室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

グランド・ヴァカンス 其の11 シチリア土産

2008-05-16 12:16:57 | Weblog
4/18 カターニアのHotel Moderno
ゴミ箱、テレビのリモコンの電池、ドライヤー(フロントで借りられるが)バスタオル、余分なコンセントが無い、シンプルというよりは、やや淋しいホテルだったが、朝食もそれに相応しく、首尾一貫している。中身の入っていない丸いパン、パン・オ・ショコラ、袋入りのチョコケーキ、ビスケットなど・・キオスクメニュウだ。前の晩のディナーが豪華だったので、落ち込むことはないが、前日、前々日に比べると、心のこもったものは何も無い・・というだけだ。

ただ、ここのホテルのインターネットは日本語サイトが出たので、オジ様がYahoo を開けて、私のメールボックスに接続して下さった。

前日はそれが出来たのに、朝になったら何故か「パソコンが壊れたので、目の前のホテルで借りて下さい」と言われた。目の前のホテルは、同じ三つ星だが、かなりランクが違う雰囲気。さすがにお値段も90ユーロだから1.5倍は違う。でも、目の前同士のホテルでお客に便宜を図りっこするというのは、都会のようでいて、世知辛くない、麗しいことだと思った。

この2つのホテルの間の、都会の谷間のような路地も、よく見ると、魅力的な階段状の坂道になっている。空港に向かうタクシーが来るまで、まだ時間があるので、この階段道を上ってみる。てっぺんまで上ると、右側に素敵な彫刻を施したアーチ型の門がある。入ってみたら、学校のようだ。学生に尋ねたら「大学です。法律を勉強しています」と誇らしげな答えが返ってきた。自分の学校に誇りを持っている。彫刻付きの小さな噴水があったり、手入れされたきれいな植物があったり、中庭は大きくないが、環境はすばらしい。前日と違って目映い朝日が、誇らしい学校を、より眩しくみせた。

わずか30分ほどだったが、煌めく朝日の街を歩くと、昨日見た同じ街とは思えない程、綺麗に見えた。同じ街でも、旅人は天候によって、全く違う印象を持ってしまうものなんだな~、と改めて思った。

タクシーでカターニア空港へ向かう。高速道路のカーブをぐる~っと曲がると「あっ、エトナ山!」くっきりと天辺からすそ野まで形が良く見える。「写真!写真!」とカメラを出すと、運転手さんは「空港でもっと良く見えるから大丈夫」と言う。

しかし、空港に着く時間になると、少しの間に太陽の高さが上がって、少し霞んでしまった。それでも山全体の形はわかる。富士山にくらべると、同じ円錐形でもゆるやかで、胸を反らせているように見える。空港入り口でカメラを取り出していたのは、私たちだけでなく、ざっと30人は居たと思う。

空港内に入ると、そんな悠長なことをしている場合ではなかった事が分かった。ローマ行きカウンターにすでに大勢の人が並んでいた。私たちの後ろにも、あっと言う間に大勢の人が行列を作った。

スーツケースを預け、搭乗口ちかくの売店コーナーへ行った。
ここでシチリアともお別れだ。ローマではもう買えないかもしれないシチリアの物を買わなくては~

ここで買った”三つ足”はシチリアまとめの時にアップすることにして、写真は、それ以外のシチリア土産。右手前は、マルサーラの日のモツィア船着き場の塩田博物館で見つけた花柄の小皿(少し深さがあり小鉢かな・・?)6ユーロ。中央の大きめのお皿は、アグリジェントの旧市街のゲーテが宿泊したホテルの看板があった角の焼き物店で買ったマヨルカ焼き(カルタジローネと書いてあるがホンマか~?)15ユーロ。アグリジェントの神殿そばの考古学博物館で買った、いかにも博物館のレプリカのお皿と壺、10ユーロと16ユーロ。 それにカターニア空港で見つけた亀の”箸置き”・・な訳はないが、ちょうど良い大きさなので”箸置き”にしているが、1個9ユーロ。

荷物が少し重くなって来たかな?

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