JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

ビデオ 「フランケンシュタイン対地底怪獣」

2007-04-19 | 映画(DVD)
レンタルDVDが無かったのでビデオで借りる。

「フランケンシュタイン対地底怪獣」1965年 監督:本多猪四郎

終戦直前、ドイツから日本にフランケンシュタインの心臓(正確にはフランケンシュタインの怪物の心臓ですが)が持ち込まれた。弾に撃たれてもすぐ治る兵隊を作る計画のためだったが時既に遅く、広島に原爆が投下され、心臓は紛失。15年後、広島の放射能医学研究所のボーエン博士(ニック・アダムス)と助手、季子(水野久美)は、放射能に対して抵抗力を持つ浮浪児を保護した。彼こそ再生したフランケンシュタインの怪物だったのだ・・・

アメリカのベネディクト・プロとの合作となっています。当初企画では「フランケンシュタイン対ガス人間」また、「フランケンシュタイン対ゴジラ」という夢のような企画を経て地底怪獣と戦わせる所に納まったとか。
人間型怪人と怪獣の格闘という斬新な組合せができあがったわけだが、このあたりの経緯を見ると当時の怪獣対決ブームが伺われて楽しい。ひいては筒井先生によって「日蓮対ツァラトゥストラ」なんて怪獣映画企画になるわけですね。(出典作何でしたか?)

異形の物の哀しさが描かれている。身体が大きく言語を使えない野生ぶりから様々な誤解を招く。本当は心優しい温厚な性格なのだ。
誤解の中での出色は季子の提げたペンダントに関心を持ち「あぅぅ」と接近すると、季子の貞操危うしと、ボーエン博士から椅子を投げつけられる哀しさ。
もう一つは猪を捕獲しようと掘った落とし穴に、なんと戦車が嵌るという傑作。

異形の浮浪時に対する人々の接し方が興味深い。
2階からビニルに入った食べ物を投げるか?
一番、彼を人として信じていた季子は、彼を「ぼうや」「あの子」と呼ぶ。名前ぐらいつけてやれよ。だからタイトルが「フランケンシュタイン対・・・」になっちまう。ドイツの博士は怪獣とは闘わないよ。

フランケンシュタインと言う事でボリス・カーローフのメイクを真似てはいる。(浮浪児時代:中尾純夫、成長後:古畑弘ニ)四角く扁平な頭や、異常に発達した眼窩、歯並び、歯茎の露出具合はOKだけど、身体がかなり痩身。だからこそ、バラゴンとの戦いはスピーディーで見ものとなっている。これは20メートル大の怪獣にしたことでミニュチュアの臨場感が増していると高評価を得ている。確かに猪や馬の模型、高島忠夫の人形は臨場感タップリ(爆)
格闘シーンは見応え充分で、時間もたっぷり。フランケンシュタインは正義のヒーローです!

最後は何故か唐突に大ダコ登場(海外版との事)
季子「・・・死んだのでしょうか・・・」
ボーエン博士「死んだ方がいいのかもしれない・・・所詮彼は怪物だ・・・」 やはり異形の哀しさ・・・

でも、一番の見所はリーゼンドルフ博士(ピーター・マン)
幕開きのサイレント、パントマイムと熊倉一雄の吹き替え「手か足を切断してみればフランケンシュタインかどうかわかるはず」って、そんなぁ・・・

実際、手首は切断後も生きていて這い回る。カサカサカサならゲゲゲの鬼太郎の名作だけど、こいつはヅリヅリヅリ・・・とづって行く・・・

名作!

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2 コメント

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TBさんきゅーです^^ (ちゃとと)
2007-04-19 08:34:12
『フラバラ』ご覧になったんですね。私も例の記事を書いた後、続編『サンダ対ガイラ』と共に観ましたよ。見事に猛獣狩り…じゃない、寅午退治しました。
公開当時に観た時は、あんなに怖かったのに^^;大人になった今ではホント、ツッコミどころ満載で楽しめました。

「日蓮対ツァラトゥストラ」って、なんか凄いタイトル。観てみたかったけど、ボツ企画なんですね;残念!
ではでは~♪
良かった良かった (imapon)
2007-04-19 23:17:20
ちゃととさん
寅午退治おめでとうございます。
私の方は「サンダ対ガイラ」を公開当時見ています。
とっても印象的で子供の頃から兄弟キャラといえば「サンダとガイラ」か「ヤンボーとマンボー」というくらい。
フラバラと姉妹編だった事は最近知りました。
そういえばフランケンシュタインの怪物サンダ対ガイラでした・・・

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