党首討論は見なかったのですが、予想通り谷垣氏の惨敗だったよう。このひとには政権を分捕るという野党党首の資格はありません。自民党は、真剣に考えないと。
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自民懇談会、執行部批判が噴出 曖昧姿勢弱る結束
産経新聞 2011.11.30 23:32
自民党は30日、党本部で全議員・選挙区支部長懇談会を開いた。平成23年度第3次補正予算成立を受け、民主党政権打倒に向け結束を確認するはずだったが、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や大阪ダブル選への対応などをめぐり、谷垣禎一総裁ら党執行部への不満が噴き出した。
「お人よしにもほどがある。解散に追い込むのに対決姿勢が見えない。民主党に抱きつかれ、ひるむのが一番問題なんだ!」
「参院一のヤジ将軍」と言われる西田昌司参院議員が執行部をこう叱責すると「そうだ!」と拍手。葉梨康弘元衆院議員も「民主党の秋波に乗っているうちは解散は無理だ。徹底的に対(たい)峙(じ)してほしい」と同調。前政審会長の山本一太参院議員まで「民主党に『場合によっては協力する』などと言う前に徹底的にこの政権はダメだというべきではないか」とかみついた。
民主党と共闘し「大阪維新の会」に無残に負けた大阪ダブル選の対応へも批判が噴出。「維新の会の影響力が大阪で終わると思うのは間違いだ。党内でも都構想を検討すべきだ」(松浪健太衆院議員)、「民意に即した政策を掲げて協力すべきだ」(竹本直一衆院議員)など大阪選出の議員を中心に維新の会との連携を求める声が相次いだ。
TPP問題でも佐藤ゆかり参院議員が「自民党がスタンスを決めないから足を引っ張っているだけだと不評だ」と批判。松島みどり元衆院議員も「街では谷垣さんがもう一つねといわれる」と不満をぶつけた。
谷垣氏は「この政権に任せていたら国がおかしくなる。国家のために政権奪還する。先頭に立って戦う決意だ」と一致結束を求めたが、中盤からは退席者が続出。「ガンバロー三唱」も弱々しく散会した。
谷垣氏は30日夜、都内のドジョウ料理屋で伊吹文明元幹事長ら各派領(りょう)袖(しゅう)と懇談。「ドジョウ首相を食らう」としゃれたつもりのようだが、厳しい注文が続出した。初の党首討論も完敗だっただけに「野田降ろしよりも先に谷垣降ろしだ」(閣僚経験者)との声も上がり始めた。
(佐々木美恵)
【党首討論】甘い谷垣氏 不適切発言追及わずか7分 “ドジョウ”スルリ
産経新聞 2011.12.1 00:21
野田佳彦首相(民主党代表)にとって初めての国家基本政策委員会合同審査会(党首討論)が30日開かれた。本来ならば、米軍普天間飛行場移設問題をめぐる前沖縄防衛局長の不適切発言などで窮地に立たされるはずだったが、自民党の谷垣禎一総裁は一川保夫防衛相の任命責任さえ問わず、甘い追及に終始。首相は、責任までも官僚に「丸投げ」してうまく逃げおおせた。(加納宏幸)
首相「中江公人防衛事務次官が沖縄に飛び、説明と謝罪をしている。私自身(の沖縄訪問)は適切な時期を選びたい」
谷垣氏「今度の発言で普天間問題の解決は民主党政権では不可能になった。そのことを申し上げ、次の問題に移ります…」
谷垣氏の不適切発言に関する追及は35分のうち冒頭7分だけ。後はマニフェスト問題などに話題を転じてしまった。首相には拍子抜けだったはずだ。
30日朝、首相は官邸玄関で「更迭は当然の措置だった。沖縄県民の皆様に大変ご迷惑をおかけし、心からおわび申し上げたい」と記者団に陳謝した。外遊や視察時を除き、記者団の「声かけ」に応じたのは11月7日の散髪後に「さっぱりしました」と語って以来。党首討論に向け、予防線を張ったに違いない。
不適切発言に普天間移設問題はますます進展が難しくなったが、官僚任せなのは首相だけではない。藤村修官房長官は30日の記者会見で「政治的案件というよりは『事務方の不祥事』ととらえている」と人ごとのように語った。
この内閣の無責任体質は追及されてしかるべきだが、谷垣氏相手では予防線を張る必要もなかった。
ディベートに自信のある首相は11月25日夜の民主党参院幹部との懇談で「党首討論は丁々発止なので一度やりたかった」と自信満々。ひそかに谷垣氏の過去の言動を調べ上げ、初の討論も原稿を持たずに臨んだ。
対して、谷垣氏は分厚い想定問答集に目を落とすことがしばしば。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加問題では、参加への積極論から慎重論に転じた理由を首相に問われ、目を白黒させた。
あまりの谷垣氏のダメぶりに自民党の脇雅史参院国対委員長はこう嘆いた。
「谷垣氏は議論すればいいのに演説しちゃうからダメだ。毒にも薬にもならないことを言って過ごすなら党首討論はいらない…」
野田首相、初の党首討論 TPPの議論深まらず(朝日新聞) - goo ニュース
2011年11月30日(水)22:05
野田佳彦首相の就任後初めての党首討論が30日、開かれた。自民党の谷垣禎一総裁は、環太平洋経済連携協定(TPP)と消費増税問題での追及を試みたが、首相は自民党の立場について逆質問。明確な説明を避けて質問し合い、すれ違いで終わった。
谷垣氏は冒頭、沖縄防衛局長の暴言問題を取り上げ「普天間移設問題は民主党政権では解決が不可能」と断じた。だが、歯切れが良かったのはここまで。続く TPP問題では、自民党としての賛否は明らかにしないまま「APEC(アジア太平洋経済協力会議)での交渉参加表明は時期尚早と申し上げた」「情報開示が 足りない」などと手続きへの批判を繰り返した。
野田首相が「3年前、中曽根弘文外相は2010年までにビジョンをつくると話した。いま、自民党の立ち位置はどういうことなのか」と切り返すと、谷垣氏 は「政府の情報を共有するところからスタートしないといけない」。両氏とも、TPP参加の是非や内容に踏み込むことはなかった。
谷垣氏らドジョウ料理つつく…政権打倒の会合?(読売新聞) - goo ニュース
2011年11月30日(水)22:58
自民党の谷垣総裁は30日夜、都内のドジョウ料理店で、同党の伊吹文明元幹事長、町村信孝元官房長官らベテラン議員らとドジョウ料理を味わった。
出席者の一人は「野田政権打倒へドジョウの料理方法を学んだ」と語ったが、この日の党首討論で谷垣氏の追及が「中途半端に終わった」(中堅)後だけに、会合に出なかった党幹部の一人からは「悪い冗談だ」と苦言も。
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ドジョウ料理屋?アホとしか言えません。伊吹氏も町村氏も、こんな神輿をかついでどうするのでしょう。ハトヤマ・カン・ドジョウとろくでもない首相が続いているのに、何もできない谷垣氏。これで総選挙に勝てると思っているのでしょうか。
自民党よ、まずは代表を変えなさい!
谷垣は中堅若手からガミガミ言われながらも
よくやってるほうだ。