韓国が、北朝鮮領内の白頭山の領有権を主張しているとは思いもしませんでした。
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白頭山めぐり韓中で“争奪戦” (産経新聞)
【ソウル=黒田勝弘】中朝国境地帯にある白頭山(中国名・長白山)をめぐって韓国と中国の間で“争奪戦”が始まっている。中国が最近、白頭山での2018年冬季オリンピック誘致計画を発表するなど、白頭山一帯の開発と国際的知名度アップに力を入れているためで、これに対し韓国側では「“韓民族の聖地”である白頭山から韓国(朝鮮)イメージを排除し、ひいては白頭山を中国の山にしてしまおうとする陰謀」として強く反発している。
一方、韓国マスコミはこのところ、中国の歴史学界が古代・中国の領土が現在のソウル近くの漢江流域にまで広がっていたと主張するなど“歴史歪曲(わいきょく)”と“歴史強奪”が進んでいると大々的な批判を展開。古代・高句麗史の帰属をめぐる先の“韓中歴史紛争”も再燃する気配だ。
海抜2750メートルの白頭山は朝鮮半島の最高峰で中朝の国境になっている。すそ野は双方に分かれ頂上にある火口湖の名勝・天池の中間が国境線になっている。朝鮮民族誕生の地として韓国(朝鮮)人の間では聖地とか霊峰として古来あがめられてきた。山の北側の中国領内には朝鮮族自治州や自治県があって朝鮮族が多数住んでいる。
このため観光をはじめ白頭山への関心は朝鮮族が中心だった。近年は吉林省延辺朝鮮族自治州の首都・延吉市にソウルから航空路も開設され、韓国人観光客でにぎわっていた。地元では観光案内をはじめハングルが幅を利かし、韓国通貨のウォンが通用するなど“韓国化”が目立っていた。
ところが最近、中国政府は白頭山への関心を強め、麓で「白頭山空港」や「白頭山循環道路」などの建設を始めたほか、吉林省の省都・長春からの高速道路建設も着工。白頭山観光の拠点を朝鮮族中心の延辺から漢族の長春にもっていこうとしている。
さらに中国当局は白頭山をユネスコ世界遺産として登録する計画を発表し、来年1月に長春市で開催される冬季アジア大会の聖火もこの6日、白頭山頂上の天池で採火した。2018年冬季五輪誘致に向けては、国際スキー場やホテルなど大々的な関連施設の建設を計画しているという。
中国の立場は自国領の白頭山での開発計画は東北地方(旧満州)発展のためで何ら問題ないというものだ。しかし韓国では白頭山や天池の国境線自体が歴史的に確定されたものではないとし、北朝鮮の“譲歩”などで中国側に有利になっている現状への不満がある。
そのため中国の“白頭山プロジェクト”は領土問題がらみで、将来予想される韓国側の領有権主張を封じ込める意図があるというのが韓国側の見方だ。したがって国境地帯から旧満州地域を支配した古代・高句麗を韓民族の歴史とは認めず、中国の一地方政権と位置付けようとする中国の“歴史プロジェクト”と背景は同じというわけだ。
(09/09 02:27)
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われわれが、米軍のコードネームに従ってよんでいる「テポドン」ミサイル。あれは本当は「白頭山」というのだそうです。日本であるならば、「富士」とつける感覚でしょう。
それくらい重要視する山が中国のものであると言われるのは心外であると北朝鮮がいうのなら、ゴウ先生、理解はできます。白頭山は北朝鮮の領土内の山ですし、金正日が生まれたということになっている伝説の山でもありますから。
しかし、その領土権を韓国が主張するという発想が分かりません。北朝鮮の真意を代弁しているということでしょうか。
この問題を北朝鮮ではどのように捉えられているのか、知りたいものです。
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白頭山めぐり韓中で“争奪戦” (産経新聞)
【ソウル=黒田勝弘】中朝国境地帯にある白頭山(中国名・長白山)をめぐって韓国と中国の間で“争奪戦”が始まっている。中国が最近、白頭山での2018年冬季オリンピック誘致計画を発表するなど、白頭山一帯の開発と国際的知名度アップに力を入れているためで、これに対し韓国側では「“韓民族の聖地”である白頭山から韓国(朝鮮)イメージを排除し、ひいては白頭山を中国の山にしてしまおうとする陰謀」として強く反発している。
一方、韓国マスコミはこのところ、中国の歴史学界が古代・中国の領土が現在のソウル近くの漢江流域にまで広がっていたと主張するなど“歴史歪曲(わいきょく)”と“歴史強奪”が進んでいると大々的な批判を展開。古代・高句麗史の帰属をめぐる先の“韓中歴史紛争”も再燃する気配だ。
海抜2750メートルの白頭山は朝鮮半島の最高峰で中朝の国境になっている。すそ野は双方に分かれ頂上にある火口湖の名勝・天池の中間が国境線になっている。朝鮮民族誕生の地として韓国(朝鮮)人の間では聖地とか霊峰として古来あがめられてきた。山の北側の中国領内には朝鮮族自治州や自治県があって朝鮮族が多数住んでいる。
このため観光をはじめ白頭山への関心は朝鮮族が中心だった。近年は吉林省延辺朝鮮族自治州の首都・延吉市にソウルから航空路も開設され、韓国人観光客でにぎわっていた。地元では観光案内をはじめハングルが幅を利かし、韓国通貨のウォンが通用するなど“韓国化”が目立っていた。
ところが最近、中国政府は白頭山への関心を強め、麓で「白頭山空港」や「白頭山循環道路」などの建設を始めたほか、吉林省の省都・長春からの高速道路建設も着工。白頭山観光の拠点を朝鮮族中心の延辺から漢族の長春にもっていこうとしている。
さらに中国当局は白頭山をユネスコ世界遺産として登録する計画を発表し、来年1月に長春市で開催される冬季アジア大会の聖火もこの6日、白頭山頂上の天池で採火した。2018年冬季五輪誘致に向けては、国際スキー場やホテルなど大々的な関連施設の建設を計画しているという。
中国の立場は自国領の白頭山での開発計画は東北地方(旧満州)発展のためで何ら問題ないというものだ。しかし韓国では白頭山や天池の国境線自体が歴史的に確定されたものではないとし、北朝鮮の“譲歩”などで中国側に有利になっている現状への不満がある。
そのため中国の“白頭山プロジェクト”は領土問題がらみで、将来予想される韓国側の領有権主張を封じ込める意図があるというのが韓国側の見方だ。したがって国境地帯から旧満州地域を支配した古代・高句麗を韓民族の歴史とは認めず、中国の一地方政権と位置付けようとする中国の“歴史プロジェクト”と背景は同じというわけだ。
(09/09 02:27)
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われわれが、米軍のコードネームに従ってよんでいる「テポドン」ミサイル。あれは本当は「白頭山」というのだそうです。日本であるならば、「富士」とつける感覚でしょう。
それくらい重要視する山が中国のものであると言われるのは心外であると北朝鮮がいうのなら、ゴウ先生、理解はできます。白頭山は北朝鮮の領土内の山ですし、金正日が生まれたということになっている伝説の山でもありますから。
しかし、その領土権を韓国が主張するという発想が分かりません。北朝鮮の真意を代弁しているということでしょうか。
この問題を北朝鮮ではどのように捉えられているのか、知りたいものです。
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