JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「落語野郎 大脱線」

2006-01-05 | 映画(DVD)
年が明けて、家族が寝静まってから見たDVDは
「落語野郎 大脱線」

去年スカパーかなんかでやっていたらしく、年末に7年ぶりに会った危険な友人がDVDに撮って送ってくれたのです。
他にも「落語野郎 大馬鹿時代」も送ってくれました(こちらは未だ見てない)
立川談志の出演する落語映画という事で以前から気になっていたのですが漸く全編を見ることができました。クダラネー!

もうサイコーです。
出演は、立川談志、金原亭馬の助、春風亭柳好、春風亭柳朝、桂米丸、桂歌丸、三遊亭歌奴、三笑亭夢楽、月の家円鏡、柳家小せんの落語家陣(名前は当時のもの)に牧野周一、牧伸二、東京ぼん太、てんぷくトリオ、晴野チックタック、Wけんじと超豪華な顔ぶれ。
内容は長屋落語のチャンチャカチャンであります。
廓落語のチャンチャカチャンではあの有名な川島雄三「幕末太陽傳」(これ、私の邦画ベスト5に入ります)がありますが、くだらなさはこちらが抜群。

泣けるのは、いきなりてんぷくトリオが「荒木又ヅレ」「宮本武サクルシイ」「佐々木小次キ」で登場!(ネタ、まんまじゃないか)

牧伸二の芸の良さを再認識できるし、東京ぼん太の名フレーズも沢山聞けます。
円鏡は転宅の泥棒役、これも嬉しい。
歌奴も威勢良く「わがきみの八っつあん」を演じます。
小せんは「へっつい幽霊」です。
あたりまえだけど兎に角、皆さんお若い!
立川談志は「大山詣り」で決め式を破る。この酔態がまったく今と同じ、片目つぶれます。威勢がよくってちゃんとかみさん連中を尼さんにしてくれちゃいます。このメンバーの中にあって談志の存在感、雰囲気というのは凄いなぁ。何故か「狂った果実」の裕次郎を思い出した。若くて新しくて生意気でかっこいいのだ小ゑんちゃん!

女優陣も久保菜穂子、笠置シズ子、都家かつ江、塩沢とき、と豪華顔ぶれですが
なんといっても赤井御門の上に見初められるおかよ役の酒井和歌子が良い!

それにしても出演の落語家陣が落語協会、芸術協会双方から絶妙の顔ぶれですよね。
当時も落語ブームがあったことがはっきり判ります。三平は別格で出るわけに行かなかったのだろうし、金馬、円楽なども、もちろん志ん朝も出ていない。
小さん以上の大御所も1人も出ずに若手花形落語家たちが出演している。
当時の落語ファンはもとより、新規落語ファンも必見ですぞ。

しかし、この映画を邦画ベスト5に入れる訳にはいかんだろう。
何故ってこのあと見る「落語野郎 大馬鹿時代」も合わせて入れると
ベスト5が「幕末太陽傳」「の・ようなもの」「落語野郎 大脱線」「落語野郎 大馬鹿時代」と4つまでもが落語映画になっちゃうから。それじゃ邦画ファンじゃなくて落語ファンだろが(実際そうなんですけど)残り1つが「日本無責任時代」って・・・

さて、「落語野郎 大馬鹿時代」も見なくては・・・いつ見れるかな?





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2 コメント

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落語野郎 (nobu)
2022-03-09 15:17:38
失礼致します。
落語野郎シリースを見たくご連絡差し上げました。
一昨年たまたま、横浜で上映したものを一部拝見して。
全作を見たくご連絡差し上げました。
ご連絡お待ちしております。
Unknown (imapon)
2022-03-12 09:14:28
nobu様、コメントありがとうございます。
なんせ16年前の記事ですからね。まだ、あるかな?と探しましたら出てきました。
「落語野郎 大脱線」「落語野郎 大馬鹿時代」
何かご協力できますか?

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