函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

函館港イルミナシオン映画祭開催期間中情報をリアルにお届けする「イルプレ」です。

愛しのティツィア―出島の西洋婦人像―

2008年12月06日 | 2008
 「愛しのティツィア-出島の西洋婦人像-」は、長崎の出島に西洋女性で初めて来日したティツィア・ベルフスマの
日本での存在を、彼女の子孫であるルネ・ベルスマ氏が探求の旅で見つけ出すというものでした。
上映にあたって、日本語字幕が出ないというハプニングがあったものの、ベルスマご夫妻の解説によって進めることができました。
 映画を観て、500点の肖像画や版画、陶器などが日本人の文化に残されていたことで、旅での紐解きが次々と進み
彼女の存在が身近に感じられたような気がしました。
多くの日本人がティツィアに魅了され、名は知られなくとも彼女に関する作品を作っている。
日本における彼女の存在は、今も生き続けています。

この映画の製作者であるルネ・ベルスマさんご夫妻にお話を聞きました。

「歴史というものは、男性がアクションを起こすことで作られていきます。
ほとんどの歴史の中に、女性が主体となっているものは少ないと思います。
しかし、私の祖先ティツィア・ベルフスマは、女性でありながら歴史に残ることを
したのではないでしょうか。
 彼女の存在を初めて知ったとき、とても誇りに思いました。今までどういう人か
知らなかったので、旅を進めていくうちに
彼女の旅がわかるような気がしてきました。
記録として残すというよりも映画として上映したいと思うのです。」と話して下さいました。
貴重なお話をお聞きすることができました。ありがとうございました。

最新の画像もっと見る