リオを五輪開催地に選んだIOCの判断が甘すぎたということでしょう。
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パラリンピック、資金難で暗雲=チケット低調、目標の12%―リオ〔五輪〕
【リオデジャネイロ時事】来月7日に始まるリオデジャネイロ・パラリンピックに暗雲が漂っている。開幕が3週間後に迫る中、チケットの売り上げは低調。ブラジル政府やリオ市からの資金拠出も遅れ、厳しい財政難に見舞われている。国際パラリンピック委員会(IPC)は「多くの国の選手が大会に参加できなくなる恐れがある」と焦りを募らせている。
地元紙グロボは、パラリンピックのチケット販売枚数は、目標のわずか12%にとどまると報道。台所事情が苦しい組織委員会のマリオ・アンドラーダ広報部長は「スポンサー探しを急いでいる」と明らかにしたが、交渉ははかばかしくない。
財政難の影響で、組織委から参加各国に拠出される資金は、期限から2週間以上遅れても送られていない。資金の一部はブラジルまでの選手の渡航費用に充てられるため、IPCは「早期の支払いがなければ大会に重大な影響を及ぼす」と警鐘を鳴らす。
ブラジル政府やリオ市は、組織委に総額2億7000万レアル(約81億円)の支援を約束し、大会の成功に全力を尽くす方針だ。ただし連邦裁判所は、会計の情報開示が不十分で「透明性が確認できない」として支払いの差し止め命令を出している。組織委は大会成功のため命令取り消しに躍起となっているが、解決の行方は見通せない。
【リオ・パラリンピック】チケット売れず、会場変更まで 資金繰りのめど立たず「史上初めて」の危機
(産経新聞)
【リオデジャネイロ=佐々木正明】9月7日からブラジルのリオデジャネイロで始まるパラリンピックのチケットの売り上げが目標の12%にとどまり、大会組織委員会が深刻な資金難に陥っていることが分かった。組織委はスポンサー探しに奔走しているが、資金繰りのめどは立っておらず、運営コストを削減するため、一部競技の会場を急遽(きゅうきょ)変更するなどの対応に追われている。参加各国への支援金の拠出も遅れ、複数の国が参加できない恐れもでてきた。
国際パラリンピック委員会(IPC)のフィリップ・クレーブン会長は「56年のパラリンピックの歴史上、このような事態に直面するのは初めてだ」と話し、危機感をあらわにした。
リオデジャネイロ市は、運営費を補填(ほてん)するため1.5億レアル(約47億円)を拠出すると表明。ブラジル政府も財政支援する方向で調整が進んでいるが、大会の予算不足は穴埋めできない状況だという。
大会組織委員会は各国選手団に対し、リオまでの渡航費用などとして助成金を支払う義務があるが、現在まで支払いは滞っており、約10カ国が参加できない可能性があるという。
IPCは選手の移動や会場運営のコストを削減するため、市北部の会場で行う予定だった車いすフェンシングを、五輪公園内に会場を移すことを決定。さらに、複数のメディア施設の閉鎖やスタッフの数も削減することを検討している。
このままチケットが売れず、新たなスポンサーが見つからなければ、運営コストをさらに削らなくてはならず、混乱が広がる可能性がある。
パラリンピックは7日から18日まで、リオ五輪が行われた会場などで22競技が実施される。
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BRICsともてはやされたのも、いまは昔。他のロシア、インド、中国に大きく水をあけられてしまったブラジルには、パラリンピックを開催する力がなかったということでしょう。しかも、この五輪を機に、ブラジル経済が上向く兆しもなく、ブラジルの問題点ばかりが目につきます。
こういう状況を観ると、厳しい選考をするといわれるIOCの判断も、どこまで正確かと疑ってしまいます。
東京五輪ではこのような失態はないとは思いますが、莫大な血税を使っての開催は、やはり問題。節約するところはしっかり節約して、だれからも文句の出ない東京五輪を実現してもらいたいものです。
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