中国南部地震の被害者には哀悼の意を捧げますが、オリンピックに参加する選手にも気の毒な思いでいっぱいです。
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「汚染改善」それでもウエア真っ黒…北京五輪、敵は大気(読売新聞) - goo ニュース
2008年5月12日(月)03:02
開幕まで3か月足らずになった北京五輪で選手の前にたちはだかるのは、「汚れた空気」という難敵だ。
中国側は「五輪開幕前に工事をやめて、工場の操業も停止するのできれいになる」と不安解消に躍起だが、測定基準の違いもあって効果のほどは不透明。男子マラソンの世界記録保持者ゲブレシラシエ選手(エチオピア)が「ぜんそくの持病があり、北京で走るのは無理」と欠場を表明するなど、選手は神経をとがらせている。
4月20日、本番のマラソンコースを使って行われた五輪プレ大会。北京市の観測では大気は前日までの「軽微汚染」の状態から「良」に改善されていた。それでも、レース後の選手のウエアは真っ黒に。尾方剛選手(35)は「前日の練習で、のどがイガイガした」と話した。
競歩や自転車、トライアスロンなどの選手にとっても人ごとではない。
自転車の日本代表の飯島誠選手(37)は昨年12月、完成直後の自転車競技会場を走って驚いた。屋内にもかかわらず、空気はほこりっぽく、バンクは砂だらけ。「ぜんそくを持った選手は影響があるのではと感じた」という。
中国当局が予定している「青空作戦」は、7月から周辺の市や省と連携して粉じん発生源とされる建設工事を全面的にストップ。工場の操業も停止し、交通規制も敷くというものだ。
しかし、十分な効果があるかどうかはわからない。
日本オリンピック委員会(JOC)が「気象海洋コンサルタント」(横浜市)に委託して、メーンスタジアム「鳥の巣」周辺やマラソンスタート地点の天安門広場など8地点で大気中の粒子状物質などを測定したのは昨年8月20日~25日。本番での大気の状況を把握することが目的だった。
市内では当時、野球の五輪プレ大会が行われており、試験的に20日まで交通規制も実施されていた。このため、20日はぜんそくの原因とされる微粒子はほとんど観測されなかったが、交通規制が終わった21日から増え始め、25日は天安門広場に通じる大通りで「非常に多い」レベルに達した。
この測定にあたった馬場正彦さん(61)が首をかしげたのは、北京市が公開している大気のデータでは、21日以外は環境基準をクリアしたことを示す「良」だったこと。馬場さんは「スモッグで市内がかすんで見えた。そもそも中国では比較的粗い粒子しか測定していないので、『良』でも必ずしも安心できない」と警告する。
とはいえ、選手の自衛策は北京入りを遅らせたり、外出時にマスクを付けたりすることぐらいしかなさそう。JOCでは7月に各競技の監督会議を開き、効果的な対策がとれるかどうかを話し合うという。
尾方が珍プラン大気汚染対策に鼻毛伸ばす(日刊スポーツ) - goo ニュース
2008年4月27日(日)09:48
メダルへの秘策は鼻毛? 北京五輪男子マラソン代表の尾方剛(34=中国電力)が26日、大阪市内のミズノ本社でシューズ製作のため足型などの測定を受けた。本番への足固めを進める一方、大気汚染への対策として珍プランを披露した。
「鼻毛を切らないようにして行こうかと」。冗談めかしてはいたが、笑ってばかりもいられない。20日に北京で行われたテスト大会に出場して以来、体調に異常が出ているという。この日も「鼻がおかしくて、ずっと詰まっている。のどもイガイガする」と顔をしかめた。
テスト大会では大雨が降った影響もあり、土佐が「走ってみた感じでは問題なさそう」と話すなど楽観論が多かったが、尾方だけは「ウエアが真っ黒になった」と大気汚染への警戒感を示していた。息苦しくなるためマスクをして走るわけにはいかない。そこで思いついたのが鼻毛だった。伸ばし放題にしておけば、フィルターの役目にもなると考えた。
本番に向けてレース3日前の8月21日に現地入りして、北京滞在を最短にとどめる作戦も立てている。万全を期して「鼻毛作戦」を決断する可能性も十分だ。メダルのためなら、見た目にこだわってはいられない。【太田尚樹】
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尾方選手を変わり者と非難するわけにはいきません。敏感な選手には、北京の現状は許しがたいものだったのです。エリートランナーの気分を害したという実態をわれわれは軽んじることはできません。
どのように対処するか。共産党独裁国家でのオリンピックにはつける薬はないでしょう。くれぐれもパンダなどでごまかされないように。
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「汚染改善」それでもウエア真っ黒…北京五輪、敵は大気(読売新聞) - goo ニュース
2008年5月12日(月)03:02
開幕まで3か月足らずになった北京五輪で選手の前にたちはだかるのは、「汚れた空気」という難敵だ。
中国側は「五輪開幕前に工事をやめて、工場の操業も停止するのできれいになる」と不安解消に躍起だが、測定基準の違いもあって効果のほどは不透明。男子マラソンの世界記録保持者ゲブレシラシエ選手(エチオピア)が「ぜんそくの持病があり、北京で走るのは無理」と欠場を表明するなど、選手は神経をとがらせている。
4月20日、本番のマラソンコースを使って行われた五輪プレ大会。北京市の観測では大気は前日までの「軽微汚染」の状態から「良」に改善されていた。それでも、レース後の選手のウエアは真っ黒に。尾方剛選手(35)は「前日の練習で、のどがイガイガした」と話した。
競歩や自転車、トライアスロンなどの選手にとっても人ごとではない。
自転車の日本代表の飯島誠選手(37)は昨年12月、完成直後の自転車競技会場を走って驚いた。屋内にもかかわらず、空気はほこりっぽく、バンクは砂だらけ。「ぜんそくを持った選手は影響があるのではと感じた」という。
中国当局が予定している「青空作戦」は、7月から周辺の市や省と連携して粉じん発生源とされる建設工事を全面的にストップ。工場の操業も停止し、交通規制も敷くというものだ。
しかし、十分な効果があるかどうかはわからない。
日本オリンピック委員会(JOC)が「気象海洋コンサルタント」(横浜市)に委託して、メーンスタジアム「鳥の巣」周辺やマラソンスタート地点の天安門広場など8地点で大気中の粒子状物質などを測定したのは昨年8月20日~25日。本番での大気の状況を把握することが目的だった。
市内では当時、野球の五輪プレ大会が行われており、試験的に20日まで交通規制も実施されていた。このため、20日はぜんそくの原因とされる微粒子はほとんど観測されなかったが、交通規制が終わった21日から増え始め、25日は天安門広場に通じる大通りで「非常に多い」レベルに達した。
この測定にあたった馬場正彦さん(61)が首をかしげたのは、北京市が公開している大気のデータでは、21日以外は環境基準をクリアしたことを示す「良」だったこと。馬場さんは「スモッグで市内がかすんで見えた。そもそも中国では比較的粗い粒子しか測定していないので、『良』でも必ずしも安心できない」と警告する。
とはいえ、選手の自衛策は北京入りを遅らせたり、外出時にマスクを付けたりすることぐらいしかなさそう。JOCでは7月に各競技の監督会議を開き、効果的な対策がとれるかどうかを話し合うという。
尾方が珍プラン大気汚染対策に鼻毛伸ばす(日刊スポーツ) - goo ニュース
2008年4月27日(日)09:48
メダルへの秘策は鼻毛? 北京五輪男子マラソン代表の尾方剛(34=中国電力)が26日、大阪市内のミズノ本社でシューズ製作のため足型などの測定を受けた。本番への足固めを進める一方、大気汚染への対策として珍プランを披露した。
「鼻毛を切らないようにして行こうかと」。冗談めかしてはいたが、笑ってばかりもいられない。20日に北京で行われたテスト大会に出場して以来、体調に異常が出ているという。この日も「鼻がおかしくて、ずっと詰まっている。のどもイガイガする」と顔をしかめた。
テスト大会では大雨が降った影響もあり、土佐が「走ってみた感じでは問題なさそう」と話すなど楽観論が多かったが、尾方だけは「ウエアが真っ黒になった」と大気汚染への警戒感を示していた。息苦しくなるためマスクをして走るわけにはいかない。そこで思いついたのが鼻毛だった。伸ばし放題にしておけば、フィルターの役目にもなると考えた。
本番に向けてレース3日前の8月21日に現地入りして、北京滞在を最短にとどめる作戦も立てている。万全を期して「鼻毛作戦」を決断する可能性も十分だ。メダルのためなら、見た目にこだわってはいられない。【太田尚樹】
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尾方選手を変わり者と非難するわけにはいきません。敏感な選手には、北京の現状は許しがたいものだったのです。エリートランナーの気分を害したという実態をわれわれは軽んじることはできません。
どのように対処するか。共産党独裁国家でのオリンピックにはつける薬はないでしょう。くれぐれもパンダなどでごまかされないように。
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