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電子書籍が速読を助けてくれる時代がやってきた

2016年02月16日 04時19分31秒 | 時事放談: 国内編

面白い!実用化されれば、読書がより楽しくなりそうです。

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電子書籍時代の速読術 機械がアシスト、1.3倍にも
朝日新聞 2016年2月16日00時59分

 スマホやタブレットで電子書籍を読むスピードを上げる研究が進んでいる。紙の書籍の速読術は目の動きを訓練するのが基本だが、電子書籍では機械がアシストする。人が言葉を認識する仕組みと、電子書籍ならではの柔軟な文字配列などを組み合わせることで、1・3倍の速さで読むことができるようになるという。

 印刷大手「大日本印刷」(東京都)が、公立はこだて未来大学(北海道)と共同で2012年半ばから、大学生を被験者に研究してきた。

 同社によると、人が文章を読む時は一般的に、文字を一つずつ確認しているわけではない。例えば〈こんちには みさなん おんげき ですか?〉という文章。1文字ずつ見ていくと意味不明な言葉の羅列だが、〈こんにちは、皆さんお元気ですか?〉と認識する人が多い。目に見える文字のかたまりを、脳が勝手に意味を持ったかたまりとして変換してしまうからだ。

 読書の速い・遅いは何に左右されるのだろうか。同社で研究開発に当たる小林潤平さんは「意味のかたまり(=文節)の単位を素早く見つけ、すいすいと目を動かす能力が高い人が速い。逆に、1文字ごと、単語ごとに文字を追っていると遅くなる」という。

 ただ、各行の終わりは、文節とは関係なく改行されるので、読むのが速い人でも各行の終わりに近づくと、次の行にまたがった文節のかたまりを把握しようとするので読書スピードが落ちる。また、縦書きよりも横書きの方が目の動きがスムーズになり速く読めることも、予備実験を通じて分かってきた。

 そこで同社は、縦書きの文庫本サイズの文章を横書きに変換し、各行末を文節の区切れで改行する言語処理システムを開発。処理後の文章を被験者に読ませたところ、もとの縦書きの文章を読むのに比べ、1分あたりに読める文字数は、平均708文字から942文字へ33%アップした。

 また、スマートフォンに多い1行20文字以下の文章の場合、意味のかたまりを認識しやすいように文節単位で文字を微振動させる独自の技術を使って治験したところ、読書スピードは最大で約3割上がったという。

 他方、画面の大きなタブレットでは、1文節ごとに改行して行頭を階段状に右側にずらした文章を読ませた。画面を縦にスクロールすることで視線は自然と横に流れ、縦書きの文章に比べ、読書スピードは25%上がったという。

 電子書籍の速読支援システムは、アマゾンの電子書籍端末「キンドル」が、英語で書かれた本の一部で実施している。英単語が、設定した速度で画面に次々と現れる仕組みだが、日本語版にはその仕組みはない。

 大日本印刷は、丸善やジュンク堂書店、文教堂とともに展開するネット書店「honto」で扱う電子書籍を閲覧するアプリの画面に、速読をアシストする機能を搭載し、読者の好みに応じてワンタッチで縦書きを横書きにしたり文字を揺らしたりできるようにすることを計画している。小林さんは「実用化の一歩手前。今年中には機能を搭載して、読書をさらに快適にしていきたい」と話す。(塩原賢)

■速読のポイントは「かたまり」読み

 これまでの速読術は、主に目の動きを鍛えることでスピードを上げようとしてきた。日本速読協会(横浜市)によると、コツをおさえて1日訓練すれば、1分当たり通常400~600字とされる読書スピードが3倍になるという。

 ポイントは、1文字ずつ読むのではなくかたまりとして捉えること。この点は電子書籍の速読アシストと似ている。しかし、こちらの技では、意味のかたまりとは関係なく1行を機械的に上、中、下に分け、それぞれを視覚で記憶する。意味の切れ目を探す作業が読書スピードを落とすからだ。

 慣れてきたら、一度に記憶する視野を広くし、平仮名よりも漢字やカタカナに意識を集中する。スピードとともに記憶にもとどまりやすくなるという。

 同協会は速読検定やセミナーを実施しているが、参加者は30~50代の社会人が圧倒的に多いという。代表の井田彰さんは「速読は細かい言葉遣いを味わいたい場合には向かないが、何を言おうとしているのかをパッと理解したい人には圧倒的に便利。機械によるアシストは、次に進むべき視線の先をはっきりさせてくれる点で有効だ」と話す。(塩原賢)

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こういう技術革新は、大歓迎。一日も早い実用化を望みます。

ただし、貧乏英語塾長はKindleユーザーなので、Kindleが採用してくれるといちばんありがたいのですが……。


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