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設楽悠太選手が切り開いた新しさ、旧来のマラソン指導をあざ笑う

2018年02月26日 08時43分53秒 | 時事放談: 国内編

すごい。こんなに一気に男子マラソンのレベルがアップするとは、驚きです。

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設楽悠太が2時間6分11秒の日本記録 東京マラソン
朝日新聞 2018年2月25日18時26分

 東京マラソンは25日に行われ、設楽悠太(ホンダ)が2時間6分11秒の日本記録で2位に入った。従来の記録は2002年に高岡寿成(カネボウ)がシカゴ・マラソンで出した2時間6分16秒優勝はディクソン・チュンバ(ケニア)で2時間5分30秒。(記録は速報値)

▽男子8位までの記録

 ①ディクソン・チュンバ(ケニア)2時間5分30秒②設楽悠太(ホンダ)2時間6分11秒=日本新③アモス・キプルト(ケニア)2時間6分33秒④ギデオン・キプケテル(ケニア)2時間6分47秒⑤井上大仁(MHPS)2時間6分54秒⑥フェイサ・リレサ(エチオピア)2時間7分30秒⑦木滑良(MHPS)2時間8分8秒⑧宮脇千博(トヨタ自動車)2時間8分45秒

▽9位以下(すべて2時間台)

山本憲二(マツダ)8分48秒佐藤悠基(日清食品グループ)8分58秒⑪モハメド・レダ・エルアラビ(モロッコ)9分18秒⑫荻野皓平(富士通)9分36秒⑬一色恭志(GMO)9分43秒⑭村沢明伸(日清食品グループ)9分47秒⑮サイモン・カリウキ(日本薬科大)10分0秒⑯田中飛鳥(福岡陸協)10分13秒⑰山岸宏貴(GMO)10分14秒⑱神野大地(コニカミノルタ)10分18秒⑲鈴木健吾(神奈川大)10分21秒⑳ツェガエ・メコネン(エチオピア)10分26秒(※10位までの日本勢6人がMGCの出場権を獲得)

▽女子の記録=3位までと日本選手最高

①ベルハネ・ディババ(エチオピア)2時間19分51秒

②ルティ・アガ(同)2時間21分19秒

③エイミー・クラッグ(米)2時間21分42秒

⑥吉冨博子(メモリード)2時間30分16秒

車いす男子、山本「会心のレース」

 25日に行われた東京マラソン2018の車いす男子は最終盤まで、51歳の山本浩之と23歳の鈴木朋樹の一騎打ちとなった。残り750メートルで鈴木が前に出たが、食らいついた山本が残り250メートルで抜き返してフィニッシュ。「息子のような年齢の鈴木選手にラストスパートで勝てて、会心のレースだった」。4度目の優勝に満面の笑みだった。

▽車いすの部

      =1位記録と日本選手最高

▽男子

①山本浩之(福岡)1時間26分23秒

▽女子

①マニュエラ・シャー(スイス)1時間43分25秒

③喜納翼(タイヤランド沖縄)1時間46分17秒


設楽流の先に日本新 「走り込みとかは昔の話」
朝日新聞 2018年2月26日05時28分

 2日前の設楽のつぶやきは何だったのか。「2時間6分台はまだ厳しいと思います」。あくまで目指したのは勝利。最低でも日本選手トップ。左手、右手を高々とあげて走り抜けたら日本記録の輝きがあった。

 初マラソンだった昨年の大会は「当たって砕けろ」。日本記録を上回るペースで突っ込み、後半失速した。この日は31キロで井上ら先頭集団に遅れたが、「去年とは余裕が違った。冷静に走ることができた」。

 じりじり追い上げ、38キロ過ぎに井上を、そして2人のケニア勢も抜き去った。2位という順位も16年ぶりの日本記録も、いったん遅れてからの走りが鍵だった。本人いわく「両親や沿道の声援が力になりました」。給水ボトルにつけていた両親からの言葉を右腕に巻き付けた。「ラスト ファイト

 年が明けて全日本実業団駅伝、都道府県駅伝、今月も丸亀国際ハーフ、唐津10マイルと日本選手に負けなし。周囲はレース過多を心配するが、これが設楽流。「土日の試合に多く出たことが他の選手との差。勝つことに慣れた」。練習は最長30キロまで。「僕は40キロ走をやる必要はない。走り込みとかは昔の話。もうそんな時代ではない」。いわゆる“瀬古流”とは一線を画す

 そんな言動もあってか、6代前の日本記録保持者、日本陸連の瀬古利彦強化戦略プロジェクトリーダーは「設楽君は、僕らとちょっと違う人。逆に言えば、僕にないものを持っている」と未知の力に期待する。

 「今日は特に課題も反省点もない。タイムは言えないが、皆さんが思っている以上の記録は狙える」。26歳。設楽にとってはひとつの壁を乗り越えたにすぎない。(堀川貴弘)

優勝のチュンバ、30キロ以降にペースアップ

 2014年覇者のチュンバ(ケニア)が2度目の優勝。設楽の猛追をよそに、41秒差をつけ、悠々テープを切った。勝負を30キロ以降とにらみ、そこからペースアップ。35キロからの5キロを14分44秒に上げて抜け出した。過去4年間の9大会全てで3位以内の実力者は、「満足している。来年また戻ってきて4分台で走りたい」。

井上「ただただ悔しい」

 顔をしかめ、歯を食いしばる。37キロすぎ、日本選手トップの4位を走る井上が苦しくなった。38キロで設楽が来る。昨年は37キロすぎで井上が設楽を抜いた。「逆のシチュエーションだな」。そう思ったら、体が固まった。つけなかった。

 5位でゴールして、井上は言った。「ただただ悔しいですね。出すと言ってた日本新記録を目の前で出されて。勝ったと思ったのに、追い抜かれて。これ以上悔しいことはないです」

 26位だった昨夏の世界選手権のあと、時計をつけて走るのをやめた。タイムに惑わされず、勝負に集中するためだ。この日も果敢に先頭で勝負し、2時間6分台の世界に入った。「やられたらやり返す」。井上が設楽への倍返しを誓った。(篠原大輔)

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設楽選手の日本新記録もすごいですが、井上選手も6分台で走り、9分を切った日本人選手が計5人も出たのですから、これまでの低迷は何だったのだろうとおもってしまいます。

設楽選手の活躍の背景には、旧来の練習方法を改めたことと、ナイキの新しい厚底シューズを履いたことがあるようです。もはや瀬古利彦氏やアシックスの出番はないのかもしれません。

古いやり方や物にこだわらず、新しい発想と物を使って、若い人たちにはどんどん活躍してもらいたいと願います。


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