「渇き」2009年 韓国 監督:パク・チャヌク
THIRS
病院で重病患者たちを看取ることしかできない自分の無力さに絶望したカトリックの神父サンヒョンは、アフリカの研究所で極秘に進められていた致死率100%の謎のウイルスに対するワクチン開発に、自ら実験台として参加する。ほどなく発病し、命を落としたかに思われたサンヒョンだったが、正体不明の血液を輸血され、奇跡的に生き返る。帰国したサンヒョンは、信者の一人から病弱な息子の祈祷を請われ、幼なじみのガンウと再会する。彼はそこで一家に虐げられているガンウの妻テジュと出会い、思いがけず心惹かれていく。そんな中、彼の肉体はいつしかヴァンパイアのそれへと変貌、生き血を吸わなければ生きていけない存在となってしまったサンヒョンだったが…。
だんだん韓国映画にも慣れてきました。もちろん選ぶのはこの手のもの。
バンパイヤ映画ってのはエロと結びつけやすいし、結びつけなかったら嘘でしょう。
キム・オクビンという韓国女優のエロ目当てで鑑賞しても何等問題なし。
そのエロが人間の欲望、業、と絡み合ってくる本作はかなり奥深い秀作でした。
タイトルの「渇き」といのがまたピッタリ。愛の渇き、血の渇き、性の渇き・・・・
薄幸の若妻(キム・オクビン)の欲求はとどまるところを知らない。接吻のエロい事ったら・・・
最初は華奢な小娘で目の下に影を作ったメイクで薄幸そうなのだが、サンヒョウとの激しい情事によって徐々に官能的妖艶な若妻と変貌していき、サンヒョウと仕組んで自分の夫を溺死させる悪女っぷりを発揮するまでになる。
溺死した夫の幻影(このバカ息子の幻影が繰り返し登場するところはホラーとしても正しくコミカル)に悩まされ幸福になれない結果を見るや、あっという間に寝返ってしまう。
さらに、サンヒョウとともにヴァンパイヤと化してからの健康的な輝き、開き直り方も凄まじく、血を求める悪魔として暴走していく。
人を助けたいために神父となりサンヒョウはバンパイヤになっても人を殺さずに渇きを潤そうと必死に耐えるてきた。それに引き換えテジュは・・・
自殺志願者や病人のもりものの血よりも襲撃して得た健康な血の方が美味しいということで、ますます美貌に輝きを見せていきます。
女の欲望をこのように描く姿勢に感服。
ヴァンパイヤといのは血を吸うだけでなく、自己再生能力、跳躍能力、怪力を持ち合わせるんですね、やっぱり・・・
屋根から飛び降りたりぶら下がったりホラー・アクションの要素もちゃんと取り入れてあって・・・
ヴァンパイヤの心中ってのも、また美しい。
あくまで太陽を避けて助かろうと執着するテジュとサンヒョウの無言の格闘。
ついに諦めの心境に至ったテジュにやっと平穏が訪れたようです。
ちょっと荒削りな感もありましたが、それぞれの登場人物の思いを描くことに成功しているので鑑賞後もいろいろ考えさせる。
またしても韓国映画のパワーを見せつけられましたな。水を開けられているのはスポーツだけじゃないようです。
新宿武蔵野館
THIRS
病院で重病患者たちを看取ることしかできない自分の無力さに絶望したカトリックの神父サンヒョンは、アフリカの研究所で極秘に進められていた致死率100%の謎のウイルスに対するワクチン開発に、自ら実験台として参加する。ほどなく発病し、命を落としたかに思われたサンヒョンだったが、正体不明の血液を輸血され、奇跡的に生き返る。帰国したサンヒョンは、信者の一人から病弱な息子の祈祷を請われ、幼なじみのガンウと再会する。彼はそこで一家に虐げられているガンウの妻テジュと出会い、思いがけず心惹かれていく。そんな中、彼の肉体はいつしかヴァンパイアのそれへと変貌、生き血を吸わなければ生きていけない存在となってしまったサンヒョンだったが…。
だんだん韓国映画にも慣れてきました。もちろん選ぶのはこの手のもの。
バンパイヤ映画ってのはエロと結びつけやすいし、結びつけなかったら嘘でしょう。
キム・オクビンという韓国女優のエロ目当てで鑑賞しても何等問題なし。
そのエロが人間の欲望、業、と絡み合ってくる本作はかなり奥深い秀作でした。
タイトルの「渇き」といのがまたピッタリ。愛の渇き、血の渇き、性の渇き・・・・
薄幸の若妻(キム・オクビン)の欲求はとどまるところを知らない。接吻のエロい事ったら・・・
最初は華奢な小娘で目の下に影を作ったメイクで薄幸そうなのだが、サンヒョウとの激しい情事によって徐々に官能的妖艶な若妻と変貌していき、サンヒョウと仕組んで自分の夫を溺死させる悪女っぷりを発揮するまでになる。
溺死した夫の幻影(このバカ息子の幻影が繰り返し登場するところはホラーとしても正しくコミカル)に悩まされ幸福になれない結果を見るや、あっという間に寝返ってしまう。
さらに、サンヒョウとともにヴァンパイヤと化してからの健康的な輝き、開き直り方も凄まじく、血を求める悪魔として暴走していく。
人を助けたいために神父となりサンヒョウはバンパイヤになっても人を殺さずに渇きを潤そうと必死に耐えるてきた。それに引き換えテジュは・・・
自殺志願者や病人のもりものの血よりも襲撃して得た健康な血の方が美味しいということで、ますます美貌に輝きを見せていきます。
女の欲望をこのように描く姿勢に感服。
ヴァンパイヤといのは血を吸うだけでなく、自己再生能力、跳躍能力、怪力を持ち合わせるんですね、やっぱり・・・
屋根から飛び降りたりぶら下がったりホラー・アクションの要素もちゃんと取り入れてあって・・・
ヴァンパイヤの心中ってのも、また美しい。
あくまで太陽を避けて助かろうと執着するテジュとサンヒョウの無言の格闘。
ついに諦めの心境に至ったテジュにやっと平穏が訪れたようです。
ちょっと荒削りな感もありましたが、それぞれの登場人物の思いを描くことに成功しているので鑑賞後もいろいろ考えさせる。
またしても韓国映画のパワーを見せつけられましたな。水を開けられているのはスポーツだけじゃないようです。
新宿武蔵野館
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