JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ドント・ブリーズ」

2017-01-16 | 映画(DVD)
「ドント・ブリーズ」2016年 監督:フェデ・アルパレス

街を出るための資金が必要なロッキーは、恋人マニー、友人アレックスと共に、大金を持っているといううわさの目の見えない老人の家に忍び込む。だが、老人は、驚異的な聴覚を武器に彼らを追い詰める。明かりを消され屋敷に閉じ込められた若者たちは、息を殺して脱出を図るが……。



「死霊のはらわた」リメイク版のサム・ライミ=フェデ・アルバレス・コンビによる低予算ホラー映画・・・と思ったが、これはむしろ極上のサスペンス・スリラー
「暗くなるまで待って」を逆手にとった展開。
デトロイトの廃墟に暮す退役軍人の老人は戦争で失明してはいるものの戦禍を潜り抜けた殺人マシン。
強盗に押し入る3人組(男2・女1)は現金には手を出さないが搾取されまくりの雇われ強盗。
女は最悪の家庭から妹を救い出すために金が必要であり、判事と呼ばれる恋人の痩男も気乗りしないまま彼女を助けるために参戦。



観えていないはずの老人の視線がサスペンス度を盛り上げる。まさに息もできない。
中盤からこの老人がただの殺人マシンでは無い事が判明し、ホラー展開となるが前作のように血みどろゴア描写、オカルト、悪霊、幽霊を排して見せるサスペンスの意気や良し。

ただハンデを逆手に取ってはいたものの結局、老人のハンデが不利の方向に行ってしまうのが残念。
肉体的にも精神的にもモンスターであるには違いないが、最終的に今一弱いし、不条理性にもやや不満。



でも本当に面白い極上サスペンスなんですよ。
どうもフェデ・アルバレス監督はやりすぎても、やらなすぎても文句を付けてしまうので申し訳けない。

死霊のはらわたに続いてジェーン・レヴィがどんどん追い詰められ窮地に立たされていく。絶品の襲われキャラぶりが見事。
彼女の強盗に入る装束がキャッツアイ的というかなかなかにエロそうだったので、コスプレにとってはもう少し見せて欲しかった。





判事と呼ばれる痩男の不死身ぶりあってこそのホラー展開でもある。
アメリカの若者強盗でもあれほど銃所持に拒絶するのは意外な発見。案外そういう物なのでしょうか。
犬が苦手なら尚一倍スリルが楽しめるでしょう。



TOHOシネマズ新宿

にほんブログ村 映画ブログへ blogram投票ボタン

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「吃七捕物帖 一番手柄」 | トップ | 「痴漢電車 マン淫夢ごこち」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(DVD)」カテゴリの最新記事