「ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う」2010年 アルゴピクチャーズ 監督:石井隆
バーを営むあゆみ(大竹しのぶ)、桃(井上晴美)、れん(佐藤寛子)の美しい母娘。その末娘れんが、ある日代行屋・紅次郎(竹中直人)の事務所を訪ね「父の散骨時に一緒にばらまいてしまった形見のロレックスを探して欲しい」と依頼。紅次郎は、奇妙な依頼と思いつつも、天使のように純粋なれんを放ってはおけず捜索を始める。しかし、これがきっかけとなり、3人の女たちの欲望を纏った完全犯罪に巻き込まれてゆくことになる。そして、その完全犯罪の先にあったのは、れんの抱えるさらにおぞましい闇だった・・・。
村木と名美の物語をライフワークのように送り続ける石井隆。ヌードの夜から17年、またまたやってくれたのかと思いきや、これは村木と名美の物語ではありませんでした。「ヌードの夜」から17年後の続編という形で村木(紅次郎)を主役にしたお話。名美はやはり17年前に死んでいるし、名美に触れるのは信じられないような単独捜査を続ける女刑事(東風真知子)によってちょっとだけ語られるのみ。
相手は変わっても村木の愛の形は変わらない。
17年前にすでに構想のあった脚本を現代に焼きなおし、世に出した。前作で上手く使われていたのが代行屋の留守番電話だったが、時代は携帯電話。紅次郎の携帯音痴っぷりで代行屋の仕事は大丈夫なのか?尤も、私立探偵的依頼は17年に一度くらいなんだろうけど・・・
この映画は佐藤寛子のヌードのための映画という言われ方をしているようだが、確かにすばらしい肢体を披露してくれています。良く知らないグラビア・アイドルさんで、カメラの撮り方もあってなかなか顔が覚えられない。
今回も脇を固める役者が素晴らしいですね。大竹しのぶの狂気。宍戸錠の呂律の老いぼれぶり。石井監督は「花と蛇2」でも宍戸錠の老いを上手く使っていましたっけ。井上晴美さんには後輩佐藤寛子に張り合うだけの見せ場がほしかったところですが・・・
ブリキのトンボもちゃんと出てきます。
やはり、今回も音楽が素晴らしい。安川午朗。
あんまりなご都合主義を気にし始めるると感情移入がまったくできない村木の愛に辟易することになるけれど、石井隆ワールドの映像感覚は嫌いでないのでそのあたりには目を瞑って・・・
また、石井監督らしからぬエンディングもそれまでの内容のえげつなさを薄める効果があり救われ、良いと思います。
シネマート新宿
バーを営むあゆみ(大竹しのぶ)、桃(井上晴美)、れん(佐藤寛子)の美しい母娘。その末娘れんが、ある日代行屋・紅次郎(竹中直人)の事務所を訪ね「父の散骨時に一緒にばらまいてしまった形見のロレックスを探して欲しい」と依頼。紅次郎は、奇妙な依頼と思いつつも、天使のように純粋なれんを放ってはおけず捜索を始める。しかし、これがきっかけとなり、3人の女たちの欲望を纏った完全犯罪に巻き込まれてゆくことになる。そして、その完全犯罪の先にあったのは、れんの抱えるさらにおぞましい闇だった・・・。
村木と名美の物語をライフワークのように送り続ける石井隆。ヌードの夜から17年、またまたやってくれたのかと思いきや、これは村木と名美の物語ではありませんでした。「ヌードの夜」から17年後の続編という形で村木(紅次郎)を主役にしたお話。名美はやはり17年前に死んでいるし、名美に触れるのは信じられないような単独捜査を続ける女刑事(東風真知子)によってちょっとだけ語られるのみ。
相手は変わっても村木の愛の形は変わらない。
17年前にすでに構想のあった脚本を現代に焼きなおし、世に出した。前作で上手く使われていたのが代行屋の留守番電話だったが、時代は携帯電話。紅次郎の携帯音痴っぷりで代行屋の仕事は大丈夫なのか?尤も、私立探偵的依頼は17年に一度くらいなんだろうけど・・・
この映画は佐藤寛子のヌードのための映画という言われ方をしているようだが、確かにすばらしい肢体を披露してくれています。良く知らないグラビア・アイドルさんで、カメラの撮り方もあってなかなか顔が覚えられない。
今回も脇を固める役者が素晴らしいですね。大竹しのぶの狂気。宍戸錠の呂律の老いぼれぶり。石井監督は「花と蛇2」でも宍戸錠の老いを上手く使っていましたっけ。井上晴美さんには後輩佐藤寛子に張り合うだけの見せ場がほしかったところですが・・・
ブリキのトンボもちゃんと出てきます。
やはり、今回も音楽が素晴らしい。安川午朗。
あんまりなご都合主義を気にし始めるると感情移入がまったくできない村木の愛に辟易することになるけれど、石井隆ワールドの映像感覚は嫌いでないのでそのあたりには目を瞑って・・・
また、石井監督らしからぬエンディングもそれまでの内容のえげつなさを薄める効果があり救われ、良いと思います。
シネマート新宿
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