函館港イルミナシオン映画祭 会期中広報「イルプレ」

函館港イルミナシオン映画祭開催期間中情報をリアルにお届けする「イルプレ」です。

瘤広場-映画美術も見どころ!!

2007年12月08日 | 2007
 上映後になんともいえない感情が込み上げてきました。感動の中にある淋しさというか悲しさというか・・・お客さんの中には涙も。
 
 戦時中と現在の世界を並木道にある木の瘤(こぶ)でつながれているこの物語。戦争を体験した夫婦が様々な物や音を通して、過去のことを回想していきます。また夫である木室は、映画学校の学長を務めており、ある男子学生との交流によって生と死を考えさせられました。この二つは誰にでも当然訪れ、直面するもので、誰にでも生きる意味があります。それを男子学生に伝え続ける木室の手紙がとても心に響きました。
 
 木村威夫監督本人が原作を手がけ、それがいつのまにか映画作成に至ってしまったというこの映画。監督自身の体験がところどころ組み込まれていて、上映後のトークショーにはその時のことを語って下さいました。実際に映画学校の学長である監督が、時代ごとに色を変えていくなどの映画美術の見どころをお話していました。不自然に感じない時代の転換を美しく表現されていたと感じました。

 3作品のゲストとして来場して下さった木村威夫監督、ありがとうございました!!
 

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