夢と希望と笑いと涙の英語塾

INDECという名の東京高田馬場にある英語塾で繰り広げられる笑いと涙の物語
新入会員募集中!

『ハウルの動く城』、アメリカで苦戦は当然

2005年07月05日 19時59分04秒 | 映画レビュー
ゴウ先生、宮崎駿アニメの大ファンであります。発売されているDVDのほとんどを所有しているほどです。

ですから、昨年満を持して公開された『ハウルの動く城』には家族5人全員で出かけました。2004年11月22日(月)のことです。

ありがたいことに、その時は、この貧乏塾長を見かねてINDECのとある会員が招待券を5枚用意してくれたのです。全部自腹だと6000円近くにもなるわけですから、助かりました。(こんな嬉しい会員がいてくれるんです。感謝!)

タダ券をもらって行かせてもらったのでこれまであまりこの映画のことは書きませんでしたが、ゴウ先生、正直失望しました。

新宿スカラ座という大きな小屋がパンパンに膨れ上がるほど混雑し、異常な熱気に包まれておりましたが、ゴウ先生(だけじゃないと思うのですが)は、上映中非常に冷めていました。

そしてあろうことか、途中でしばらく居眠りしてしまったほどなのです!宮崎ファンの皆様、申し訳ない!

でも退屈でした・・・。

ゴウ先生の宮崎アニメの一番二番は不動でありまして、『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』です。3番目はその時その時で変わります。ある時は『となりのトトロ』、ある時は『紅の豚』、ある時は『千と千尋の神隠し』となるのです。

しかし『ハウル』は・・・。ゴウ先生、その時Cという評価をしてしまいました。つまり、推薦映画にできないということであります。INDECの定期上映会にかけられないということであります。

ところが、日本では一部の批評を除くと、好意的な評価が多かったのです。ゴウ先生、驚きました。しかもヨイショをしなければならない評論家だけではなくて、確か『ぴあ』の読者ランキングでも90点くらいもらっていたと思います。

ゴウ先生には理解できませんでした。あんなに面白くなかったのに・・・。

宮崎駿がどれだけ凄い映像作家であったとしても、現役で活躍している以上は、作品ごとにきっちりとした批評をするのが彼に対する礼儀だと一人憤っていたほどです。

そしたらば、要らぬ先入観を持たないであろうアメリカの評論家に本質的な問題を突かれてしまったようです。

**********

「ハウル」米出足イマイチ「映像は高く評価、でも物語がない」 (産経新聞) - goo ニュース

2005年 7月 4日 (月) 14:57

 【ロサンゼルス=岡田敏一】日本で記録的なヒットとなったアニメ映画「ハウルの動く城」(宮崎駿監督)が米国で公開中だが、興行収入が思ったほど伸びず苦戦している。映画評も厳しい内容のものが目立っている。

 先月十日にニューヨーク、ロサンゼルスなどの三十六館で公開がスタート。現在は六十都市の二百二館に拡大して上映中だが、十-二十六日まで十七日間の興行収入は約二百五十万ドル(約二億七千万円)で、チャートでは十七位。公開直後のデータが重視されるだけに、やや苦しいスタートとなった。

 映画評も、美しい映像や多彩な登場人物については高く評価しているものの、米国で最も影響力のあるシカゴ・サン・タイムズ紙の映画記者、ロジャー・エバート氏が「最近の宮崎作品と比べると期待外れ。おすすめできない」と評したほか、ワシントン・ポスト紙は「エンペラー(皇帝=宮崎監督のこと)は物語を持たない」という見出しで「物語が存在しないし、物語を進めようという意思もない」と苦言を呈するなど厳しい意見も目立っている。

 宮崎監督の前作「千と千尋の神隠し」は、米国では当初、二十六館で公開。長編アニメ部門でアカデミー賞を受賞後に七百十一館で拡大公開され、話題を集めた。

**********

まだ元記事を確認していませんので、個々の映画評についてあれこれ申し上げることは控えますが、ロジャー・エバートがそういうことを言うのは十分理解できる気がします。

ぜひとも、宮崎駿さんには、次の作品でゴウ先生の欲求不満を解消してくれることを願ってやみません。よろしくお願いします!
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ライス: 失恋と外交 | トップ | 『ハウルの動く城』のエバート評 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やはり (M)
2005-07-13 01:45:35
先生の推薦がなかったために、この映画を観に行きませんでした。世間の喧騒とは関係なく、先生の冷静な評価は常に的を射たものであるため先生の感じたとおりになってしまうのですね。
返信する

コメントを投稿

映画レビュー」カテゴリの最新記事