残念。囲碁界の渋野日向子選手になれませんでした。
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囲碁の第28期竜星戦決勝が23日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、女性初の全棋士参加棋戦優勝を目指した上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(17)が一力遼八段(22)に敗れ、快挙はならなかった。
中盤、一時やや優勢になり、控室で検討する棋士たちや報道陣も色めき立ったが、勝負所で悪手を打って一気に敗勢に。大偉業が夢と消えた。局後は「取れないはずの石が取れて逆に動揺してしまいました。ここまで来られたことがだいぶ奇跡。なんか…間違えちゃいました」と笑顔で振り返った。一力八段は「投了寸前までいっていました」と述べた。
上野女流棋聖は東京都出身。16年に入段(プロ入り)し、18年、初タイトルの女流棋聖を獲得。今年初防衛した。女流棋士の全棋士参加棋戦記録は昨年の第27期竜星戦での藤沢里菜女流本因坊(21)ら3人のベスト8が最高だったが、上野女流棋聖は今期、村川大介十段(28)、許家元八段(21)らタイトル保持者、タイトル経験者を破って決勝まで進出した。
一力八段は一般棋戦優勝7度、世界棋戦優勝1度の実力者。7大タイトル戦にも5度の挑戦経験があり、本棋戦のような持ち時間の短い「早碁」に滅法強いことでも知られる。昨期の竜星戦優勝者として貫禄を示した。
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上野女流棋聖には、勝ってほしいものでした。逃したチャンスは大きいですから。
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