私の親類は大工道具を作る職人です。とても珍しい職業で、日本全国にも何人も存在しないので具体的な話は省略させていただきますが、電子顕微鏡と長年の経験の両方を駆使し磨き上げる刃先は「道具」の領域を「美」の領域にまで高め、その刃物を使って加工された物に使う人間の心までもを投影するのでは?と思わず見入ってしまいます。
ところで少し前の記事ですが、こんなことがありました。内容は笑い話なんですが・・・
えっ、カキの殻むきが銃刀法違反??…北海道警が注意
読売新聞より
北海道警釧路方面本部は1日、カキの殻むきナイフの一部が、改正銃刀法で所持を禁じた規制対象の剣にあたる恐れがあると発表した。
(2009年7月)4日の回収期限終了後、刃渡り5・5センチ以上、左右対称で著しく鋭い剣を所持すると、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる。
このため、道警では「一度確認を」と呼びかけているが、カキの産地・厚岸町では困惑が広がっている。
道警によると、先月下旬、持ち込まれたカキ用ナイフを警察庁に照会したところ、規制対象となることが判明した。鋭利だったり、厚みがあったりする一部のカキ用ナイフは所持を禁じられるが、ただ明確な基準はない。
厚岸町のカキ料理店の店主(59)は「初めて聞いた。急で驚いている」と話す。
別の料理店ではすでに道警に照会を済ませ、該当するナイフがないため、胸をなで下ろしているが、担当者は「まさかカキ用ナイフが」と話している。
例のアキバで発生したいたましい無差別殺人に剣のような両刃を持つ「ダガーナイフ」が使われ、ごく素人でもたやすく人を殺傷できることが一般にも改めて認識されました。そこでそれ以前の銃刀法の規程が改正され、日本では刃渡りが15cm以上の刀、やり、などの刀(片刃の刃物)と刃渡りが5.5㎝以上の剣(両刃の刃物)は所持が禁止になりました。
また飛び出しナイフなどの刃を自動的に出す機構を持つナイフも刀剣類になるので、所持が禁止されています。
これはもう数年前になりますが、某人気アイドル主演のTVドラマの影響で、若者の間でバタフライナイフを持つことが流行した際に問題になったことからできた規程です。
いずれにしても刃物を持つなら(必要であれば)刃渡りが14.99cm以下の片刃で刃が自動で飛び出さないもののみ所持できます。
これは所持の規程ですので、これからはずれる刃物は目的は何であれ保管の仕方がどうであれ持っているだけで罪になります。
で、引用させていただいた記事はカキの殻むきに使う刃物が、この「所持禁止」に該当してしまった。という笑えない話なのです。
ちなみに街中などを持って歩く「携帯」はもっと厳しく規程されています。
刃体が6㎝以上の刃物は片刃・両刃の関係無く、正当な理由無しでの携帯はできません。刃体が5.99㎝以下の刃物となると、十徳とか切り出しとかの工作用程度しか携帯はできないわけです。
正当な理由とは「キャンプに行く途中」とか、「業務で使う」とかが一応の正当な理由のようですが、職質された際の状況で実体判断されることになりそうです。
刃物は道具です。正しく律した心を投影してやることが道具を使う人間に課された責任です。
ところで少し前の記事ですが、こんなことがありました。内容は笑い話なんですが・・・
えっ、カキの殻むきが銃刀法違反??…北海道警が注意
読売新聞より
北海道警釧路方面本部は1日、カキの殻むきナイフの一部が、改正銃刀法で所持を禁じた規制対象の剣にあたる恐れがあると発表した。
(2009年7月)4日の回収期限終了後、刃渡り5・5センチ以上、左右対称で著しく鋭い剣を所持すると、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる。
このため、道警では「一度確認を」と呼びかけているが、カキの産地・厚岸町では困惑が広がっている。
道警によると、先月下旬、持ち込まれたカキ用ナイフを警察庁に照会したところ、規制対象となることが判明した。鋭利だったり、厚みがあったりする一部のカキ用ナイフは所持を禁じられるが、ただ明確な基準はない。
厚岸町のカキ料理店の店主(59)は「初めて聞いた。急で驚いている」と話す。
別の料理店ではすでに道警に照会を済ませ、該当するナイフがないため、胸をなで下ろしているが、担当者は「まさかカキ用ナイフが」と話している。
例のアキバで発生したいたましい無差別殺人に剣のような両刃を持つ「ダガーナイフ」が使われ、ごく素人でもたやすく人を殺傷できることが一般にも改めて認識されました。そこでそれ以前の銃刀法の規程が改正され、日本では刃渡りが15cm以上の刀、やり、などの刀(片刃の刃物)と刃渡りが5.5㎝以上の剣(両刃の刃物)は所持が禁止になりました。
また飛び出しナイフなどの刃を自動的に出す機構を持つナイフも刀剣類になるので、所持が禁止されています。
これはもう数年前になりますが、某人気アイドル主演のTVドラマの影響で、若者の間でバタフライナイフを持つことが流行した際に問題になったことからできた規程です。
いずれにしても刃物を持つなら(必要であれば)刃渡りが14.99cm以下の片刃で刃が自動で飛び出さないもののみ所持できます。
これは所持の規程ですので、これからはずれる刃物は目的は何であれ保管の仕方がどうであれ持っているだけで罪になります。
で、引用させていただいた記事はカキの殻むきに使う刃物が、この「所持禁止」に該当してしまった。という笑えない話なのです。
ちなみに街中などを持って歩く「携帯」はもっと厳しく規程されています。
刃体が6㎝以上の刃物は片刃・両刃の関係無く、正当な理由無しでの携帯はできません。刃体が5.99㎝以下の刃物となると、十徳とか切り出しとかの工作用程度しか携帯はできないわけです。
正当な理由とは「キャンプに行く途中」とか、「業務で使う」とかが一応の正当な理由のようですが、職質された際の状況で実体判断されることになりそうです。
刃物は道具です。正しく律した心を投影してやることが道具を使う人間に課された責任です。