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献体、希望者急増

2010年03月09日 08時00分32秒 | 時事放談: 国内編
非常に興味深いデータです。記録しておきましょう。

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医学教育への「献体」20年で倍増 登録制限の大学も(朝日新聞) - goo ニュース

2010年3月9日(火)03:03

 自分の遺体を医学教育の解剖実習に提供する「献体」の登録者が全国の大学で増えている。この20年で倍増した。希望者が多く、登録を制限したり、一時停止したりする大学も出てきた。映画や小説で取り上げられ、認知度が高まったほか、自分や家族の体にメスが入ることに抵抗感が薄れるなど、死生観や家族関係の変化が背景にあるようだ。

 献体の希望者は、無報酬、無条件で大学や献体篤志家団体に登録する。亡くなると遺族が連絡し、毎年、3500人前後が解剖されている。篤志解剖全国連合会によると、登録者数は累計で、1988年度は計約10万人だったが、2008年度は計約23万3千人に。高齢者が大半だ。88年度に解剖された3653人のうち、献体の割合は56%だったが、08年度は3407人のうち95%にまで増えた。献体以外は、行き倒れなどの死者だ。

 登録を制限する大学も出てきた。広島大は10年ほど前から登録を抽選にした。「倍率」は約2倍だ。東京大は5年ほど前から登録者を制限。近畿大は2年ごとに50人前後を登録する。現在は約200人が登録待ちという。

 増加の理由について、篤志解剖全国連合会長の坂井建雄・順天堂大教授(解剖学)は「口コミで増えている。社会的に認知されるようになったほか、家族関係がクールになったのも一因では」という。家族の遺体にメスが入ることに抵抗感を持つ人が多かったが、近年は本人の意思を尊重する傾向が目立つという。

 大阪市立大の献体篤志家団体「みおつくし会」の坂道夫理事長(84)は93年、母親の死亡をきっかけに登録した。「家族に『変わったことするなあ』と言われたが、説得した。母がいれば、献体を嫌がったかもしれない」と話す。

 一方で高齢者から「身寄りがないので献体したい。遺骨を大学の納骨堂に入れてほしい」との要望も一部あるという。一人暮らしだったり、墓の世話で家族に迷惑をかけたくなかったりという事情が見え隠れする。こうした場合、献体の趣旨に反すると、登録を断ることもある。

 小説や映画の影響もあるようだ。歌手さだまさしさんが04年に発表した小説「眉山」では、献体登録する母親が登場する。徳島で一人暮らしの母が末期がんになり、東京に住む娘に内緒で献体登録するというエピソードがある。07年には映画にもなった。

 ロケ地になった徳島大では01年には登録者が少なく、解剖実習も危ぶまれていた。しかし、現在は1千人が登録、年間の登録者数を40人に制限しているほどだ。

 徳島大の福井義浩教授(解剖学)は「映画の公開以降、献体への問い合わせが増え、登録者は何割か確実に増えた」と話している。

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 ■献体 大学の医学部や歯学部で行われる人体解剖の実習用教材などとして、自分の遺体を無条件、無報酬で提供すること。解剖は人体の仕組み、構造を調べるもので、死因などを調べる病理解剖とは違う。登録には配偶者、親や子ら肉親の同意が必要。遺体は大学が火葬し、遺骨は遺族に返還される。ただし、防腐処理のほか、一般的に解剖の実習期間は数カ月に及ぶため、遺骨の返還には2~3年かかる。遺族がいない場合、大学などの納骨堂に収蔵される。

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 香西豊子・東京大特任研究員(医療社会学)の話 大学や登録団体は献体の仕組みを作り、周知を図ってきた。また、自分が死んだ後のことを考える人も増えた。その二つがかみ合い、献体が一つの選択肢になり希望者が増えたのではないか。墓や葬式にお金をかけたくない、家族に迷惑をかけたくないなどの事情もあるかもしれない。

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 歌手で作家のさだまさしさんの話 献体をしようと思う、そんな友人の一言から興味を持った。人生を終える時に、医師を育てる、という大切な役にたてるなら、それもありだな、と。また、そんな思いを医師はちゃんと受け止めて欲しい、とこのテーマを小説にした。支え合うことを書きたかった。

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これだけ多くのひとが登録していて、年間3500人のひとが献体する。自分の命で次の世代を救おうという、ある意味いのちのリレーを感じます。これまで考えたことがなかったことですが、検討してみます。死は、いつの日か訪れるものなのですから。

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