「勘竹庵」evnc_chckの音楽やそれ以外

音楽の話題が中心になるかもしれませんが日々の雑感など書いていけたらと思っています。

謎の職業(1)

2009-08-21 00:05:00 | Weblog
私は今住んでいる地区に小学校の3年生のときに引越して参りました。
当時は新興住宅地区という触れ込みでしたが、それどころかまだまだ造成中の土地ばかりで、まともに住所も付けていない土地があちこちに点在していました。造成された順番に連番で土地に住所をつけるため、「○○町 1」と「○○町 2」が数Km離れている。なんてのはざらなことでした。

近所には学習塾があり、その塾の建っている場所のすぐ隣に少し大きめの池があります。

先日、久々にその池の側を通りますと、「パシャッ」と池の水面を跳ね上げて大きな鮒が水底に潜っていくのが見えました。それを眺めたときにふと子供のころの記憶が・・・。

今はすっかり様相も変わってしまいましたが、私が小学生のころはこの池の護岸は土がむき出しで、池の周りも丈の高い雑草が生い茂り、突然ひょっこりと河童でも現れそうな風情のある場所でした。
そして当時、そんな少々不気味な場所にポツンと木造の小屋のような家が一軒建っておりました。

我が家が引っ越してきたころは、先ほどお話したとおりまだまだ造成中の土地ばかりですから、私や3歳離れた妹が遊べるような年頃の子供はその辺りには殆ど住んでいませんでした。しかしこの池の側の一軒家には偶然ですが私の妹と同い年の女の子が住んでおりました。
引っ越してきたばかりということもあり、あまり友人らしい友人のいない妹はよくその家にお邪魔してお嬢さんと遊んでいたもんです。
私も妹を迎えに行ったりする用事もあり、ちょくちょくこの家にはお邪魔していたのですが、子供心にこの家が何を生業にして生計を立てているのかよくわかりませんでした。
気になっていたのはこの家から池の護岸に向かって簡単な梯子がかけられ、その梯子の先には塩ビでコーティングされた金網で作られた、ちょうど大きめの風呂オケほどの箱がいくつか池に沈められていたことです。
この家のお母さんは少しぽっちゃりしたごく普通のあばさんでしたが、私がときどきお邪魔すると、そのお母さんは池に沈めた金網の箱に何やら放り込んだり、虫取り網のようなものですくったりしていたことを覚えております。
しかしながらやはり子供にはその一家が家の隣の池で何をしているのか知る由もありませんでした。

そんなある日、私はついにこの一家が何をもって生活の糧としているかを知ることとなりました。

さてさて、この一家の謎の生業とは?続きは次回と言うことですいません。


最新の画像もっと見る