【AFP=時事】オーストラリアで21日、行方が分からなくなっていた3歳の女児に一晩中寄り添い、少女を守った上でさらに救助に貢献した老犬が警察に表彰された。

 3歳の女児はクイーンズランド州で森林地帯に迷い込み、行方が分からなくなっていた。救助隊は20日に徒歩と上空からの捜索活動を開始した。

 女児の家族の飼い犬、ブルーヒーラーとも呼ばれるオーストラリアン・キャトル・ドッグの「マックス」17歳で、家族によると、耳は聞こえず、視力も弱っている。そんな老犬のマックスだが、雨の中で15時間以上、女児に寄り添い、一夜明けた21日朝、家族や救助隊を女児の元に導いた。女児が見つかったのは、自宅から約2キロ離れた場所だった。

 家族の1人は、「(女児の)声が聞こえて最初にマックスを見つけると、マックスが彼女の元に案内してくれた」と話した。

 救助隊によれば、オーロラちゃんはわずかなかすり傷を負っているだけで健康状態は良好だという。【翻訳編集】AFPBB News

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オーストラリアン・キャトル・ドッグという聞きなれない名前の犬なので、Wikipediaで調べたら、オーストラリアの牧羊犬として牛の追い、いうことを聞かないと牛の踵(heel)を軽く噛んでいうことを聞かせるために、「ヒーラー(Heeler)」という名前がついたぐらい、主人おもいで、よく働き、吠えることもしない辛抱強い作業犬だとか。

だからこそ、マックスも17年間世話してくれた家族の恩義に報いるために、家族の大切な3歳の娘を身体を張って守ったのでしょう。耳も聞こえず、目も見えないのに、きっと一晩中、雨の中オーロラちゃんを暖め、危険から防いだのです。この忠誠心には、泣かされてしまいます。

記録によると、オーストラリアン・キャトル・ドッグの最年長記録は29歳5か月だとか。マックスには、オーロラちゃんとともにずっと長生きしてもらいたいものです。