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吉右衛門丈の『熊谷陣屋』を京都で見たい!

2012年03月02日 07時47分31秒 | 時事放談: 国内編

中村吉右衛門ファンとしては、京都まで飛んで行きたい気分です。

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「役の魂ぶつけるつもりで」歌舞伎俳優・中村吉右衛門 秀山祭三月大歌舞伎(産経新聞) - goo ニュース

2012年3月1日(木)15:36

「役の魂ぶつけるつもりで」歌舞伎俳優・中村吉右衛門 秀山祭三月大歌舞伎
(産経新聞)

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 小雪舞い散る京都・八坂神社。

 境内の舞殿で、黒紋付き袴姿の中村吉右衛門が荘厳に翁を舞うと、集まった大勢のファンがじっと息をつめて見つめた。

 あたりをはらう風格がその身に漂う。

 1月末、座頭(ざがしら)をつとめる京都・南座「秀山祭(しゅうざんさい)三月大歌舞伎」の成功祈願を八坂神社で行った。「秀山」とは、吉右衛門の養父で名優の初代中村吉右衛門の俳名。その名を冠した公演は、東京の歌舞伎座で平成18年から始まり、今回初めて関西で開催される。

 「初代は京都が大好きでした。こちらには昔からの芸妓さんや見巧者(みごうしゃ)の方も大勢いらっしゃる。そういう土地で秀山祭ができるのは意義深いことだと思っていますし、初代のことをもっと広く知っていただきたい」。滋味にじむ表情に懐の深さを感じさせる。

 歌舞伎界の第一人者のひとり。「寺子屋」の松王丸、「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」の由良之助…ひとつの世界を構築する輪郭の大きな演技、戯曲の深い解釈でスケールの大きな時代物を中心に幅広く活躍。

 昨年、人間国宝となった。頂点を極めながらも、何年か前、文楽太夫の最高峰、竹本住大夫との対談で、メモを取りながら熱心に話を聞く謙虚な姿勢に驚かされたことがあった。

 「いやあ。あれだけの方のお話はめったに聞けるものではありませんので…」と照れることしきり。

 「十六年はひと昔。夢だ、夢だ」

 源氏の武将、熊谷直実(なおざね)は、一ノ谷の合戦で、主君・源義経の密命により、平敦盛(あつもり)の身代わりに16歳の我が子の首を討つ。今月の「秀山祭-」で上演される「熊谷陣屋」。戦の世に無常を感じた熊谷は出家、花道の引っ込みで絶唱する。

 「子を思う親の気持ちをお客さまの心に深く響かせるにはどうしたらいいか。これだけのお役ですから、役の魂をぶつけるつもりで演じなければならない」

 もうひと役は「俊寛」の俊寛僧都(しゅんかんそうず)。平家転覆の陰謀が発覚し、絶海の孤島に流され、孤独に生きる俊寛。吉右衛門の俊寛には、都に残した妻を恋しがる壮年の男の姿と極限状態のなかでの自己犠牲の精神が表れ、魂を揺さぶられる思いがする。

 「熊谷も俊寛も初代の当たり役。初代は役への打ち込み方がすごくて我々の何百倍もやってたのかなあと思う。私もそこを目指していきたい」と表情を引き締めつつ、「ただ、一途に打ち込んでしまう性格ですから焦げちゃうかもしれませんね」。いたずらっぽく笑った。

 「歌舞伎を知ってほしい。自分の国に誇りを持ってもらいたい。そんな気持ちに突き動かされて」と、数年前から全国各地の小学校に自ら足を運び、子 供たちに見得(みえ)や邦楽器などを体験させながら歌舞伎の楽しさを教えている。ときには交通の不便な山間部の学校にも出向く。

 全身全霊で歌舞伎を追求し、役に、舞台に、打ち込む。この人の体から江戸の風が漂ってくる。(亀岡典子)

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【プロフィル】中村吉右衛門

 なかむら・きちえもん 昭和19年5月22日、東京生まれ。八代目松本幸四郎(初代松本白鸚(はくおう))の次男。祖父・初代中村吉右衛門の養子 となる。23年、中村萬之助を名のり初舞台。41年、帝国劇場「金閣寺」の此下東吉ほかで二代目中村吉右衛門を襲名。松貫四(まつかんし)の名で「日向嶋 景清(ひにむかうしまのかげきよ)」の脚本などを執筆。人間国宝。屋号は播磨屋。

 三代目中村又五郎、四代目中村歌昇の襲名披露も兼ねる「秀山祭三月大歌舞伎」は3日から27日まで、京都・南座で上演。

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今回、昼の部で『熊谷陣屋』、夜の部で『俊寛』を吉右衛門丈は演じるのですが、後者は演舞場で見たことがあるものの、前者は生ではありません。歌舞伎ファンの名折れであります。

でも、京都まで遠征するのは予算的にも無理。ただし、来年の歌舞伎座の杮落としは、この演目がかかるのではないかと思っているので、それを楽しみに待ちます。

とはいえ、今月国立劇場で行われる『一谷嫩軍記』が上演されますから、市川團十郎丈の熊谷直実を見ることはできますから、きちんと比較できるように見てくるつもりです。

あと、演舞場で行われる三月大歌舞伎には、昼も夜も行きます。先月中村勘九郎ブームで一蹴された恨みを、今月は3回芝居見物をすることで、多少晴らさせてもらいます(中村平成座にも行きたいんですけど、高くてね、木戸銭が)。歌舞伎は、本当に楽しいんです。

吉右衛門丈、いつまでもお元気で!


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