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小中学校に、もはや水泳プールは要らない

2019年09月13日 04時39分30秒 | 時事放談: 国内編

こういう工夫、ありだとおもいます。

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老朽化の波、消えゆく学校プール 授業は民間施設で
朝日新聞 2019年9月12日13時00分

 全国の小中学校で、古くなったプールを使うのをやめ、民間の屋内プールなどを利用する動きが広がっている。改修にかかる費用を抑えるだけでなく、屋内施設なら空模様を気にすることなく授業ができ、先生の負担も減らせる。古いプールを釣り堀にして地域に開放する学校もある。

 「もう少し力を抜いて。お手本やるよ。ほら、頑張って泳いでる感じ、しないでしょ?」「いいね、体が上手に伸びてるよ」。屋内プールに、インストラクターたちの大きな声が響く。ほめられた生徒たちの顔に、笑みが浮かぶ。

 6日午後。愛知県蒲郡市のコナミスポーツクラブ蒲郡で、近くの市立蒲郡中学校(生徒数493人)の3年生約70人が、水泳の授業を受けていた。

 コナミのインストラクター3人が、一人一人に声をかけながらコツを伝え、体育の教員は練習の成果をチェック。プールサイドではコナミのスタッフ2人が、事故のないよう見守る。

 約2時間の授業を終えた折笠七海さんは「先生が多く、やりたい泳ぎをしっかり練習できる。苦手だったクロールの息継ぎが上達した」と笑顔だった。

 同市は今年度、蒲郡中をモデル校に、民間の施設とマンパワーを生かした水泳指導を始めた。利用者が少ない時間帯の施設を有効活用したいコナミ側と、プールの維持管理や天候に左右される負担をなくし、授業の満足度を高めたい学校側のねらいが一致した。

 鈴木洋校長は「学校でのプール指導では、教員1人が指導し、1人が監視するのが精いっぱいだった。この手厚い態勢は本当にありがたい」と話す。40年ほど使い続けてきた学校のプールは、底がひび割れたり排水溝が詰まったりと、毎年のように補修工事が必要になっている。今年度は、塩素濃度の測定や清掃など、教員の負担も減った。泳力の面だけではなく、学校外の大人と接することは「生徒の成長にもプラスになっている」という。

 市教委によると、全8時間(2時間×4回)の授業を終えた1年生が答えたアンケートでは、9割の生徒が、民間施設での授業について「よかった」と回答。「教え方が丁寧で上達できた」「雨でも入れてよかった」といった声が多かったという。

 コナミスポーツ(東京都品川区)は、今後各地で、学校の水泳授業の受託に乗り出す方針だ。広報室の池原実・室長代理は「施設を有効活用し、学校プールの老朽化や教職員の負担軽減など、地域課題の解決に貢献していきたい」と話す。

学校プール、25年で25%減

 国の調査によると、小中学校のプールの数は2015年度に2万1536約20年前の4分の3で、学校数の減少を上回るペースで減っている。

 千葉県佐倉市では13~14年度、2小学校でプールを廃止し、民間スイミングクラブで水泳の授業を行う。13年のアンケートによると、「水泳学習は楽しかったか」との質問に、98%の児童が「とてもそう思う」「そう思う」と答えた。市によると、18年度の学校プールの平均利用日数は小学校で13日。担当者は「使う期間が短いのに、維持管理に多額の費用がかかる。市民プールを含め、今後のあり方を検討している」と話す。

 神奈川県海老名市は、11年度までに全19小中学校のプールを廃止した。小学校は市内4カ所の市営温水プールを使う。教科担任制の中学校は移動時間や時間割編成の難しさなどから、特別支援学級をのぞき、15年度から水泳授業そのものを中止した。学習指導要領では「適切な水泳場の確保が困難な場合にはこれを扱わないことができる」としている。

 市立杉本小学校のプールは、地元の要望もあり、12年度に釣り堀として生まれ変わった。金魚とヘラブナ約4千匹が泳ぐ。8日、家族4人で訪れた30代女性は「自分が泳いでいたプールに魚が泳いでいるのは感慨深いです」。他の小中学校では芝生広場やテニスコートなどにしているという。

 静岡県掛川市は今年度、プールが築50年を超えた小学校1校で、試行的に民間スイミングスクールの利用を始めた。授業は休館日に行い、5~10月に全5回ある。児童はスクールの送迎バスで移動し、スクールのインストラクターも指導に加わる。市教委によると、プールを新設して50年間使った場合の建設費や維持管理費と、民間委託費(今年度は約270万円)を比べると、1校あたり年間およそ300万円の削減になる。担当者は「天候に左右されず、水質管理や清掃など教員の負担も減らせる。指導の質も上がり、利点が多い」と話す。

 福岡県太宰府市も今年度、プールの老朽化が進む2小学校で試験的に民間施設などの利用を開始。栃木県足利市も今年度、3小学校と1中学校で、民間スポーツクラブの屋内プールなどの利用を始めた。徳島市も、6中学校で市営プールなどを使う。茨城県鹿嶋市は、17小中学校のうち12校が、市営や民間の温水プールを授業に利用。自校のプールを使う残り5校も順次、外部のプール利用に切り替える方針だ。担当者は「今年新設した市営プールは、授業時間以外は市民も通年で利用できる。介護予防効果なども勘案すれば、財政面でもプラスになる」と話す。

 小中学校は、児童生徒が急増した1970年代から80年代前半に多く整備された。文部科学省によると、築40年を超えると全面改修が必要となり、各地で学校施設の老朽化が課題となっている。ある市教委の担当者は「少子化が進み、財政が厳しくなる中、学校は全ての施設を備えている必要があるのか。学校だけでなく、自治体全体で考えないといけない」と話す。(三島あずさ、山下知子)

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小中学校に屋外プールはあって当たり前とおもっていました。ですが、冷静に考えれば、実際に使うのは6月から9月までなのですから、贅沢すぎる施設です。

それをあきらめて、民間の屋内プールを使うというのは、経済効率性から見ても立派な決断といえます。お金も浮いて、先生の負担も減るというのなら、これほどよいことはありません。この潮流に賛意を表します。


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