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JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「変態テレフォンONANIE」

2009-03-22 | 映画(DVD)
WE ARE THE PINK SCHOOL!
日本性愛映画史 1965-2008
=四天王と90年代=

「変態テレフォンONANIE」1993年 国映 監督:佐野和宏

国家機密を盗んだ男女と映画青年の運命。シンプルなメッセージが観る者の胸を打つ。90'sピンクを代表する一本。

国家機密(徴兵制導入?)を持ち出した航空自衛隊員(佐野和宏)と妻(岸加奈子)妻の父親が危篤との事で追ってから逃れるように故郷の田舎町に入る。公園のような場所に戦闘機が展示されている。妻の妹が寝たきりの父親と暮らしている。この妹が意識のない父親の隣で彼氏とテレフォンセックスをする。(ここがタイトルの由来。ただそれだけ)映画の方はもう少しメッセージ性を含んでいる。
国家(自衛隊のホモ)を敵に回す2人。
この夫婦には小学生の息子が2人居る。
田舎で出会った自主制作映画の青年との交流。この青年の映画はひどいもののようだが妻の方は「空がとても綺麗な映画」と評価。
この夫婦(佐野和宏と岸加奈子)の演技がとても自然で、映画の魅力を引き出しているよう。

結局、夫婦は国家によって抹殺。見ていた映画青年が反抗するも成すすべは無い。「若い国民は現状、情報に操作縛られ無知であれば良い。来るべき若い力が必要となる時まで力は温存しておけ。おまえたちにできる事はこの夫婦の死を悲しむ事くらいだ。」

この映画青年に何が出来るのか?妹を手伝ってくれと車に乗せ、死体の現場へ。何をするつもりなのか。その答はちょっと驚き。感動的な映像が目の前に現れる。

そして「ラブ・ミー・テンダー」の気だるい歌。家庭用8ミリ映像では2人の息子とキャッチボールする父親。クレジットからこれ佐野監督の本当の息子さんたち。
わが息子をピンク映画に登場させる。並々ならぬ佐野監督の思い。

決して監督のONANIEに終わってはいない「変態テレフォンONANIE」確かに90年代ピンクの名品の一つですね。

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