導目標を作り、ひとつのスキルを習得させていきます。


今日、受け取った子どもたちのノートを見て、あっと驚きました。キャプテンと副キャプテンのノートの裏表紙に写真のような言葉が書いてあったからです。

「私は日本一のエースアタッカーだ」

「私は江東区NO1のセッターだ」

これこそ基本に則った「アファメーション文」なのです。基本とは「現在形で強く象徴的に書く」ということです。このような文を書いて、毎日声を出して読む。すると自分の脳が「自動操縦」「セルフコントロール」を開始し、知らないうちに書いた内容と同じ方向に進んでいきます。


さらに今日は、アタッカーのHさんがたくさんの名言を書いてきました。どうやって調べたのか聞いてみると、ネットで検索したそうです。チームのみんなで共有財産にしたいと思いますので、すべて掲載します。

(1)大丈夫。私たちは絶対に負けない。
(2)みんながいるから、私はこんなに頑張れるんだよ。
(3)あと少し、あと一歩。最大限の力をふりしぼれ。
(4)ふりむくな。ふりむくな。後ろには夢がない。
(5)未来は自分の夢の素晴らしさを信じる人のものである。
(6)夢は現実の苗木である。
(7)夢は見るもの。希望はかなえるもの。
(8)弱気派最大の敵
(9)夢は逃げない。逃げるのは自分だ。
(10)あきらめるな。一度あきらめたら、それが習慣となる。
(11)才能とは夢を見続ける力のことである。
(12)夢が見られるなら実現できます。
(13)あきらめない奴には勝てないよ。
(14)自分自身を説得できるかどうかが成功の第一条件
(15)成功したらどうしようとは考えていますが、失敗することは全然考えないです。
(16)日々正直に行動することが成功に達する最も確実な道だ。
(17)成功ほど続いて起こるものはない。
(18)成功は結果であって目的ではない。
(19)ミスをしない選手は超一流。失敗を成功につなげる選手は一流。責任を転嫁して失敗をくり返すのが二流。三流は自分が失敗したことすら気づかない。
(20)伸びるためには、まず縮まることが必要。
(21)努力する姿は誰かが見てくれているもの。
(22)才能とは持続することである。
(23)人並みにやっていたら、人並みにしかならない。
(24)どんなに悔しくても過去は変わらない。
(25)途中であきらめちゃいけない。途中であきらめてしまったら、得るものより失うものの方がずっと多くなってしまう。


この文章を書いていると、感激で涙が出そうになりました。辰巳ジャンプの子どもたちはみんな、予選で負けたことをバネにして、自ら立ち上がってきてくれました。こんなにも私の心を理解してくれる子どもたちがいることは、指導者として最高の喜びです。子どもたちの「成長の過程」に関われることは指導者の醍醐味です。願わくば、世界中の子どもたち全員が、辰巳ジャンプの子どもたちのように夢に向かって進んでいけるようになるといいな。そういう幸せな人類社会を創るために、私は使命を果たしていくつもりです。


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人間は3種類に分けられるよ

最近、辰巳ジャンプの子どもたちが書いてくるノートには、「レギュラーになるんだ」「レギュラーを取られない」という書き込みが増えています。チーム内で競争があることは、お互いの技術を上げていくのに大きな力となるので、良いことだと思っています。みんなで切磋琢磨(せっさたくま)していくことが大事です。

では、「レギュラー」とは何でしょうか?

ただ試合に出ることを「レギュラー」だと簡単に考えられても心の財産にはならないので、ひとつの考え方を教えることにしました。

「みんなはレギュラー、レギュラーというけれども、ではレギュラーとは何なのかを教えよう。これから話すことはすごく大事なことだから、しっかり覚えておくといいよ。」

そして教えたことは「人間には三種類ある」ということです。

「人間には、次の3種類の人がいるんだよ。」

(1)いてくれないと困る人

(2)いてもいなくてもいい人

(3)いない方がいい人


「自分の学校のクラスを見ても、こういうことは言えるよね。この子がいないとうちのクラスは困るという子もいるし、反対に、この子さえいなかったら良いクラスになるのに、という子もいるよね。」


「みんなが目指している『レギュラー』というのは、この中で(1)に当てはまる人です。この子が試合に出てくれないと困るという存在になればレギュラーです。(2)や(3)のような人は当然レギュラーにはなれません。誰からも“いてもらわないと困る人”だと思われるようになればレギュラーです。」

「会社でも同じことが言えるんだよ。この人は絶対にいてくれないと困るという(1)の人もいるけれども、(3)の『この人さえいなければ』という人もいます。みんなは『いてくれないと困る人』を目標にがんばろう。」



毎回の練習で、私がこれまでの人生で学んできた「人生訓」のようなものを子どもたちに伝えています。嬉しいことに、私が話したことを必ずノートに書いてくる子が多いのです。あと半年も指導していけば、私と子どもたちの関係はツーカーになりそうな気がします。

わたしにとって辰巳ジャンプの子どもたちは、かけがえのない、ありがたい存在です。


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子どもに声を出させたいと思ったら、○○をさせよ

辰巳ジャンプの練習で、ある実験をしてみました。
「どういった設定をすれば子どもたちの声が出るか」という実験です。

現状分析として、うちの子どもたちはバレーボール経験が浅いことと、元来がおとなしい性格なこともあって、ここぞという時に声が出なくなる傾向にあります。対人パスをやっている時も、けっこう声は出ているのですが、私が求めているボリュームではありません。

そこでひと工夫。

「今日は変わった練習をするよ。“しりとり”をしながら対人パスをやってごらん。」

子どもたちは目を戸惑いながらも目を輝かす。さっそく始めたパス練習は大騒ぎになりました。何しろ20人近い子がいっせいにしりとりを始めたので、相手が何を言ったのか聞こえない。聞こえないから大きな声を出す。目いっぱいのボリュームで声を出しながら練習するので、体育館内は本当ににぎやかになりました。

対人パスが半分終わったところで、

「今度はマジカルバナナでやるよ。バナナといったら黄色、黄色といったらレモン、レモンといったらすっぱい、すっぱいといったらお酢、という感じに言葉の連想をしながらのパス練習です。」

結果は同じように大騒ぎ。しかも意味のある言葉を相手に伝えよう、相手の言葉を聞き取ろうとしているので、しっかりコミュニケーションも取れている。

最後に、

「いつも通りにパス練習してみて。」

と指示を出しましたが、それまでに大きな声を出してきたので、もちろん普通にやっても元気いっぱいな声だしをすることができていました。




私たち指導者は、どうしても直接的な指示を出しがちです。声を出させたい時に、次のような言葉を投げかけます。

「もっと声を出せ!」
「どうして声を出さないんだ!」
「声を出さないと危ないぞ」
「ピンチになったら声を出せ!」
「元気にプレーしろ!」

すべて直接的な声かけです。これをくり返すと、子どもたちの自尊感情を下げていきます。ますます声が出なくなる。そうすると「どうしてうちの子どもたちは声が出ないんだろう」と指導者が嘆きだします。指導者の思いは無意識の領域で敏感に子どもたちに伝わりますので、子どもたちの姿は指導者が話している、または思っている通りになっていきます。「ピグマリオン効果」ともいわれる働きです。(ピグマリオン効果は心理学的に完全に実証されているものではなく、多くの人の経験から、その通りだと納得されているものです。)


TOSSの向山先生が1980年代から主張している教育技術に「子どもに○○させたかったら、△△させる。」という法則があります。直接的な指示はあまり効果がないばかりか、指導者と子どもたちの関係をぎくしゃくさせます。ここに紹介した指導法則をじょうずに使うことができれば、子どもたちは指導者が期待している以上に声を出してくれるようになるでしょう。

この件で悩んでいる方は、ぜひ使ってみて下さい。


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バレーボール界の名言集

私がこのブログ内で歴史上の名言を記録していくチャレンジをしていた時期がありました。
2004年3月~8月の記事を開いてみて下さい。ほぼ毎日、名言から書き出している日記が続いています。
今の辰巳ジャンプのチーム状況はその頃ととても似ているのです。

昨日は大松さんの言葉ばかりを並べましたので、今日は他のバレーボール関係者の言葉を集めてみました。
けっこうたくさんありました。



【元全日本キャプテン・吉原知子】

「誰かがやっているから私もやらなきゃ、という練習はやめてね。そんなのは全然、意味がないから。自分でこれがうまくなりたい、この技を磨きたいと思ってする練習ならいいけど、体育館で一緒に時間を過ごす振りをするのはやめてね。」


【三屋裕子 1983年第3回アジア選手権決勝・中国戦に勝った後で】

まっ白な世界だった ボールだけ追っていた 何も考えていなかった
みんなが同じ呼吸をしている
だれがどこにいるか 見なくてもわかる
いっしょのリズム いっしょの呼吸 いっしょの波長
6人のハーモニー 無心の状態 雑念はなにもなかった
プレーしていて楽しかったもん


【東京オリンピック金メダルチームキャプテン・河西昌枝】

「『あなたたち選手の全員に憎まれてもいい、チームが強くなってくれれば』という言葉を、わたしはしばしば使っています。練習の激しいさなかには、たしかに、そういう言葉を使いましたが、じっさいに全員に憎まれてはキャプテンは勤まるわけがありません。裏を返せば、信頼しあって、猛訓練に耐えていこうという表現だったのです。つまり私自身としては、選手に信頼されるキャプテンであろうとした、ということです。」

「わたしたちが、来る日も来る日も、何百回、何千回と練習してきた回転レシーブも、それこそ事実血を流して習得してきた回転レシーブでさえ、いざ実際の試合になれば、そのうちのほんの二つか三つぐらいしか応用できないということです。それに、ふだんあんなにうまく上げられたボールをミスすることさえあるではありませんか。いつだって努力の何分の一しか答えは得られないのです。やっぱり凡人であるわたしたちにできることは、努力することなのでしょう。」

「試合に勝って泣き、負けて泣き、練習がきびしいといって泣き、しかられたといって泣き、泣きながら、ボールにむしゃぶりついていったりするのは、女子選手としては日常茶飯事であったのだから、よく泣けるということは、女である証拠かもしれない。わたしも、いつのまにか泣かない河西にされてしまったが、はじめのころはよく泣いたものであった。コートの中で、ワーンと泣いたことはないが、勝つたびに、負けるたびに、泣いていたこともあった。ひょっとしたら、女は泣きながら強くなる本能をもっているのかもしれない。」

「わたしたちは、先生のためにやっているんですよ。だって先生は、わたしたちのためにやってくれてるんですもの。」

「わたしたちが続けた練習というのは、単に個々の技術の錬磨ではなかった。わたしがこういうトスを上げた方がいいんだと思って上げる。すると、こういうトスが来ると判断して待ち構えて打つ。あの人がああいうかっこうをしてレシーブしたら、ボールはこっちへ飛ぶ。わたしはこういうふうに出てこうする。この以心伝心の連繋動作が、よりいっそう緊密になり、6人が完全に一体となるための練習でもあった。」

「わたしたちは、『できない』ということは禁句であった。できないことをやるのが練習だったからである。そして、これらの過程で手足もからだも鍛えられた。」


【ミュンヘンオリンピック金メダルチーム監督・松平康隆】

選手育成について
「本人に『おれは才能がある、逸材らしいぞ』と自覚させるのが始まり」


【ミュンヘンオリンピック金メダルチームセンター・森田淳悟】

「能力のある子には、その力より一歩上を進ませるのが進歩につながっていく」


【全日本元監督・小島孝治】

「長い間悩んだ末、私が到達した基礎・基本のマスター度をはかる基準は次のようになった。
・「おはよう」「こんにちは」が大声でいえる。
・きちんと返事ができる。
・コートの中で大声が出せる。
・人の言葉を素直に聞ける。
・構えているとき口を真一文字につむれる。
・コートの上以外で指導者を非難しない。
・練習が終わったら「お疲れさま」の一声がかけられる。
つまり、私達が人間として、またチームの一員としてしなければならない最低の礼儀である。」

「ボールは手で拾うものではない。足と心で拾うもの。」

「『和』は無限の力を秘めている。」

「チームワーク、即ち和は、人と人との間に存在する力で、それが見事な円を描けば無限の力を有していることになる。チームプレーの面白さは、この「和作り」の面白さに尽きる。」

「コンビバレーの原点はパスの正確さにある。その原点の基礎・基本がおろそかになっていて失う1点の重みは、強烈なスパイクで取られた失点の3~4点にも相当する。「チャンス!」が次の瞬間にパスの失敗でポロリ、その精神的落差が、つまり敗戦への道につながっているのだ。
 ミスの中にも、やっても影響の少ないミスと、一度やってしまったら取り返しのつかないミスとがある。後者のミスは基礎・基本の訓練不足からくることが圧倒的に多いことを肝に命ずるべきだ。」


【ミュンヘンオリンピック選手・中村祐造】
「物事には、絶対にやってはいけないこと、何としてもやらなければいけないことがある。たとえば、企業の中でも、機械の取り扱い、危険物の取り扱いについて、機械のスイッチを切ってから修理をしろ、ガソリンの横でタバコを吸うな、などの厳しい規則があり、普段から従業員に徹底させるよう訓練されているはずだ。ネットタッチはまさにこの“標準作業”に該当する。そして、こうした標準作業は、皮膚に叩き込んでおかないと、ちょっとした気の緩みなどから、ミスを招く恐れが非常に高いのである。飛行機や列車などで、考えられないような基本的ミスで大事故が起こるが、あれなども、上の者が皮膚まで叩き込む訓練を怠ったからではないかと思うのだ。」


【下北沢成徳高校監督・小川良樹】
「監督というのはサービス業だと僕は思うんです。だから自分の感情で判断するのではなく、選手が今、何を求めているのかをまず最初に考える。上からやらされるバレーではなく、選手がやるバレーにするため、僕はそのお手伝いとして存在するんです。一般的な指導者論だと、指導者側が選手を見下していることになる。選手がどう思っているかを考えない。選手の立場になって考えたうえで、足りないところがあったら、大人の常識としてアドバイスをしてあげればいいんじゃないですか。」


【木村沙織選手について書かれた本から】

「この頃(小学生時代)に木村の才能の基礎が形成されたといってもいい。何より、バレーをすることが当たり前であった環境が幸いした。もし、両親のどちらかに「バレーばかりしていないで勉強をしなさい」と言われていたら、17歳で全日本に抜擢されるような才能は培われなかった。」(『甦る全日本女子バレー』吉井妙子著より抜粋)


【北京オリンピック全日本のエースアタッカー・大山加奈】

「ワールドカップ出場で一番うれしかったのは『ひまわりクラブ』に入部希望者がたくさん増えたこと。スタメンになれなくてもいいからバレーがしたいという小学生が殺到していると聞きました。子供たちがバレーに目覚めてくれるなんて、こんなうれしいことはないじゃないですか。」


【ミュンヘンオリンピック金メダルチームセッター・猫田勝敏】

「毎日、毎日の練習で“骨で汗をかいた”と納得できるまでやることです」


【アメリカナショナルチーム元監督・吉田敏明】

「私はアメリカの選手たちに『丹田とは身体の中心であり、ここからエネルギーが出る。人間にとって大切な場所なのだ』と説明した。そして『この前でボールを受けなさい』と教え、足首とひざを曲げて身体を低くし、手を振るかわりに身体を伸ばすことでボールを返すという具体的な練習をくり返させた。選手がすぐにイメージできるよう、この動きを『ダウンアップ』と名づけた。」

「選手にやらせてみたらできなかったとする。そのとき「馬鹿野郎!おまえは何もわかっていないのか!」と叱り飛ばすのがこれまでの日本のやり方だった。
 しかし、そうしたくても、上に立つ者としては「自分は教えてこなかったのだ」と思わなければならないのである。教えるのも1回ではいけない。「この前、教えただろう。どうしてわからないんだ!」と責めるのではなく、ベクトルを自分に向けるのである。わかるまでは時間がかかるものだと我慢して、じっくり時間をかけて教えていくことが、これからは日本でも求められていくのではないかと思うのだ。」


【東京オリンピック金メダルチームアタッカー・磯部サタ】

「いちいち人の言うことを気にしていたら、あっちもしなければ、こっちもしなければ、と思っていたら、なんにもできない。1本でもよけいに拾い、1本でもよけいに思い切り自分でポイントすることだ。それがチームのためになるのだ。」


【延岡学園バレーボール部・佐藤監督に関する話】

「延岡学園高校の佐藤先生から、延岡学園高校の垂れ幕、「部旗」の説明がありました、私は感動しました。
 春の高校バレーの時に必ず話題になる延岡学園高校の部旗だそうです。私が高校生の時には、綺麗で真っ赤な生地に「真心」と書かれておりました。しかし約30年後の今はボロボロ状態。つぎはぎだらけで、破けては縫い合わせて現在なんとか部旗の形をとどめています。この部旗を作り替えようとしたそうです。するとOG達の猛反対にあったそうです。話を聞くと、OG達は、卒業するとき部旗の一部をちぎって「お守り」として持ち続けているそうです。ちぎった部分を自分でつぎはぎして縫い合わせ、現在の形になっていった。
 誰が部旗をやぶいてお守りにしようとしたのか分からない、いつの間にかそれが伝統となっていったそうです。
 今ではこの部旗を神様のように扱う選手たちです、決して床に置かない、持ち運ぶときにはぶら下げない、必ず置く場所が決まっていて、飛行機の中でも両手で支えるように持ち続けているそうです。
 佐藤先生の講習はこの部旗の前で、真心を込めて行われました。」


【アメリカナショナルチームセッター・ヨウコ=ゼッタ―ランド】

「選手というのは、どんなレベルであっても練習や実戦を積み重ねていくうち、自分ができないことや、欠点がわかってきますが、なかなか自分の持っている良い点に気付かないことが多いものです。
そういう部分に気付かせてあげて、選手が自分自身に対して良いイメージを持たせることは、とても大切だと思います。 そしてこれは、気持ちの中に自信が芽生えることにつながってくると、私は思います。
もし将来、指導者になることがあったら、2割の短所より8割の長所に着目して、選手を育成するポジティブ法を実践してみたいと思います。」


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この一球は絶対無二の一球なり

この一球は絶対無二の一球なり
されば身心を挙げて一打すべし
この一球一打に技を磨き体力を鍛へ
精神力を養ふべきなり
この一打に今の自己を発揮すべし
これを庭球する心といふ


今日、辰巳ジャンプの子どもたちに教えた言葉です。
同じ江東区・二○VCのF先生も、この言葉を子どもたちに徹底しているようです。

小学生が全文暗記するには少々長めなので、最初のところだけを教えました。

「この一球は絶対無二の一球也」


この言葉を残したのは、日本テニスの草分けである「福田雅之助」氏です。
早稲田大学テニス部の一員であった福田氏は、後輩のための「テニス訓」としてこの言葉を残したようです。

あの熱いハートを持っている松岡修造選手が、ウインブルドンベスト8を決めるマッチポイントを取った時に、「この一球は絶対無二の一球なり」と叫んでサービスを打ち、ベスト8に勝ち進んだことも有名な話です。

バレーボールも同じネット競技として、心に刻んでおく必要のある「名言」です。



そう考えると、バレーボールの世界には名言はないのでしょうか?

私が集めたものもブログ内に記録してありますので、ここで再掲載しておこうと思います。

まずは1964年の東京オリンピックで女子バレーボールチーム金メダルを取った時の監督・大松博文(だいまつひろふみ)さんの言葉です。

(大松博文)
「おまえたちには、もう、試合において苦手もなければ、調子が悪くて力が出せなかったなどというようなことは起こらない。そういう、ほんとうの内容をもったチームに、わしはしている。」

(大松博文)
「日紡貝塚の選手たちの、絶対に勝つのだという根性は、勝つのだ、勝つのだ、というお題目から生まれたものではありません。絶対に負けない、というふだんのがんばりから生まれたのだと信じています。
 一口にいうならば、飛んでくるボールを“絶対に受けそこなわない”練習から生まれたのです。ボールを落とすことは負けに通じます。」

(大松博文)
「人間は、生まれて、ものごころがついてから死ぬまで、毎日が修養だ。とちゅうで1日でも怠ったら、真の人生からそれだけ後退する。それと同様に、バレーも、バレーを始めたら、バレーをやめる瞬間まで、それの連続だ。そのあいだ、1日でも練習を怠ったものは、世界のレベルから、ソ連その他から、一歩後退する。また、追いつかれ、追い抜かれる。しかも、やっているあいだは、いいかげんなやり方は許されない。全力を尽くしてやらなければならない。」

(大松博文)
「いま、つらつら考えるに、もしわたしたちが日紡貝塚バレーチームにつくった最大なものはと聞かれるならば、楽しいふんいき、ということかもしれない。強くなること、勝つこと、それに絶対必要なのはチームワークであり、そのチームワークは、楽しいふんいきがなければできない。
(中略)
とにかく、ウジウジしていたやつが、チームに入って1年もすると、みんな、まるで人間が変わってしまう。」

(大松博文)
「わたしたちが各セットごとに得た三分の一以上のスコアは、サーブポイントだ。この一貫した成功には、多大な努力がはらわれている。わたしはトレーニングにあたって、三分の一以上の時間を、サーブの技術革新に費やした。」

(大松博文)
「いちばんいけないことは、なんでも、やってみないで、自分にはできないと思うことです。できなければ、できるまでやる。その意志をつらぬく。それが、人間のいちばんだいじなことです。」

(大松博文)
「わたしは、しめたりゆるめたり、泣かせたり笑わせたりして、練習の単調を破ろうとして苦心した。また、一つのボールを打つにも、たとえば、ソ連の攻撃の方法を想定して打ち、レシーブする選手の動かし方を考えながら打った。それには、選手それぞれの個性が大きく関係している。
 練習を終えて、帰途につけば、あのやり方はまちがっていなかっただろうかと心配し、明日はどんなふうにやろうかと、三つも四つも新しいやり方を考え出した。
 ところが、来年になったら大松はやめるから、今のうちに練習方法を習っておこうなどと、世間ではいった。あれはまちがいだと思う。」

(大松博文)
「1日に1ミリの千分の一でいいから、拾う力が余分に伸びてくれ。1日に10センチも20センチもとはいわないから。」

(大松博文)
「私はバレーのチームを育てながら、どの選手のどんなミスも、すべて監督である私の責任だということがわかってきた。だからおこらなくなった。(中略)ミスした本人は、しかられる前に、しまった、と思っているのだ。子どもでも同じことらしい。だから、恐れ入っているうえにしかりつけられたら、ミスは帳消しになり反抗心を起こさせ、さらに、もう二度とこんなミスはすまい、という一番大事な気持ちを放棄させてしまう。」

(大松博文)
「わたしは奇跡というようなことばは口にしたくありません。天から降ってくるようなことに、人は期待すべきではないと思うからです。水のない地下から、泉がわき出ることはないのです。」

(大松博文)
「ひとりが何かプレーをしているとき、他の5人は二つか三つ先を読んだ行動をしている。われわれのチームは1年じゅう合宿して練習しているから、だれかが一つのプレーをしたばあい、自分はこうすればいい、ということが反射的にわかり、自然とそうした動きもできるのだ。」

(大松博文)
「人間とは弱いものだ。苦しくなると、さけて通ろうとする。楽な方へ逃げたくなる。それでは強い選手になれない。苦しさに耐えて、創意工夫をして、人以上の努力をすることが一番大切です。それをやる人が、やがて偉大な選手になる。」




夏休みの間、名言を通して自分のバレーボールを作り上げてきた辰巳ジャンプの子どもたちですから、今回の「この一球は絶対無二の一球也」という言葉も吸収してくれることでしょう。


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アファメーションでストロングポイントを増やせ!!!

いろんなところに「ストロングポイント」という言葉を定着させようと思っている井上です。
「ストロングポイント」とは「長所」のことです。

辰巳ジャンプの子どもたちが宿題で考えてきた「ストロングポイント」を、まずはそのまま書きます。
そのあと、「アファメーション」の文章に書きなおしてみます。この「アファメーション」の文を毎日音読することで、自分のプレーが良くなっていくはずです。

それでは!


【宿題で考えてきたストロングポイント】

「まじめ」
「明るい」
「元気いっぱい」
「一生懸命」
「言葉が多い」
「声が大きい」
「声かけができる」
「チームワークが良い」
「最後まであきらめない」
「スパイクが強い」
「サーブが強い」
「休み時間に自分たちで練習をしている」



【アファメーション文に書き直すとこうなる】

私たち辰巳ジャンプの選手は、まじめで一生懸命に練習をしている。練習の時も試合の時も、いつも明るく元気いっぱいである。
バレーボールで使う言葉もたくさん知っていて、試合中に大きな声でどんどん励まし合い、お互いに最高の指示を出しながらプレーをしている。だからチームワークは日本一良い。
私たちはどんなに苦しい試合でも最後まであきらめない。それはチームの練習以外に、学校の休み時間まで選手だけで練習しているからである。自分たちのバレーボールをしているのだから、誰に言われなくても絶対にあきらめない。
私たちは、サーブもスパイクも強く打ち、どんどん点を取ることができる。
私たちは強い!!!


こんな感じに書きます。
目標を書くのではありません。すべての文を「現在形」で強く書きます。
書いただけでは何にもなりません。暗唱できるくらいに脳に刻みつけるのです。
そうすると、脳機能が働き出して、書いてある通りになっていくのです。
これを「アファメーション」と言います。



今日の練習試合は6年生相手にメタメタにやられましたが、これくらいのことでヘタレていてはいけません。反省すべきところはしっかり反省して、良い評価ができる面は自信につなげて、明日からまた大いにレベルアップ、グレードアップの練習をしていけば良いのです。

レギュラーの半分がまだバレー経験8か月なのですから、やればやるほど伸びていけます。今の試合で出している能力は、まだまだ10%程度のものだと思っていましょう。辰巳ジャンプはもっともっとすごくなります。お楽しみに!


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アファメーションを考えていくのに、マインドマップは素晴らしい能力を発揮します。
マインドマップにかいたことが実現しやすいことには“あるわけ”があります。作文ワークでは、目標設定のワークに、ほんのちょっとだけ要素を入れてもらいました。
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バレーボール語彙力(ごいりょく)育成のために

さあ、今日4つめの記事になります。なぜ1日に4つも記事を書けているのかということにも大きな理由があります。今日は自分自身の脳に「思考のフック」をかけて、「ゴール設定」もしていたため、「思考のアンテナ」の感度が鋭く、普段より多くの情報処理ができたからです。


「バレーボール語彙力(ごいりょく)」という聞きなれない題名をつけてみました。辰巳ジャンプの子どもたちにも、この「語彙力」という、ほとんどの小学生が知らない言葉の意味も教えました。そして練習試合の合間をぬって、子どもたちに「バレーボール言葉」を書き上げてもらいました。それを分類整理して書き残しておきます。

辰巳ジャンプの子どもたちは、これを自分の練習ノートに書き写して、たくさんの言葉を使えるように勉強してください。

【守備関係】
「手を出せ!」
「ひざ曲げろ」
「ひざつくな!」
「カバー!カバー!」
「レシーブしっかり!」
「ナイスカバー!」
「ナイスブロック」
「1,2,3,4,5!」
「前、前、前!」
「はい、はい、はいっ!」
「返せ!返せ!」
「ナイスジャッジ!」
「足動かして!」
「足出せ!」
「上にあげろ!」
「くるぞ!くるぞ!」
「ボール追って!」
「走れ!走れ!」
「かまえて!」
「一本カット!」


【攻撃関係】
「サーブしっかり!」
「サーブ入れろ!」
「ナイスサー!」
「ナイスキー!」
「もう1本!」
「スパイク決めろ!」
「いくぞ!」「いけー!」
「持って来い!」
「チャンス!チャンス!」
「打てっ!」


【精神面】
「声を出せ!」
「ドンマイ!」
「ミスなくすよ!」
「逆転するよ!」
「○点さだよ!」
「ジャッジしっかり!」
「おしい!おしい!」
「ゴメン!」
「次!次!」
「だいじょうぶ!」
「ラッキー!ラッキー!」
「喜んで!」
「笑って!」
「落ち着いて!」



まだまだありますね。
そんでもって、もっともっと「ポジティブな言葉」を考えないといけませんね。

はい、「ポジティブなバレーボール言葉を考えてくる」・・・これも辰巳ジャンプの宿題です。


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この夏に子どもたちに教えた名言集・その1

毎回の練習で「これは辰巳ジャンプとしての夏休みの自由研究のひとつにしていいよ。」と言って書かせている名言集もだいぶ集まってきたことと思います。私自身が自分の教育活動の指針としてきたものばかりなので、小学生には少し難しい言葉が多いのですが、ただバレーボールの練習をしているだけでは得られないメンタルトレーニング的な心の耕しになっていることは間違いありません。

今日は夏休み練習の中間地点ということで、これまでに教えた名言を全部書いておきます。

【相田みつを(1)】
なんでもいいからさ 本気でやってごらん
本気でやれば たのしいから
本気でやれば つかれないから
つかれても
つかれが さわやかだから

【相田みつを(2)】
あのねえ
自分に エンジンを かけるのは
自分自身だからね

【相田みつを(3)】
夢はでっかく
根はふかく

【相田みつを(4)】
がまんをするんだよ
がまんをするんだよ
くやしいだろうがね
そこをがまんをするんだよ
そうすれば
人のかなしみや くるしみが
よくわかってくるから

【相田みつを(5)】
ともかく具体的に動いてごらん
具体的に動けば
具体的な答えが出るから

【トルストイ】
「かならず勝とうとかたく決心した者が勝つのだ」

【タゴール】
「現在の限界を乗り越えろ。おまえたちは、不可能なことを達成すべきものであり、不死のものなのだ。」

【コルチャック】
「あなたの目を高いところに向けなさい。栄光を勝ち取ろうと努めなさい。そうすれば、必ずそこから何かが生まれるはずです。」

【ホセ・マルティ】
「勝とうと挑戦する人は、すでに勝利している」

【三屋裕子 1983年第3回アジア選手権決勝・中国戦に勝った後で】
まっ白な世界だった ボールだけ追っていた 何も考えていなかった
みんなが同じ呼吸をしている
だれがどこにいるか 見なくてもわかる
いっしょのリズム いっしょの呼吸 いっしょの波長
6人のハーモニー 無心の状態 雑念はなにもなかった
プレーしていて楽しかったもん

【マハトマ・ガンジー】
「仲間のために働けば働くほど、人はますます偉大なる者となる」

【シモン・ボリバル】
「団結せよ!されば我らは無敵となる」

【元全日本キャプテン・吉原知子】
「誰かがやっているから私もやらなきゃ、という練習はやめてね。そんなのは全然、意味がないから。自分でこれがうまくなりたい、この技を磨きたいと思ってする練習ならいいけど、体育館で一緒に時間を過ごす振りをするのはやめてね。」

【王貞治】
「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。」

【ダルビッシュ・有】
「練習はうそをつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通にうそつくよ。」

【河西昌枝・東京オリンピック金メダル・全日本女子バレーキャプテン(1)】
「わたしたちが、来る日も来る日も、何百回、何千回と練習してきた回転レシーブも、それこそ事実血を流して習得してきた回転レシーブでさえ、いざ実際の試合になれば、そのうちのほんの二つか三つぐらいしか応用できないということです。それに、ふだんあんなにうまく上げられたボールをミスすることさえあるではありませんか。いつだって努力の何分の一しか答えは得られないのです。やっぱり凡人であるわたしたちにできることは、努力することなのでしょう。」

【河西昌枝・東京オリンピック金メダル・全日本女子バレーキャプテン(2)】
「わたしたちは、『できない』ということは禁句であった。できないことをやるのが練習だったからである。そして、これらの過程で手足もからだも鍛えられた。」

【河西昌枝・東京オリンピック金メダル・全日本女子バレーキャプテン(3)】
「わたしたちが続けた練習というのは、単に個々の技術の錬磨ではなかった。わたしがこういうトスを上げた方がいいんだと思って上げる。すると、こういうトスが来ると判断して待ち構えて打つ。あの人がああいうかっこうをしてレシーブしたら、ボールはこっちへ飛ぶ。わたしはこういうふうに出てこうする。この以心伝心の連繋動作が、よりいっそう緊密になり、6人が完全に一体となるための練習でもあった。」


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小学生によるマインドマップメンタルトレーニング術

辰巳ジャンプの副キャプテンがバレーボールについてマインドマップ(写真参照)で考えたことを作文にしてきました。
かなり長文(原稿用紙4枚強)で書けましたので、ここで紹介します。

本人には「推敲(すいこう)」をすると論理的思考力が伸びるよとアドバイスをしてありますので、ここでは私が作文を校閲・推敲し、より良い文章に直して掲載します。

*********************

「マインドマップで考えたバレーボールのこと」

私はバレーボールで大切なことをマインドマップにしてみました。今から作文に表したいと思います。

私はバレーボールでアタッカーとしてスパイクを打っています。スパイクはステップとジャンプが大切です。
ステップはスキップのように正しくおぼえます。正しくといえば、トスも正しく上げないといけません。誰もがセッターみたいにアタッカーが打ちやすいトスを上げないと、アタッカーが十分に力を出し切れるスパイクを打てないと思います。辰巳ジャンプのセッターはH.Nさんです。H.Nさんは、アタッカーに決めてほしくて、打ちやすいトスをいつも上げてくれます。
次はジャンプについてです。ジャンプはウサギみたいにジャンプします。ジャンプと言えば辰巳ジャンプともつながります。辰巳ジャンプは日本一になります。日本一になるためには、練習をしないとなれないけど、うちは練習の量が少ないので、部員一人一人が家で自主練習をすると、もっともっと強いチームになれると思います。

サーブを打つ時は、フォームとスピードが大切です。私にとって正しいフォームから思い浮かぶことはスパイクや水泳です。今の私の目標は、スパイクはストレートに打てるようになることです。さらに「絶対決める!!」という気持ちで打つと、いいスパイクを打つことができます。スパイクが決まると思わずガッツポーズをしてしまいます。ガッツポーズは試合に勝ったとき、気合を入れるときに私はよく使います。ガッツポーズが増えると試合に勝てるのではないかと考えました。
良いスパイクを打つためには、打つ前に力をぬくことも大切です。水泳でも力をぬいて泳ぎます。泳げると楽しくて楽しくて、何時間でもやりたくなります。バレーボールも何時間でもやりたいです。
スパイクはスナップを使ってドライブをかけることも大事です。
スピードはチーターや新幹線を目標にして走ります。そのくらい速く走れるとかっこいいです。プロの選手や先日応援してきた辰巳ジャンプの先輩(高校生)もかっこいいです。私はプロの選手や先輩にとってもあこがれています。私もそういうふうになろうと思いました。

次にレシーブについて考えました。
レシーブは絶対に落としません。また面で受けます。面で受けるには、足を動かして正面に入ったり、うでをしぼったりしないとできません。動くときは全力で走ってあきらめなければどんなボールでも取れると思います。全力で練習して強いチームになりたいです。

次に心についてです。
心は大切です。大切なのは家族や友だちで、家族は私のことを思って応援してくれます。私たち辰巳ジャンプの部員は、そのことも頭に入れながら練習をしていかなくてはならないと思いました。
友だちは仲間です。いざというときには相談にのってくれます。そんな友だちといっしょに学んで、体験して、遊んでいきたいです。
心といえば「ハート」で、イメージするとピンクや大好きという言葉がうかんできますよね。しかしバレーボールをしている時には、気持ちは強く、ねばり強い気持ちでプレーしたいと私は思います。しかし強気でやろうと思ってもできなくて、いつの間にか泣いている時があるので気をつけます。

次はトスです。
トスといえばセッターで、その中でも有名な全日本選手・竹下選手です。私は「自分が竹下選手になれたら試合でオーバーをミスらないのにな~」と思いました。トスは声を出しながらアタッカーが打ちやすく上げます。「レフト!」や「センター!」と呼んだら、アタッカーが迷わないので打ちやすいです。

最後に、バレーボールで大切なのはやはり仲間です。
仲間とは助け合ったり、励まし合ったりします。励ますときには「ドンマイ!」「元気出して!」「次があるんだよ!」などと励まします。仲間はどんな時でも私のそばにいます。そのことを忘れないで生きていこうと思います。

このようにバレーボールについていろいろと考えてきましたが、私たち辰巳ジャンプは大きな目標に向かって、みんなで練習をがんばっていきます。その中でも私はみんなを引っ張っていけるようなアタッカーに成長していこうと思います。

*************************

実はこの子のノートに書かれていることは、とても小学生とは思えない高度なレベルなのです。今すぐ小学校の教師になっても大丈夫なのではないかと思えるほどです。2週間前に私が教えた「成功法則」も、自分なりに消化して、分かりやすくノートにまとめてありました。
バレーボール経験7カ月で、まだまだ技術が未熟なのですが、来年1月の教育大会の頃にはチームの大黒柱としてコートを走り回っていることでしょう。

伸びゆく子どもを指導できることほど楽しいことはありません。


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大事なこと40カ条 【子どもが自ら考えたことをマップ化】

辰巳ジャンプ、今日の練習にまたまたすごいことをノートに書いてきた新入部員のHさん。毎回驚かされます。

その内容は、「大事なこと40」というものです。キーワードで40通り、大事だと思う言葉を書いてきたようです。他の子のノートにはそういうことを書いていませんでしたから、本人一人だけで考えて書いてきたのでしょう。

まるで「マインドマップ検定」の記憶問題のような書き方です。もしかしたらこの子の頭の中は、マインドマップ的な天才性が潜んでいるのかもしれません。

では、どんなことを書いてきたのでしょうか。それは次のようなものです。

***************

~大事なこと?~40

1、しぼる 2、ひざを使う 3、全体 4、真上 5、サーブ
6、声出し 7、やる気 8、気持ち 9、心 10、チームワーク
11、笑顔 12、はげまし 13、明るく 14、しゅうちゅう 15、全力
16、本気 17、全力 18、勝つ 19、しょうり 20、都大会
21、仲間 22、チーム 23、サーブ 24、ノーミス 25、おうえん
26、フェイント 27、足 28、拾う 29、レシーブ 30、ゆめ
31、家族 32、先生 33、コーチ 34、先ぱい 35、球ひろい
36、ゆうしょう 37、絆 38、プラス思考 39、ねばり強さ 40、ゆう気

**************

いかがでしょうか。マインドマップを学んでいる人には、非常に衝撃的な項目立てだと判断できませんか。これをノートに書いてきたのが、まだマインドマップを教えていない、入部1か月の小学校4年生なのですよ。この思考の流れはまさにマインドマップを活用しているかのような、ラテラルシンキング(水平思考)です。

あまりにも驚いた井上は、ノートの返事にこう書きました。

「これ、すごいね!明日までにマインドマップにしてきてあげるよ。みんなに配って、チームワーク良く試合しよう!」

そしてかきあげたのが、添付した画像のマインドマップです。



こういうメンタル面のドラマがあった時の辰巳ジャンプは、不思議な試合をすることが多いので、明日の試合でも何かが起こる可能性が高いです。かなり楽しみです。


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2年生の夢、この考え方がパワーを生むのだ!!!

昨日のバレーボール指導者研修会で私が質問した、

「子どもたちに大きな夢を育むためには、全日本クラスの選手たちのプレーを見せることも大事だけども、それ以上に選手たちが子どもたちと語り合う場を作ることの方が大事ですよね?」

という問いに対して、

「その通り! 子どもたちの夢へのエネルギーを生み出すのは“対話の力”です。」

という辻秀一先生の回答を引き出せたことを心に刻んで、今日のバレーボール指導をしました。



とても厳しい練習をした後で、少し時間を取ってミーティング。子どもたちといろいろなことを語り合いました。その中で、「夢」について話し合っていた時に、2年生のRさんが言った言葉が素晴らしかったのです。

彼女はこんなことを言ってくれました。
「私は、全日本の6番(佐野さん)と12番(木村さん)の人みたいになりたい。それが夢なの。だからレシーブは全部あげられるようにしたい。」
ここまでは普通の発言でした。次に話し出したことが、誰も考えつかないような内容だったのです。
「私は、もっともっと高くジャンプしたい。2メートル跳びたい!!!それが夢なの。」

これを聞いた上級生は、たちまち否定を始めました。
「そんなの無理だよ。」
「2メートルも跳べるわけないよ。」

このやりとり。非常に面白い。
認知脳と情動脳の戦いだからです。

昨日の研修会で辻先生から、
「人は認知脳で考えると、理屈で考えるようになり、根拠を求めるようになる。その結果、“無理”とか“できない”というブレーキをかけるようにできている。」
と教えていただきました。

2年生の突拍子もない発言に対する上級生の発言は、まさに「認知脳」だったのです。自分たちの様々な経験を根拠から判断して、「無理だよ」という言葉が出てきたのです。

私はすかさず話しました。
「なぜ“できない”と決めてしまうの? そんなことは分からないじゃん。もしかしたらRさんは2メートル跳べるようになるかもしれないじゃん。でも、それ以上に大事なことがあるんだ。Rさんは、2メートルジャンプしたいという、誰も考えつかないようなことを考えていたんだ。この“誰も考えないことを思いつく”という力が、自分の夢を実現していく力になるんだ。」

誰も考えないことを思いつければ、全人類のうちの3%しかいない「成功者グループ」に入ることができます。これがパワーとなります。


それにしても、昨日学んだ内容がすぐにチーム内に起こる。
完璧なシンクロ状態です。さすがマインドマップに書いておくと、潜在意識による影響力を引き出してくれます。


1月の教育大会に向けて、今日のように子どもたちとたくさん語り合っていく機会を作り、メンタル面を強化していこうと思います。23日の区大会では、役員の仕事も軽減してもらいましたので、たくさんある余裕時間に辰巳ジャンプの子どもたちに「授業」をしようと思っています。
私の専門分野である「夢を考える授業」です。


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自発性を引き出すのがマインドマップなのです

今日は辰巳ジャンプの夏休み最終練習日でした。

この夏、暑かったですけど、よく練習しました。子どもたちの成長は、9月から始まる「東京新聞杯予選」で見ることができるでしょう。ただし指導者としてそれを保証するのは、練習を休まなかった4~5名の子どもたちだけですけどね。練習をしてこそ、試合での「井上マジック(メンタル面の整理)」も使える土台ができるわけです。

練習が始まる前に、4年のキャプテンが、
「先生、マインドマップでバレーボールのことをかいてきたので、見て下さい。」
と言って、マップを持ってきました。それが画像のものです。

なぜでしょう。マインドマップという手法を使うと、このような「自発性」のある行動を子どもたちがするようになります。私のところへは、辰巳ジャンプの子どもたちだけでなく、他チームの子までもが「私のかいたマインドマップを見てくれませんか。」と言ってくることがあります。これは私の予想でしかありませんが、子どもたちがマインドマップをかけた瞬間に、大きな達成感を持つのでしょう。そして、人間がもともと持っている「承認欲求」が湧いてきて、私のところへ持ってくるように思えてなりません。

さて、今日のマインドマップ。
「どのくらいの時間でかいたの?」
という私の質問に、
「40~50分くらいです。」
と答えていました。はい、そのくらいかかるでしょうね。

マインドマップでかくと何がすごいのかというと、
(1)メインブランチの段階で「カテゴライズ(分類分け)」という高度な整理が行われる。
(2)文字で表現できない思いを「イメージ画像」で表現できる。「イメージ」は文字以上に脳に刺激を与える。
(3)強調マークをかき込むことで、復習効果が高まり、慣れてくるとマップを見た瞬間に自分のメンタル面を整えることができるようになる。
とうことがあげられます。


今回、4年生がかいてきたことを、箇条書きに直してみます。さあ、どうなるでしょう!


【目標】
(1)試合で勝ちたい。21-0で勝つことをいつも自分たちの目標としてチャレンジしたい。
(2)勝つためにはサービスエースを連続で取れるようにする。
(3)勝ち続けて世界1になる。
(4)全国大会にも出て、たくさんの友達を作ることも目標にする。
(5)応援してくれる大人や友達がたくさん、私たちのファンになるくらいになる。
(6)世界中の人たちが私たちを応援してくれるようになる。
(7)取材を受けるくらいに有名になる。そうすれば部員も30人以上に増える。

【試合】
(1)試合は心をひとつにして、声も大きな声で勝つ!
(2)そのために元気に楽しく盛り上げる。どんどん喜ぶ。「よしっ!よしっ!」とハイタッチをする。
(3)大きな声で、みんなに指示を出す。
(4)しっかり聞こえる声で試合をする。
(5)今度の試合では、ミスらないし、怒られない。

【攻撃・スパイク】
(1)スパイクは、ミスをこわがらない気持ちと、みんながつなげてくれたといいう気持ちを持って打つ。
(2)スパイクの助走を力強く、足音が出るくらいに踏み込む。
(3)スパイクのバックスイングを忘れずに、大きく腕を振る。
(4)スパイクは思い切り打つ。
(5)あいている所をねらって打つ。
(6)ボールがはれつするくらいに強く打つ。
(7)そのために体全体を使って打つ。
【攻撃・サーブ】
(1)サーブはトスを前に投げて、ボールをミートして強く打つ。
(2)いつもサービスエースをねらう。
(3)相手がよけたり、はじいたりするくらいに強く打つ。
(4)あいているところや、ミスしやすい人をねらって打つ。
(5)ボールの真ん中をはじくように打って、変化球サーブにする。
(6)練習で100本中100本決まるように、休けい時間にも練習する。
(7)落ち着いて打てるように深呼吸をしてから打つ。

【守り】
(1)レシーブは正しいフォームでする。
(2)ボールが来る場所を予想して動く。
(3)全力で走ってレシーブし、絶対に落とさない。
(4)ボールだけを見ない。(ボールだけを見ているとスタートが遅れてしまいますから、相手チーム全体をテレビ画面を見るようになんとなく見て“感じる”ということを辰巳ジャンプでは指導しています。)
(5)小さすぎるレシーブをしない。次の人が一番動きやすいレシーブをする。
(6)カバーリングをしっかりやる。
(7)スライディングで最後まであきらめないために、腰を低くしながら動く。
(8)ブロックは手をかぶせるようにして、下に落とす。
(9)どんな球でも“バシーン”と決める。」
(10)ネットの上に顔まで出るくらいジャンプできるようにする。

【練習】
書ききれなくなったので、もう1枚のマインドマップに書く。



小学校4年生がここまで考えました。(実は練習の心がまえというもう1枚のマップもかいています)
箇条書きで書いていったら、たぶん2~3時間かかっていたと思います。しかも途中で考えるのが嫌になってやめていた可能性が高いだろうと思います。

小学生が思考を整理するためには、やっぱりマインドマップが一番“楽”なのでしょう。

そしてそろそろこの秋には、チームを一気に伸ばすために、「全脳思考チャート+マインドマップ+アファメーション」の強烈メンタルトレーニングを開発するつもりです。これが成功すると、どれだけ厳しい練習をしても、それを思いっきり楽しんでしまう子どもたちが誕生します。

また、そういうことをできている小学生チームが東京都にはたくさんあるので、見習う点は貪欲に吸収しようと思います。
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ネットスポーツの恐ろしさ

卓球の世界団体選手権がモスクワで行われています。
日本チームは男女とも準決勝で絶対王者・中国と対戦、少し前の全く勝てる見込みがない時代とは違って、もしかしたら勝てるかもしれないという期待を持てるくらいの大善戦をしました。

その中国戦の中で、ネット系スポーツの試合の流れで象徴的な出来事があったと私の眼には見えました。

それは、女子準決勝日本対中国の第1試合、福原選手と丁選手との試合でした。

絶好調の福原選手が1,2セットを連取し、その勢いを維持しながら第3セットを迎えました。0-0、ラブオール。その1本目のラリーでの出来事でした。2セット目までの勢いをそのまま3セット目に持ち込んだ福原選手は、3セット目も1本目から完全に自分の試合運びをし、素人でも決められるだろうと思われるスマッシュのチャンスボールを得ました。ところが福原選手、これを雑にミスしてしまいました。

この瞬間、私の脳裏には、卓球ではなく、小学生バレーボールの大会でたくさん見てきた、「この1本の大ミス」の数々が一気に思い出されました。

ネット系スポーツは、“流れ”というものが試合を左右します。たった1本のミスかもしれませんが、実はそれが決定的な流れになってしまうことがあると思うのです。福原選手があのスマッシュを決めていたら、丁選手は完全に浮足立って、おそらく3セット目も勝っていたでしょう。そしてその勝利が後に続く選手の試合にも大きくプラスに影響していったことでしょう。

大一番では、「この1本」という勝負所を決められるかどうかで、勝ち負けが決まる。バレーボールでも、「このサーブが入っていたら逆転されることはなかっただろう」という試合を何度も見ていますし、「この1本のサービスエースで試合の流れが変わった」という試合も見てきました。

では、いったい「この1本」を取るか否かが何によって左右されるのでしょうか?
成果をあげている監督さんにたずねたら、おそらく「日ごろの練習量と練習内容による」と答えるように思えます。

あとは「運」ですね。


あっ!
そう考えると、教室での学習指導もそのくらいの峻厳な厳しさを教師が持っていても良いのではないかと思えてきました。子どもたちにはそんな厳しさは求めませんよ(笑)。教師自身が「勝負のポイント(指導のポイント)」を意識しているかどうかで、授業の勝負が決まるだろうと思えてきました。
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世界卓球選手権 日本代表を応援しています

スポーツの中では卓球を専門にしている井上です。
小学生バレーボールの監督をしていますが、バレーボール経験は全くありません。卓球には自信があります。


【卓球に関する過去の記事】

半分教師 第5話 「障害者スポーツ大会」

ベスト8進出!

ラケット買っちゃった。o(^-^)o

パーフェクトゲーム

世界選手権に挑んでいる愛ちゃん

卓球は江東区準優勝

フットワークは卓球が一番

何かを得られる全国大会

東京都大会第3位となる!!! やったぞ!

念願の優勝! 辰巳小教職員卓球チーム



今、卓球の世界選手権団体戦・モスクワ大会が開催されています。
私の専門の卓球ですから、毎日欠かさずテレビ応援しています。

最近の卓球ジャパンは本当に強いのです。
特に女子代表(福原さん、平野さん、石川さん)が対戦した台湾戦は、涙なしでは見ることができないほどのドラマでした。

卓球もバレーボールも同じように、スポーツって本当にいいなぁと思います。
試合することで、自分の強さも弱さも感じることができる。そして試合を糧にして成長していける。

現在担任している4年生には、10月下旬にある「ドッヂボール大会」で優勝できるようにしてあげたい。そのために、スポーツコーチとしての能力を最大に発揮するつもりです。
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大失敗したマインドマップ指導

土曜日に東京都小学生バレーボール連盟交流大会が行われ、辰巳ジャンプが出場した。この大会をひとつの目標として練習してきたわけだが、結果は残念ながら負けてしまった。

これまで、練習量の不足を「マインドマップ」や「アファメーション」といったメンタルトレーニングで克服してきた1年間だったのだが、最後にして大失敗してしまった。

今回の大会では、私がこれまでのやり方を変えてしまったことがこどもたちの力を
発揮できなかった原因である。


ひとつ目は、ブロックとレシーブのフォーメーションを変えたこと。

4年生アタッカーの能力が上がってきたことから判断をして、これまでの1枚ブロックから4年生を加えた2枚ブロックに変えた。試合の結果としてはこれがいけなかった。レシーブの枚数が少なくなったことで一人一人の役目が増えて、拾えるボールやチャンスボールまで落としてしまった。
途中で修正しても良かったのだが、今後のチームのことを考えて、そのままのブロックシステムで試合を続けた。6年生には申し訳なかった。


ふたつ目は「マインドマップの使い方」である。

これまで効果を上げてきた方法は、試合前日にかかせるというやり方だった。これによって試合当日の朝から勝負モードのスイッチが入っていた。

この日、クジ運の悪さから、5試合目が辰巳ジャンプの第1試合であり、午前中がまるまる空いてしまう状況だった。そこで、午前中に集中力を高めようとして、試合会場でマインドマップをかかせた。私の読みとしては相手チームの試合をしっかり見ることができるし、作戦面で効果があがると仮定していた。

ところが、こどもたちのかいたマインドマップを見て青くなる。

「しまった。ほとんどの子が試合の分析ばかりになってしまい、自分のメンタル面をかいていない。しかも、試合を分析して書かれた言葉は、相手の長所を恐れて緊張感を増すような内容になっている。」

あわてて次の指示を出した。

「もう一度、セントラルイメージをしっかり描くこと。そこには自分自身が試合をしているイメージを描くこと。そして試合に向けての自分の心がまえをマップにかくこと。」

こどもたちは頑張って描いたが、間に合わなかった。


試合は始まり、辰巳ジャンプは実力の半分も出せずに負けた。



こんな話題を書きたくはなかったので、書くまでに1日時間がかかったが、成功談ばかりでなく失敗談も公開することにより、また新しいものが生まれてくるのではないかと思い、記事にしてみた。

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