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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ねじ式」

2010-08-28 | 映画(DVD)
「石井輝男 怒涛の30本勝負!!」

「ねじ式」1998年 ビターズ・エンド 監督:石井輝男

貸本漫画家のツベは、家賃が払えなくなり内縁の妻・国子と別れて放浪生活を始める。人里離れた居酒屋で働き、客に弄ばれるおかっぱ頭の少女チヨジ、自殺未遂で担ぎ込まれた病院の美人看護婦など様々な女たちとの出会いを経て、彼はさらに夢想の旅にはまっていくのだった……。
つげ義春の短編マンガ「別離」「もっきり屋の少女」「やなぎや主人」「ねじ式」の4話オムニバス

この映画は公開当時、BOX東中野で観ている。当時は石井輝男という監督がいかなるカルトな監督であるとかよく判らず、ただ、つげ義春の傑作「ねじ式」が映画化されるというので見に行った。(滅多に映画を観に行く事はなかった時代)
当時は、「なんだマンガをそのままなぞってるだけじゃないか」とガッカリしたように記憶している。
「別離」「もっきり屋の少女」「やなぎや主人」に関してはほとんど記憶から消えていた。
原作マンガを読んでいるのは多分「別離」「もっきり屋の少女」「ねじ式」の3つだと思う。

オープニングの前衛舞踏(アスベスト館)のおぞましさ。石井監督また、こんなことして・・・でもストップモーションもカッコ良いからOK。

この頃、つげ義春ブームがあったようで確かテレビシリーズもありましたね。

そうでありましたそうでありました。藤森夕子の顔面シャワーがありました。
大家の役の丹波哲郎、健在。看護婦とのセクハラやりとりが楽しい。

ダメなマンガ家青年の浅野忠信。カッコ良いはずいなのに似合っていてよろしい。
全編に渡るエロティシズムの按配も好み。
コバヤシチヨジ(つぐみ)やなぎやのおかみさん(藤田むつみ)とかネジ式の女医さん(水木薫)とか。付け足せば清川虹子のおっかさん。達者でな。

マンガのコマまでも映像として再現して見せた石井監督。とてもつげ義春のファンなのだとかで、尊敬の念が垣間見えます。これはある意味無条件降伏とも言えます。
先生のマンガにゃ到底適いませぬ。なまじ脚色などせず、そのまま再現。
そしてそのまま再現しても映像としての魅力に溢れるわけで、つげ義春の才能、イマジネーションに脱帽。

シネマヴェーラ渋谷

さて、公開時、BOX東中野で購入したねじ式。蓄光。
何故か開封されずにショーケースに保管されたまま。
夜、ショーケースの中で不気味に光るねじ式君はお気に入りの一品。
前からHero-Nが開封したがっていたので、久し振りに映画も観たことだし、漸く解禁。





原作マンガに忠実。味な顔してますよね。筒井康隆マンガ「傷ついたのは誰の心」の男にも影響与えましたか。

ゼンマイ歩行の動きがとても変則でしたが、長らくの保管によるゼンマイ劣化ってわけじゃないよな。

ところで、ここ数週間、私、右二の腕の筋肉に時折り激痛が走るようになってます。何でしょう?
激痛が走る度に「ねじ式」のポーズになります。
あまり回復しないようであれば医者に行くべきかとも思いますが、単なる老化かもしれません。
どこぞ、素敵な女医さんにシリツしてもらわねば・・・

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