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高倉健さん、富山刑務所を訪問

2012年08月27日 08時27分48秒 | 高倉健

高倉健さん、富山刑務所まで行って、あいさつをしたようです。さすがです。

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高倉健、ロケ地・富山刑務所で受刑者を激励「大切な人のところへ帰ってあげて」
2012年8月26日 13:36



[映画.com ニュース] 俳優の高倉健が8月26日、6年ぶりの主演映画「あなたへ」のロケ地として協力を受けた富山県・富山刑務所を表敬訪問した。今作で演じた倉島英二は刑務所の指導技官という役どころで、昨年9月に5日間にわたり撮影を行った。高倉の感謝の気持ちを伝えたいという思いから、再訪が実現。同刑務所内の講堂で受刑者約350人と対じし「1日も早く、あなたにとって大切な人のところへ帰ってあげてください。心から祈っています」と語りかけると、受刑者たちから盛大な拍手が沸き起こった。

1列20人でずらりと整列した受刑者たちを前にした高倉は、「はじめまして。映画俳優の高倉です」と挨拶。昨夜は緊張で眠れなかったといい、「『あなたへ』は、人を思うことの大切さ、そして思うことはせつなさにもつながると思います」と声を詰まらせながら説明した。それでも「自分は、日本の俳優では1番多く、皆さんのようなユニフォームを着た俳優だと思います」と話すと、受刑者たちからは笑いが起こった。

また、同刑務所ではこの日、特別に同作を夕刻からDVDで上映する。興行中の新作映画が刑務所内で上映されることは極めて異例で、東宝配給作品としては初めてのこと。また、同刑務所としても初の試みとなる。降壇した高倉は、話の途中で言葉に詰まったことについて「なぜだか涙が出てしまいました」とコメントを寄せた。

高倉はその後、共演の田中裕子、降旗康男監督とともにTOHOシネマズファボーレ富山で計4回の舞台挨拶を敢行。「撮影中に大変なご協力をいただいて、ありがとうございました。とってもうれしいです」と語ったところ、司会者からほかには? と促され「もっと仕事が欲しいです!」とユーモアたっぷりに明かし、場内は大喜び。富山の印象は、「これまで来たことが一度もなかった。こんなにいい町だとは知りませんでした。本当に素晴らしいですね」と絶賛した。

今作は、日本映画の黄金期をけん引してきた高倉の通算205本目の出演作で、「夜叉」「あ・うん」のプロデューサーで2008年に死去した市古聖智さんが遺した原案を、降旗康男監督と脚本家の青島武が再構築したオリジナルストーリー。配給の東宝によれば、8月25日に全国339スクリーンで公開された今作は、60代のファン層を中心に絶好のスタートをきった。25日だけで観客動員10万人を記録し、動員250万人を見込める大ヒットの滑り出しとなった。

〈速報〉高倉健が富山刑務所を訪問「お世話に」
朝日新聞    2012年8月26日14時30分

  俳優高倉健(81)が26日、公開中の主演映画「あなたへ」(降旗康男監督)の撮影が行われた富山刑務所を表敬訪問した。

 高倉は約350人の受刑者を前に「初めまして。映画俳優の高倉健です。昨年、この刑務所でとてもお世話になりました」と撮影への協力に感謝した。受刑者からは時折、大きな拍手が起きた。この日夕方から、刑務所内で上映会も行われる。

 高倉は富山市内のTOHOシネマズファボーレ富山で行われた舞台あいさつに共演の田中裕子(57)と降旗監督と登壇。「(撮影に)大変な協力をいただきまして、お暑い中うれしいです」と話した。

高倉健「早く大切な人の所へ」…映画「あなたへ」刑務所で鑑賞会

 俳優の高倉健(81)は26日、新作映画「あなたへ」の撮影現場となった富山市の富山刑務所を訪ね、受刑者約350人を前に撮影への協力に感謝を伝え、「お元気で一日も早く出所されてください」と励ました。

 仁侠映画で絶大な人気を誇った高倉は、新作では作業の指導技官を演じ、昨年、同刑務所で撮影に臨んだ。本人が映画公開に合わせ訪問を希望。「自分は、日本で一番多く、皆さんのようなユニホームを着た俳優だと思います」と自己紹介すると、薄緑色の服を着け、厳しい規律下にある受刑者から、小さな笑い声が起きた。

 「『あなたへ』(に込めたメッセージ)は人を思うことの大切さ、切なさにもつながる。一日も早く、あなたにとって大切な人の所へ帰ってあげてください」と声を詰まらせて話すと、受刑者から大きな拍手が湧き起こった。感激して頬をぬぐう姿も見られ、高倉もあいさつ後「なぜだか涙が出た」と話した。

 受刑者らは同日、「あなたへ」を観賞。公開直後の映画の観賞は極めて異例という。

[2012/8/26-16:02 スポーツ報知]

高倉健さん 映画「あなたへ」で舞台あいさつ
(チューリップテレビニュース 2012年08月26日 16時30分)

 富山刑務所など県内各地でロケを行った、映画『あなたへ』の全国公開にちなんで、主演の高倉健さんらが26日、富山市で舞台挨拶を行いました。

 映画『あなたへ』は、高倉健さん扮する富山刑務所の指導技官が妻の遺言から妻のふるさと、長崎まで旅をし、様々な出合いの中で亡き妻の思いを知る物語です。

 高倉さん「富山は一度も来たことなかったんですよ。お世辞ではなくいい街だと思いました
 
 降旗監督「山と町と海が1つの景色の中にはいるとても映画的な街」

 舞台挨拶では、最後に高倉健さんが「またこの地で撮影できることを祈っています」と話すと、会場のファンから惜しみない拍手がおくられていました。

 映画『あなたへ』は県内3館で上映中です。

高倉健が男泣き 富山刑務所を訪れ
デイリーニュース 2012年8月26日

 俳優・高倉健(81)が26日、富山県富山市にある富山刑務所を表敬訪問した。

 25日に公開された6年ぶりの主演映画「あなたへ」で同所に務める刑務官を演じた高倉。物語のスタート地点に戻り、思わず男泣きした。

 富山刑務所はいわば「あなたへ」のスタート地点。高倉が演じた刑務官・倉島英二が亡くなった妻・洋子からの手紙を受け取り、長崎・平戸まで旅することを決意する場所だ。全国9050キロを旅した最初の地方ロケの場所でもあった。二重の意味でのスタート地点に戻ってきた高倉は、高揚を押さえきれなかったようだ。

 高倉をよく知る関係者も人前で泣いたところは見たことがないという。「1日も早く、あなたにとって大切な人のところに帰ってあげて下さい。心から祈ってます。どうぞお元気で出所して下さい」と声を震わせながら受刑者に語りかけた。作品のテーマでもある「人を想うことの大切さ」を目に涙を浮かべながら説く高倉の姿に、約350人の受刑者も心を打たれていた。


高倉健、ロケ地・富山刑務所で受刑者350人を前に感涙

インフォシーク  08/27 05:00

 俳優の高倉健(81)が26日、6年ぶり主演映画『あなたへ』(公開中)のロケ地となった富山県の富山刑務所を表敬訪問し、刑務官と受刑者約350人に直接、撮影協力の感謝を伝えた。高倉は映画に込めたメッセージが「人を思うことの大切さ、切なさにもつながる。一日も早く、あなたにとって大切な人の所へ帰ってあげてください」と言葉を詰まらせながら温かいエールを送ると、受刑者から大きな拍手が湧き起こった。

 任侠映画『網走番外地』などを筆頭に絶大な人気を誇った高倉だが、同作では受刑者たちの指導官を演じている。「自分は、日本で一番多く、皆さんのようなユニホームを着た俳優だと思います」と自己紹介して笑いを誘う一幕もあったが、作品のメッセージになぞらえてねぎらいの言葉をかけると、涙する受刑者の姿もあった。降壇後、高倉も同じく「なぜだか涙が出てしまいました」とこぼした。

 富山刑務所を後にした高倉は、TOHOシネマズファボーレ富山にて、妻役・洋子を演じた女優・田中裕子と降旗康男監督と合流し、計4回1000人に向けて舞台あいさつを敢行。「暑い中、こんなにたくさんの方に来ていただいて、とてもうれしいです。6年間休んだことを反省しています」と語りだした高倉に、司会者から「ではまたすぐに次が?」の声。これには「もっと仕事がほしいです」と会場を沸かせた。田中は歌手として劇中で歌声を披露するシーンがあり「本当に緊張しました。家で一人で練習をしていたのですが、恥ずかしいです」と、撮影を懐かしんだ。

 同作は他界した妻が残した最後のメッセージを受け止めようとする主人公が、キャンピングカーで旅をはじめ、さまざまな人に出会い絆に触れるヒューマン作。興行概況は、25日の公開からすでに観客動員10万人突破と好調な滑り出し。50代、60代を中心に堅調に客足を伸ばしている。

高倉健さん刑務所で講演

 6年ぶりの主演映画「あなたへ」(公開中)で刑務所の指導技官役を演じた俳優の高倉健さんが26日、ロケが行われた富山刑務所(富山市西荒屋)を訪問した。来月以降も本県でロケが行われた映画の公開が控えており、県は公開をきっかけに県内の魅力を広く発信するほか、ロケの誘致に力を入れる。

 「あなたへ」は、高倉さんが亡くなった妻(田中裕子さん)の故郷・長崎県を目指して旅をするストーリー。富山刑務所では昨年9月に撮影された。「映画に協力してくれた感謝を伝えたい」との高倉さんの意向で訪問が決まったという。

 同刑務所の講堂にはこの日、受刑者約350人が集まった。高倉さんは、刑務所で話すのは初めてで、昨晩よく眠れなかったことを明かし、「日本の俳優では一番多く皆さんのようなユニホームを着た役をやった」と笑いを誘った。

 また、映画は人を思うことの大切さを描いているとし、「早くあなたにとって大切な人の所へ帰ってあげて下さい」と呼びかけた。高倉さんはその後、富山市婦中町下轡田の「TOHOシネマズファボーレ富山」で、共演した田中さんや降旗康男監督とともに計4回舞台あいさつした。

県、誘致に力 県は、県内での映画ロケを観光客誘致や地域振興のための絶好の機会と捉える。公開中のアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」のモデルとなった上市町には、県外からも映画ファンが訪れ、町観光協会は29日、作中に登場する場所を巡るツアーを開く。

 経済効果も高い。県は長期ロケに伴う直接的な効果を宿泊費など1人当たり約1万円と試算。「あなたへ」の場合は1人2万円とし、60人が10日間滞在したことで1200万円の効果があったと推計した。

 今後は西川美和監督の「夢売るふたり」(9月8日公開)、生田斗真さん主演の「脳男」(来年2月公開予定)の公開を控える。県は、県民が地域に誇りを持つことにもつながるとし、「富山に来たいと思うような映画の誘致推進に努める」と意気込む。

(2012年8月27日  読売新聞)

健さん富山刑務所で上映会 涙流す受刑者も

 高倉健(81)が26日、公開中の主演映画「あなたへ」(監督降旗康男)の舞台になった富山市の富山刑務所を訪れた。撮影協力への感謝を込めたもので、公開中の映画では異例となる刑務所内での上映会も開かれた。

 高倉が「昨年この富山で大事な場面をたくさん撮らせていただきました。ありがとうございました」とあいさつすると、薄緑色の服を着た受刑者約350人から拍手が起きた。「自分はたぶん日本の俳優では、皆さんのようなユニホームを一番多く着た俳優だと思っています」には、私語を厳しく禁じられ、静かに聞き入っていた受刑者も思わず笑いだした。高倉は刑務所の指導技官役だが、過去には「網走番外地」シリーズなどで受刑者も演じている。

 高倉が富山から長崎までを車で旅するロードムービー。富山刑務所では昨年9月上旬に計5日間の撮影を行った。旅先で多くの人と出会い、人と人との絆の大切さが描かれる。受刑者に「あなた方にとって大切な人のもとへ、一日も早く帰ってあげることを祈っています」と語り掛け目を潤ませる場面も。名優の温かい言葉に、涙を流す受刑者もいた。

 市内の映画館で行われた舞台あいさつには妻役の田中裕子(57)、降旗監督とともに登壇した。

[ スポニチ 2012年8月27日 06:00 ]

健さん、受刑者泣かせ自分も泣いた 富山刑務所訪れ激励…映画「あなたへ」撮影現場
2012/8/27-06:03 スポーツ報知

 俳優の高倉健(81)が26日、6年ぶりの主演映画「あなたへ」(降旗康男監督)の撮影を行った富山市の富山刑務所を訪問した。約350人の受刑者が集まった講堂の壇上に上がった健さんは、タイトルにちなみ「早く“あなた”にとって大切な人のところへ帰ってあげてください」と語りかけた。感動のあまり、涙を流す受刑者たちの姿に、健さん自身も目を潤ませていた。

 「舎房衣」という統一されたユニホームを身につけ、整然と座っていた受刑者たちが、健さんの登場に沸き立った。1年に1度、あるかないか、という総集行事(受刑者が1か所に集まり行われる行事)に登場した“特別ゲスト”。約350人の受刑者は、皆、子供のように目を輝かせた

 任きょう映画で人気を博した健さん。「網走番外地」や「昭和残侠伝」シリーズなどで何度も服役囚を演じている。壇上から場内をグルリと見回し、「自分はたぶん、日本の俳優では一番多く皆さんのようなユニホームを着た俳優だと思っています」と自己紹介。自らの緊張をもほぐすかのように、軽いジョークで場を和ませたが、その後、信じられない光景が起こった。

 「皆さんは一日も早く、あなたにとって大切な人のところへ帰ってあげてください。一日も早く出所されてください。心から祈っています」

 一言一言、かみしめるように訴える目には光るものがあった。健さんをよく知る関係者も「見たことがない」という公の場での涙。退場の際、そっと手で目元をぬぐう健さんの姿を見る受刑者たちの瞳も、涙でぬれていた。

 今回の訪問は、16日に長崎・平戸市で行われた特別上映会と同じく、健さんの発案で決定した。刑務所での作業の指導技官という役柄。昨年9月、最初の地方ロケとして訪問し、妻役の田中裕子(57)との重要なシーンを撮影した刑務所だ。今回は直接、感謝の意を示したいと考えて訪問が実現した。受刑者たちはこの日、配給する東宝では史上初となる公開中の作品鑑賞を刑務所内で体験した。

 刑務所を後にした健さんは「なぜか、涙が出ましたね。不思議な映画の始まりだと思いました。受刑者のみんなも泣いてたね」。ほんのわずかな時間だったが、充実した時を過ごせたことを喜んだ。

 景山城佳(きよし)所長は「受刑者に直接、激励の言葉をいただき、受刑者も改善更生や社会復帰に向け、決意を新たにしたところです」と書面でコメントした。健さんの言葉は、受刑者にとって、どんな説諭よりも心に響いたに違いない。

 ◆イタリアン満喫 〇…刑務所の訪問後、健さんは富山市内の劇場で田中、降旗監督と計4回の舞台あいさつを行った。健さんは昨秋の撮影時を振り返り、「富山は魚がおいしい土地ですが、自分は魚がダメなんで小さなイタリアンの店を見付けて通い、あとはホテルでステーキを食べてました」とのエピソードを披露した。25日に全国339スクリーンで公開された同作は初日だけで動員10万人を突破。東宝では250万人を見込んでいるという。

 ◆富山刑務所 1872年に旧富山藩から牢獄を引き継ぎ、設置されたのが始まり。1975年に現在地に移転された。再犯者の短期処遇が目的の刑務所。おおむね26歳以上の成人男子が収容され、収容定員は505人。26日現在の収容人数は466人。作品にも登場する御輿(みこし)の製作は刑務作業の一環として78年から行われており、これまでに約5000基が作られている。

“人情俳優”高倉健、感極まり泣いた!富山刑務所で上映会
ZakZak 2012.08.27

 健さんが泣いた! 俳優の高倉健(81)が26日、主演映画「あなたへ」(降旗康男監督)のロケ地となった富山市の富山刑務所を表敬訪問した。富山刑務所の指導技官役を演じた縁で、前日25日の公開に合わせて異例の刑務所内上映会が実現。男性受刑者約350人を前にあいさつに立ち、「一日も早く、あなたにとって大切な人のところへ帰ってあげてください」と涙を見せた。

 指導技官・倉島英二が亡き妻の故郷の長崎県平戸市に向け、富山から車で旅に出る物語。昨年9月中旬に5日間、実際に同刑務所内でロケが行われた。今回は高倉の「感謝の気持ちを伝えたい」との希望で、ロケ以外では初の刑務所訪問が実現。公開中の映画が刑務所内で上映されるのはほとんど例がないという。

 講堂に集まった約350人を前に「(昨夜は)寝られなかった」と明かした。1965年の「網走番外地」など多くの映画で“塀の中”の人を演じてきただけに、受刑者の心境に思いを寄せるように、「自分は、日本の俳優では一番多く、皆さんのようなユニホームを着た俳優だと思ってます」と話すと、受刑者から小さな笑いが漏れる一幕も。

 その後、市内の映画館で行った舞台あいさつで刑務所訪問に触れ、「なぜだか、涙が出てしまいました」。公の場で感情を表に出すことが少ない健さんの“不器用な涙”に、会場は感激ムードに包まれていた。

健さん、涙と笑いで受刑者を激励
デイリーニュース 2012年8月27日

 俳優・高倉健(81)が26日、6年ぶりの主演映画「あなたへ」の撮影現場となった富山市の富山刑務所を表敬訪問した。

同刑務所に勤める刑務官を演じた高倉は、約350人の受刑者を前に撮影に協力してくれたことを感謝。「1日も早く大切な人のところに帰ってあげて下さい」と声を震わせながら激励し、受刑者の涙を誘っていた。

 訪問はロケで協力してくれた刑務所や富山の人々に感謝を伝えたいという高倉の思いから実現した。同所は、高倉が演じた刑務官・倉島英二が亡くなった妻・洋子からの手紙を受け取り、長崎・平戸まで旅することを決意する場所。同時に、全国9050キロを旅した最初の地方ロケの場所でもあった。

 二重の意味でのスタート地点に戻ってきた高倉は、受刑者を前に作品のテーマでもある「人を想うことの大切さ」を説くと、「1日も早く、あなたにとって大切な人のところに帰ってあげて下さい。心から祈ってます。どうぞお元気で出所して下さい」と声を詰まらせながら、語りかけた。

 高倉をよく知る関係者によると、人前で涙を見せたことはないといい、高倉本人も「なぜだか涙が出た」と振り返った。だが、せつせつと語る高倉に、心を打たれた受刑者から大きな拍手が湧き起こった。

 「網走番外地」(1965年)や「昭和残侠伝」(65年)など任侠映画で絶大な人気を誇った高倉だが、実は刑務所の内部で撮影したのは今作が初めて。以前に刑務所のすぐ近くでゲリラ撮影をしたときには職員に水をかけられたこともあったという。「自分は、日本で一番多く皆さんのようなユニホーム(舎房衣)を着た俳優だと思います」とあいさつし、笑いを誘うなど、異例の“舞台あいさつ”に感慨もひとしおだった。

健さん涙…受刑者350人の前でスピーチ

 健さんが涙した。高倉健(81)が26日、公開中の主演映画「あなたへ」(降旗康男監督)の撮影地になった富山刑務所を訪問した。受刑者350人が集まった講堂に姿を見せた高倉は「昨日、眠れなくて作った」という原稿を手にスピーチした。映画は、亡き妻の散骨をするために妻の故郷まで旅する男の姿を描いた。「人を思うことの大切さ、そして思うということは切なさにもつながると思います」。その言葉を聞いて涙する受刑者の姿を見て、時折言葉を詰まらせた。絞り出すように声を震わせながら続けた。「みなさんが1日も早く、あなたにとって大切な人のところへ帰ってあげてください。心から祈ります。どうぞ、お元気で1日も早く出所されてください」。3分ほどのあいさつを終えて、受刑者たちの拍手を浴びながら降壇しようとした高倉は感極まったのか、左手で2度、3度と目に光るものをぬぐった。

 富山刑務所では昨年9月10日から計5日間、撮影した。出演した205本の映画の中には刑務所を舞台にした大ヒットシリーズ「網走番外地」なども含まれており、スピーチでは「自分は多分、日本の俳優では一番多く、皆さんのようなユニホームを着た役をやった俳優だと思っております」と冗談も交え、受刑者の笑いを誘った。この日の訪問は高倉の強い希望で実現した。受刑者らは「あなたへ」も観賞した。

 高倉は、降旗監督や同映画で共演した田中裕子(57)と合流し、映画を上映している富山市内の劇場で舞台あいさつも行った。「刑務所にあいさつに行きました。なぜだか涙が出ました」。その胸中には、どのような思いがよぎっていたのだろうか。【村上幸将】

 [日刊スポーツ 2012年8月27日6時46分 紙面から]

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記事を読んでいたら、こちらまで泣けてきました。健さん、お疲れ様でした。猛暑の折り、お身体に気をつけてください。

早く劇場に見に行かねば。


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